Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

ト短調のモーツァルト

2021年07月05日 22時35分21秒 | 音楽・オーディオ
モーツァルト作曲のト短調の曲には一種独特の響きがあると言われています。そのト短調は 3 曲あります。25 番と 40 番の交響曲は、私も夫々何枚も CD を保有しています。
もう一曲の弦楽五重奏第 4 番。小林秀雄の『モオツァルト』で第一楽章の冒頭を「ゲオンがこれを tristesse allante と呼んでいるのを、読んだ時、僕は自分の感じを一言で言われた様に思い驚いた。」と描いたので、有名ですね。(半年ほど前に拙 blog に書きましたように)私もそれで聴き始めたのです(爆)

さて、前段で書きましたように交響曲好きの白頭翁は、交響曲では同曲異盤を何枚も持っていることも多いです。一方、室内楽は最近よく聴くようになりましたが、クラリネット五重奏を除いて一曲一枚と言う感じで、この CD もアルバン・ベルク SQ の 1 枚だけでした。が、古楽器で聴きたくなって、寺神戸亮は好きな奏者なので彼の入ったクイケン SQ の CD をポチしました。

後から調べると、大人しい、微温的、艶がない、物足りない、と「評価」は低いですねぇ、困ったなぁ(笑)
でも、艶がないのは古楽器の特徴で或る程度は仕方のない話で、演奏自体は微音的処かなかなか過激で(アルバン・ベルク SQ では聞こえなかったような部分が強調されていたり)もあるように思えて、好みです。「『万葉』の(中略)『かなし』という言葉の様にかなしい」(小林・前掲)を感じさせる名演だと思います。2 枚目として大正解でした。

以上、楽譜を見ないで聴いている素人の戯言でした(自爆)

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