Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

ワレリー・ゲルギエフ

2024年07月13日 10時50分11秒 | 音楽・オーディオ

ワレリー・ゲルギエフ。プーチン露大統領の 30 年来の友人でありウクライナ侵攻にもノーコメントを貫いて、西側諸国から「追放」された指揮者。30 年来の友人は?としても、ナチスに対するフルトヴェングラーのことを考えてしまいます。いずれ歴史が判断するでしょう。判る頃には白頭翁は生きてないか(爆)
それはさておき(置けるほど易しいことではないけれども)、ゲルギエフがミュンヘン PO と聖フローリアン修道院で 2017 年から 2019 年に録音したブルックナーの交響曲全集をポチしました。「ブルックナーの聖地」で録音された全集はこれだけなうえ、「ハルくん」のお薦めを読んで。それに廃盤になると困りますし。

手始めに今朝 4 番を聴きましたが、ミュンヘン PO の暖かみのある音が残響の長さで魅力を増し、奇をてらわない悠然とした指揮と相俟って曲を堪能しました。


ゲルギエフ/ミュンヘン・フィル ブルックナー交響曲全集 聖フローリアン修道院のライヴ盤: ハルくんの音楽日記 (cocolog-nifty.com)


鎌倉交響楽団 第 123 回定期演奏会

2024年06月08日 19時11分14秒 | 音楽・オーディオ

古巣の同僚がコンサートマスターをしている「鎌倉交響楽団」の第 123 回定期演奏会で大船の「鎌倉芸術館」へ妻と。

山上純司氏の指揮で
 チャイコフスキー/ 幻想序曲「ハムレット」 作品 67a
 モーツァルト/ 交響曲第40番 k.550
 チャイコフスキー/ 交響曲第5番 作品 64
 アンコール:同/アンダンテ カンタービレ(弦楽四重奏曲第1番)
のプログラムです。「名曲コンサート」と言ってイイですね。
ト短調もタップリと良かったですが、チャイコフスキーの 5 番が大迫力でした。第二楽章のホルンも上手いし、玄人はだし、の楽団です。


最近買った CD

2024年05月22日 08時33分07秒 | 音楽・オーディオ

この処は手許不如意と置き場所の問題から、藤沢図書館にあるものは借りてウォークマンに取り込んでおりました。図書館に無くて最近買った CD がこの2 枚。

片や抒情的なピアノソロ。此方水も滴る魅惑の管弦楽団。前者は一枚の CD に纏められたのを悪の巣窟で借りて欲しかったもので、漸く出物があって購入。後者は久し振りにタップリとマーラーの 9 番の世界に浸れました。クレンペラーの作曲者への共感に加え、何と言っても古き良き VPO の音が蠱惑的とも言えます。なお、どちらも「夜の音楽」と思っていて、帰りの車内で聴くことが多いです。


鎌倉交響楽団 第 122 回定期演奏会

2023年10月28日 17時53分22秒 | 音楽・オーディオ

古巣の同僚がコンサートマスターをしている「鎌倉交響楽団」の第 122 回定期演奏会で大船の「鎌倉芸術館」へ妻と。
ドラマ『のだめカンタービレ』の指揮指導をした和田一樹氏の指揮で
 伊福部昭 「交響譚詩」
 メンデルスゾーン 交響曲第5番ニ長調 Op.107「宗教改革」
 ドヴォルザーク 交響曲第6番ニ長調 Op.60
です。
 

「交響譚詩」は初めて聴く曲でした。最後の方でゴジラを想起しました。ダメはリスナーですんません。
「宗教改革」は「イタリア」、「スコットランド」に比べマイナーですがトスカニーニの指揮で聴いて好きになった曲です。第一楽章の序奏でドレスデンアーメンが浄らかで良かったです。後半への盛り上がりもあって、立派な演奏です。管楽器群も良く音が出ていました。
最後は余り聴かない曲ですが、なかなか名曲だと見直しました。ティンパニがノッてました。管楽器、良く音が出ていますが、弱音のニュアンスがもう少し出れば、とは思います。が、そうなるとプロか(爆)


毒の上塗り!?

2023年08月21日 19時07分12秒 | 音楽・オーディオ
「第九」を聴いてきて、やはり「バイロイト」と思ったので、今度は本当の(?)バイロイトを視聴しました。「トリスタンとイゾルデ」です。

4 時間ずつ。いくら暇人の白頭翁とはいえ遣り過ぎ(爆)

因みに、正午の NHK ニュースの地方版で、今日も猛暑で熱中症にご用心と云う中で 11 時 30 分の気温が最も暑いのは埼玉・群馬らの「強豪」を抑えて、藤沢(辻堂)。唯一の 35℃ 超で 35.4℃ でした。

毒を喰らわば!?

2023年08月13日 11時06分25秒 | 音楽・オーディオ
天邪鬼な白頭翁は年末に第九を聴く風習(!?)には距離を置いております。だからといってゲルマン民族などのように(まぁ、当時の欧州の夏は今の日本の夏よりは遥かに涼しかったでしょうが)真夏に聴く氣力・體力もなく、年末と盛夏以外で聴いていました。因みにフルトヴェングラーのバイロイトは 7 月 29 日の録音で、ルツェルンは 8 月 22 日です。
「毒を喰らわば皿まで」とはチョット違うニュアンスかもしれませんが、ルツェルンの第九を聴いてフルトヴェングラーの第九でバイロイト以外を聴き始めたことから更に 2 枚追加。

先ずは或る意味で究極の一枚、俗称「ヒトラーの第九」。1942 年 4 月 19 日の演奏でベルリン・フィル。士気高揚のため「総統誕生祝賀演奏会」で指揮させようとするゲッベルスから逃げまくっていたフルトヴェングラーもついに抗しきれず、1942 年の誕生日前夜祭でナチス党旗を前に指揮する羽目に陥りました。それで俗称「ヒトラーの第九」なんですが、ヒトラー本人は総統大本営「狼の巣」(ベルリンから 500km 以上東の現ポーランド領)に居て、コンサート会場には現れなかった由。
荒れ狂った演奏と言われますが、確かに凄い!音は酷い!
背景を知っているからとも言えますが、凄過ぎて何回も聴けるものではありません。

次はこれまた「ウィーン芸術週間の第九」と称される 1953 年 5 月 31 日のウィーン・フィル。ムジークフェラインザールでの録音。
フルトヴェングラーにしては大人しく、流麗な演奏。音は木管の音色、ティンパニの分離など 4 枚の中ではベスト。ただ、ソリストが少し近過ぎる点が難かも。

我ながら狂気の沙汰で、この真夏の盛りに第九を聴きまくっています。この4枚で言うと、オーケストラではルツェルンのフィルハーモニア管弦楽団はやはり少し落ちるなぁ(或いは、指揮者の意図を消化しきれていないなぁ)と思いました。で、敢えてベストを選べば、やはりバイロイトになるような気がしています。なぁーんだっ(笑)

第九

2023年08月02日 08時12分36秒 | 音楽・オーディオ
ベートーヴェンの第九といえばフルトヴェングラー。
フルトヴェングラーの第九といえばバイロイト。

まぁ、決まり文句ですが、フルトヴェングラーの第九の録音で最後のものはルツェルンのライブです。イギリスのオーケストラ、ミスしたから EMI にリリースするなとシュワルツコプフが言った、音が悪い、色々と聴かない理由がありましたが、「ハルくんの音楽日記」で第九が補記されたので最初から読んでみて、音の良い音源が出てバイロイトよりも上と思われたこともある由。
http://harucla.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/op125-9bde.html

そこまで書かれると聴いてみたくなるのが人情です。先ずは図書館で借りて確かめてから購入(年金生活者になったのでちょっと慎重)。

確かに音もバイロイトのデルタ盤よりも良く、演奏も落ち着いていて彫りが深く、こちらも大名演。二つあれば鬼に金棒ですな。


鎌倉交響楽団 第 121 回定期演奏会

2023年07月16日 22時17分58秒 | 音楽・オーディオ
古巣の同僚がコンサートマスターをしている「鎌倉交響楽団」の第 121 回定期演奏会で大船の「鎌倉芸術館」へ妻と。
 
新田ユリ指揮で曲目は
 ニールセン   ヘリオス序曲
 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲( Vn 独奏:戸澤哲夫)
 シベリウス   交響曲第5番
です。
指揮者はフィンランド音楽の第一人者ですし、Vnソロの戸澤哲夫さんと鎌饗は1997年:メンデルスゾーン、2011年4月にブラームスに続き、今回で3大ヴァイオリン協奏曲をコンプリートする由。チャレンジングな選曲だと思いますが、期待は膨らみます。


シベリウスは日本の楽団には、また夏に演奏するには難曲だと思います。が、とても良かったです。演奏終了後に指揮者の新田ユリさんが客席に向き戻ったときに眼がウルウルされているように見えたので、白頭翁も思わずもらい泣き。巧言令色鮮仁 剛毅木訥仁近の仁をシベリウス(ブルックナーも)に替えても成り立つと思います。有名オーケストラのCDでもシベリウスの良さを感じないものがありますが、今日の鎌饗は新田さんと共にシベリウス愛に溢れていたと感じました。ライブ効果を割引いても立派な演奏だったと思います。低弦が確りしているのが効いてますかね。
一方で、ベートーヴェンはソリストも含めて難しい曲だと改めて感じました。

ブラームスは大好き

2023年05月19日 18時11分06秒 | 音楽・オーディオ
ブラームスはお好き?と訊かれたら、大好きと答えます!

そのブラームスで好きな曲の一つにピアノ協奏曲 第 2 番があります。グリモー、ネルソンス VPO をメインに、定番のバックハウス、ベーム VPO、モノラル乍ら圧倒的迫力のホロビッツ、トスカニーニ NBC が私の中の三尊です。そこに図書館で先日借りたシフ、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団が加わり四天王になりそうです。
ブラームスの時代のピアノと古楽オーケストラで当時の音の再現を目指しています。が、学究的な干からびた(伊勢弁の「カンピンタン」な!?)演奏でなく、純粋で透明感のあるブラームスの一面を表出していると感じました。交響曲も(ブラームスの時代の編成並の)室内楽団による全集を 2 種持っていて時々聴きたくなるものの、響きがやはり薄く感じることがあり、これ一枚でイイとはなかなか思えません。が、このシフは薄くなくてこれ一枚と思わないでもないほどの名演だと感心しました。調べてみたら『レコ芸』で一昨年の大賞を取っているのですね、そりゃ名演だ(爆)

シフ曰く、ブラームスの音楽は、重たくも、鈍くも、分厚くも、騒々しくもない。そのまったく反対 ― 清明で、繊細で、特徴的で、ダイナミクスの陰影に満ちている、と。御意。

シフのピアノ曲

2023年05月16日 10時43分28秒 | 音楽・オーディオ
悪徳商人に借りたベートーヴェンのピアノソナタ全集を好ましいと感じたアンドラーシュ・シフ。同じ ECM にバッハも何曲か録音している由。何しろ『レコ芸』を立ち読みすらしなくなって久しいので情報弱者になっていまして(爆)
苦隠居の身なので CD を買うこともなく、藤沢市図書館で探してみました。検索したら大好きなブラームスの『ピアノ協奏曲全集』もありました。先ず『平均律』と『パルティータ』が来たのでリッピング。次に『ゴールドベルク』がブラームスと来ました(下の画像です)。

この 4 セットのうち『ゴールドベルク』から聞き始めましたが、スッキリした演奏で好みです。なお、23 曲目も音飛びはありませんでした(笑)