コシナ・フォクトレンダーの VM-E Close Focus Adapter をα7と同時に購入しておりますのは、一昨日の記載の通りです。
早速、近接効果が作画に強く出る広角レンズと被写界深度の浅い大口径レンズで、最近接領域の拡大効果を見てみました。
最初に、メーカーも補償すると言っているコシナ・ツァイスのビオゴン 21mm F2.8 の比較です。
M 型で測距可能な最近接の 70cm です。
非連動ながら、レンズの繰り出し限度の 50cm です。70cm とそう違わないですかね。
今回の Adapter の 4mm 繰り出し効果が出た 17 から 18 cm の最近接。
流石に寄りとボケの効果は大きいですし、設計外の領域なのに、意外に破綻がないですね。
次に、大口径と言えばこれ、と云う Noctilux ASPH. の比較です。
50mm レンズですが、最近接は 70cm ではなく 1m です。
これまた繰り出して、50cm 程度から撮影。こんな接写をさせられるとはノクチ君も思っても見なかったでしょうが(?)、コントラストは低いものの、これも大健闘。
寧ろ、少し甘く感じさせたのは、ピンボケかブレであり、撮り手の腕の方が心配ですね(自爆)
以上の画像は総て開放で撮っております。
以下、ボヤキです。
その1.
「日本カメラ」の今月号に「ソニーα7/α7Rで愉しむマウントアダプターで新旧レンズグルメ フルサイズで堪能する高級クラカメ用レンズ フォクトレンダー VM & カールツァイス ZM レンズ相性診断」と題した評価記事がありましたが、あんな小さな画像では、全く意味がないですね。企画者は写真を撮る人ではないと判断せざるを得ません。少なくとも私には、
情報量ゼロ=価値ゼロですし、そもそも提灯記事にもなっていませんよね。
その2.
コシナの HP で、コシナ製のライカ M マウント互換レンズにつき、この Adapter を使用した際の、近接域の撮影距離が出ていますが、これも不十分。同じ焦点距離で同じ距離から撮影しても撮影倍率が異なりますから、撮影倍率も掲載して欲しいですね。これも、最近接域でどう使いたいか、解っている人たちの筈なのに残念。
それからすると
「カメラマガジン」でカノープロが、レンズの近接と本 Adapter 使用時の近接画像を載せていたのは、参考になりましたね。M800 茶縞が何本もあるという意味でも(笑)
こういう形で、全てのコシナのレンズを HP に載せれば、コシナも立派ですけどね。まぁ、そんな几帳面なメーカーはないか(爆)
なお、本稿も三脚を立ててブツ撮りで比較しようかとも考えましたが、手持ちの曖昧さはあるものの、背景のボケ味も解るので、こんな対象にしました。