知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

引き際を知る男が出馬意欲

2007-03-01 05:38:47 | Weblog
東京都知事選が3月22日に告示される。
市民グループから出馬要請を受けている前宮城県知事の浅野史郎氏は
報道陣に「市民の方々の思いを受け止め、まじめに真剣に考えていきたい」と述べ、立候補に向けて意欲を示した。
来週にも最終決断するとの報道。

浅野氏は民主党が独自候補を擁立した場合には出馬しない意向を示したが、
同党内でも浅野氏に期待する声は多く、出馬の公算が大きくなっているようだ。
浅野氏は2月16日、民主党からの出馬の打診に「受け入れるつもりはございません」と回答した。
しかし、その後も市民グループの集会に出席して、出馬に含みを持たせていた。
民主党ではなお、都連を中心に小宮山洋子・衆院議員(58)らの擁立を目指す動きがある。
石原さんに勝つためには、女性票を取り込もうという策があるのだろう。
しかし鳩山幹事長は2月28日、「浅野さんはわれわれにとってふさわしい候補という思いがある」と述べ、
独自候補擁立を見送る可能性を示唆していた。

浅野氏は厚生省(現厚生労働省)の課長を経て1993年、宮城県知事選に初当選。
連続3期務めているが、4期目は出馬しなかった。
4期目をやらなかった浅野氏の引き際を知っているところを非常に評価したい。
ただ、もしかしたらその上をはじめから考えていたのかもしれない。

浅野氏が都知事になれば、
「また、何かやってくれるだろう」と言う期待を持つ都民がいるだろう。
しかし、その功罪もよく考えておく必要があるだろう。
国庫補助金改革は裏腹もあった。
ただ、闇雲に国庫補助金を廃するべきではなかった。
私は、浅野氏の主張の罪の部分も押し通されてしまったと思っている。
もし、そういう罪の部分も東京都で押し通せば、他の周辺県への影響は計り知れないものがある。