双眼装置でも 17mm( 1.7 倍のリレーレンズ使用に拠り 74x )、8mm(同 157x ) に加えて 200 倍クラスのアイピース、つまり 6~6.5 mmを物色していたのですが、適当なものがなくて悩んでおりました。
自動追尾の WAVE 100i なら視界が狭くても構わないので 12 月 11 日に TPL 6mm をもう 1 本購入して、双眼装置でも使えるようにしました。210 倍でほぼ上限だと思っています。明るくヌケの良いアイピースなので楽しめますが、双眼装置だとプリズムを通過することに拠る像の悪化が気になります。TPL 本来のシャープネスに慣れたためだと思いますが、ちょっと残念。
実に恐ろしきは TPL の鋭像(爆)
TPL 9mm は埼玉県寄居町の「ふるさと納税」の返礼品で入手した昨年 8 月から使っています。ヌケがよく明るくて中心部は極めてシャープです。TPL 6mm と同等か倍率が低い分だけ更に鮮鋭な像だと思います。中倍率( 82 倍)で分離できる重星を観るにはブッチギリのトップでしょう。離角の小さい対象には 2.5x PowerMate を使いますが、換算 3.6mm で 206 倍となり(一般的に言われている)適正な最高倍率ですので全く破綻なく鋭い像が見られます。
6mm 同様に強くお薦めします。
昨年 6 月に購入してから土星、木星、金星、火星などの惑星を一通りと月・二重星も観てきました。( 9mm ですら)アイレリーフが短くて覗き難いという声もありますが、そういう次元で評価するアイピースではないですね。抑々裸眼で見る分には余り苦にならないと思うのですが。素より架台や対象物に拠るのですが、白頭翁は月・惑星、二重星を主な対象にしていますので、手動経緯台という最底辺の架台でも唯一無二と云う良さがあると感じていました。ところが今や自動追尾ですので、視野の狭さは No Problem at all 。鮮鋭な像に加え、明るいので重星の色の違いが良くわかり、惑星や(離角の小さめの)重星には無敵だと思います。木星はバローを使って大きくなると迫力が増しますが、縞構造などで見えているものはこのアイピース単体でもほぼ見えています。なお、DeLite 3mm とこのアイピース+タカハシ旧バローだと同じ 247 倍になりますが、中心部はバローを入れてもこちらの方が少し上だと思います(殊にシャープさ、色の僅かな滲み。木星、幾つかの二重星を観てそう感じました)。2.5x PowerMate を使って 308 倍ですと、流石に像がぼやけるように感じます。シーイングの良い春夏に惑星が見えればまた違うのかも、ですけど。
結論として大満足で、自動追尾の架台をお持ちの方には絶対のお薦め!
XWA 13mm を使って M45 など散開星団を中心に星雲団を観ました。以前、月を観て人工衛星の周回軌道云々とは思えないとネガティブ評価をしていましたが。。。
M45 も視野内に収まりますし M42 を見れば「小三ツ星」が視野に入りますので星雲団を堪能できます。その実視界は 1.8 度弱で、エルフレ 28mm の 2.8 度弱より狭いことから望遠鏡側の収差が顕在化し難いのかもしれませんが、100 度という超広角の見掛け視界のなかで(最周辺を除けば)周辺部まで平坦でしっかり結像します。寧ろ射出瞳径がこれくらい( 1.8mm )の方が背景の空が暗くなって見易いので、散開星団を観るには最強でしょう。加えて中心部のシャープさは素晴らしいものがあり、リゲルの伴星も 57 倍なのにクッキリと見えました。こんな倍率でも見えるのかと驚きましたが、光度差は大きいですが離角も大きいですからね。
眼の位置がシビアな点は要注意ですが、大きくて重い点と他のアイピースと同焦点でないことも含め、どれも慣れれば問題無いです。
本家の 1/4 のお値段ということで( 30 千円近いお値段を考えると微妙ですが)Poorman's Ethos の異名は伊達ではない、と言っておきます。もっとも白頭翁は Ethos を使った経験ないですけど(爆)
アイピースは増殖します、イカンなぁ。
TPL シリーズに惚れ込んで、同じ系統の更なる短焦点を求めて先週 TOE 4mm を購入しました。これでタカハシのアイピースは 5 種 6 本になりました。22 日に使っただけですが、木星の縞の色乗りが良いのは認識しました。気になるのが焦点位置が微妙に異なるようで他のアイピースと同焦点にならないみたいです。この点はもう少し詰めてから結論を出します。
TPL 9mm + 2.5x PowerMate で 3.6mm とほぼ同じ焦点距離だったり、メーカーは違えども DeLite 3mm や XW 3.5mm を持っているのですけど。おっと、古い Hi-Or 4mm もありましたな(自爆)
Sky-Watcher WAVE 100i の Impressions です。自動導入では、明るい星を 2 つ導入するだけで、予めリストアップしておいたり、番号等を入力したり、或いは Sky Safari 7 Pro の星図機能(?)を使って観たい天体をタップしたりすることで、勝手に望遠鏡が動いて対象の天体が視野に入ります。精度は、実視界 0.4 度のアイピースの場合も全く問題ないレベルで、私は覗くだけ。星図を見ながらファインダーを覗いて導入するのが王道だと思っていますが、光学ファインダーの代わりに電子ファインダー Astroid を使うようになり、遂にここまで進化(堕落!?)しました。微動の操作も Sky Safari 7 Pro の画面上で 4 段階のスピードが選択できるので、低倍率から高倍率まで問題なく操作できますし、月面を移動しながら観るのもストレスフリーです。ホントに楽ちん!
自動追尾も天体が(当然に!)視野内に止まって見えるので集中できます。TPL シリーズの弱点である見掛け視界の狭い点も惑星、二重星では全くウイークポイントにならず、しかも最大の魅力の中心像のシャープさ、クリアさを満喫できるのが嬉しいです。唯一の欠点は自動追尾を止められないことくらいでしょう(重星を鑑賞しているときに西の方向を確かめたいことがあるからです)。
先輩諸氏が自動導入・追尾の架台をお使いになる理由が良く理解できました。残り少ない健康人生、使わにゃ損々、です。半世紀も昔、天体観測を始めたときには天文台でしか出来なかったことが簡単にできる世の中になったと感慨しきりです。手動経緯台にはもう戻れない、絶対のお薦め!
快晴であって強風ではないと云うことで今夜は今年初めて望遠鏡を持ち出して天体鑑賞。
半月型より薄くなった金星、土星、木星、月、リゲルなどを鑑賞しました。えっ、衝に近い火星を観ないのか、ですか? (南南西面の)ウチのベランダからは家が邪魔して見えないのですよ(自爆)
双眼装置も使いましたが、結局 EMS 単眼 の TPL 6mm が木星の縞の構造もリゲルの伴星( 9mm でも見えました)も最も良く見えましたね。
SkySafari 7 Pro のインプレッションです。ってか、WAVE 100i の附属品扱いになっていました、スンマセン。
天体の導入では 4 段階のスピードが選べて(数字が小さいほど移動速度が遅くなります)、私は導入時には 3、天体が入ってから微調整するときは 2 に変えて操作しています。300 倍程度のときに最微動の 1 を使ってみることがある程度で 2 で十分いけます。観測リストの並べ替えが出来ない(方法を知らないだけ?)のが、改善して欲しいポイントでしょうか。今の処それ以外は気になる点はありません。なお、星の場合に Astroid のヒッパルコス番号から SAO 番号の入力に変わりましたから、Excel で作った二重星リストを SAO 番号に並べ替えました。掲載されている天体は、私の機材・環境では見えない・写らない暗い天体まで載っていますから十二分です。
このアプリ単体でも、上述のとおり掲載天体が多くまたその情報も画像があったりして、星図と観測ガイドが一体化していて便利ですし、眺めているだけでも楽しめます。時に日本語が変なことがあるのがご愛嬌です。
4,500 円( 2,500 円だったかも?)でこんなに使えるなんて価格破壊も極まれり!