Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

秀山祭 九月大歌舞伎 第三部

2022年09月07日 23時59分27秒 | 歌舞伎
半年ぶりの芝居見物です。3 月に見物した後 6 月に「仁左玉」で「お富与三郎」を見物する筈が、仁左衛門丈の帯状疱疹のため演目変更がありましたので、行かなかったのです。
今回見物するのは「秀山祭 九月大歌舞伎 二世中村吉右衛門一周忌追善」の第三部で、勿論お目当ては仁左衛門丈の大星由良之助。それから菊之助の藤戸の悪龍。
 

一力茶屋は仁左衛門丈の由良之助に尽きます。やはり、流石と云う他なく、またお元気そうで何よりでした。酔漢と醒めた家老とのケジメもくっきりとして、顔で分かります。何かと話題の海老蔵で、平右衛門は台詞のある場面では基本的に私たちの席の方向を向いて話すので、滑舌の悪さを差し引いても芝居になっていました。が、台詞のないとき、ただ単に座っているとき、全く空虚です。気配を消すのが上手すぎ(これは皮肉です!)。それから、ジャラジャラの箇所も色気に欠け、合点がいったときの喜びも大人しい。予習に仁左衛門丈(当時、孝夫。因みに由良之助は十二世團十郎で、玉三郎丈がお軽)の平右衛門を視た所為で余計に感じます。一方で、お軽の雀右衛門は、今回が 3 回目ですが、最も良い感じでした。しぐさ、台詞回し共に隔絶して深化したように感じました。

藤戸は、悪龍になってからの菊之助の凄演が素晴らしい。スケールが大きくなりましたか。丑之助くんも頑張っていましたね。中で驚いたのが米吉。これまでのシモブクレ気味で丸顔の可愛いお嬢さん役から、シュッとした女房になっていました。今後が益々楽しみ!

そうそう、歌舞伎座に入る前に軽く食事じゃなくておやつ。

キムラヤのカフェでした。甘いもの嫌いの私も此処は別枠(自爆)


【 本日の演目 】

一、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
祇園一力茶屋の場

大星由良之助 仁左衛門(吉右衛門、幸四郎改め白鸚、吉右衛門)
寺岡平右衛門 海老蔵(梅玉、仁左衛門、梅玉)
赤垣源蔵   橋之助
富森助右衛門 鷹之資
大星力弥   千之助
矢間重太郎  吉之丞
鷺坂伴内   松之助(吉之丞)
斧九太夫   橘三郎(同左、錦吾、橘三郎)
遊女おかる  雀右衛門(同左、玉三郎、芝雀・・当時)
( )内は、2021年1月、2018 年 2 月、 2013 年 11 月公演の配役です。

昇龍哀別瀬戸内(のぼるりゅうわかれのせとうち)
二、藤戸(ふじと)
母藤波/藤戸の悪龍 菊之助
浜の男磯七     種之助
浜の女おしほ    米吉
浜の童和吉     丑之助
郎党黒田源太    吉兵衛
郎党小林三郎    吉之丞
郎党和比八郎    坂東亀蔵
郎党長井景忠    彦三郎
佐々木三郎兵衛盛綱 又五郎


Ps. 昨日、歌舞伎座にあったパンフレットから。

上段は中止となった一昨年のもの。
コメント
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