Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

六月大歌舞伎

2015年06月07日 19時13分51秒 | 歌舞伎
本日も誤認衆の H 口怪鳥のご厚意で、歌舞伎座に芝居見物。「六月大歌舞伎」昼の部に参りました。

今月は「新薄雪物語」の通しですが、その前に「天保遊侠録」があります。
橋之助の勝小吉。歌舞伎というよりは時代劇、或いはホームドラマでしょうか。

続いて、「新薄雪物語」から、まず「花見」。
播磨屋さんの団九郎は、如何にも悪人らしく流石です。そして、花道から松嶋屋さんの秋月大膳が出てきます。巨悪の凄みが出ています。この二人が中央で並ぶと、グッと締まって、如何にも大歌舞伎ですね。ご馳走です。
それから音羽屋さんの妻平と水奴の立ち廻り。この水奴のやられ方が素晴らしい。また、音羽屋さんと水奴の花道への引き込みが組み体操のようで面白い。殊に、席が花道の直ぐ脇でしたので、水奴の緊張感、力の篭り方など表情・筋肉の動きもよく判り、一層、興味深く拝見できました。

最後が幸崎館での「詮議」。 上使を迎える左衛門・薄雪姫らに、花道から高麗屋の伊賀守、音羽屋の民部、彦三郎の大学、松嶋屋の兵衛と四人が並んでくるところは、役者も大物揃いで、花道からみれば更に大迫力。堪能しました。


PS. 木挽町の美人女将にロビーでお会いしました。今回は、家内も一緒にご挨拶が出来ました。


【本日の演目】
「天保遊俠録」 橋之助の小吉、芝雀の芸者八重次、友右衛門の大久保上野介、魁春の阿茶の局など。

「通し狂言 新薄雪物語」
「花見」 菊五郎の詮議奴妻平、仁左衛門の秋月大膳、橋之助の来国俊、吉右衛門の団九郎など。

「詮議」 幸四郎幸崎伊賀守、仁左衛門園部兵衛、菊五郎の葛城民部、芝雀の松ヶ枝、彦三郎の秋月大学など。