知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

韓国、中国との低成長下の競争

2014-09-03 09:07:45 | 経済・財政・金融
供給が需要を生むというセーの法則が生きている社会は高度成長がきたいできる。
しかし、それを過ぎてしまうと高度成長は難しくなり、
デザインや機能と価格との相関の中で消費の選択が起こる。
日本は、たぶん30年前にセーの法則が死んでいる気がする。
ざっくりと書くと、ウォークマン、ワープロ、パソコン、携帯電話、タブレットこのあたりにはセーの法則がきいていた気がするが、
白物電機なども常に付加価値をつけないと売れなかった。
韓国や中国あたりもその時期に差し掛かってくるだろう。
日本は幸いなことに社会福祉制度をかなり構築することができたが、
韓国などはセーフティネットも十分に機能していないようだから、バブル崩壊後のツケがかなり大きいとみる。
中国に至っては、まだ偽物が蔓延るからセーの法則が生きているとは思う。しかし、あの人口での個人間の格差を縮小させるに至るまでには低経済成長に陥るだろう。地域間格差縮小には相当なコストを要するし、人件費の高騰を招くことから急速に競争力を失うのはまちがいない。
いずれにしても日本の歩いた轍をなぞると考えられる。

韓国や中国が低経済成長下に陥った時に、ようやく真っ当経済競争となる。
その時に打ち勝てるように、政府は日本を導いてほしいものである。