Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

Visoflex III 2

2012年10月09日 23時51分24秒 | Leica Digital 関連
Visoflex III のインプレッションです。
シャッターアームの高さがあるので、II 型と異なり、M9 でもアームでシャッターを切れます。私は、横着して、ソフトレーリーズ( Shu - 0001 )を着けた上からアームで押すことにしていますが、アームの螺子の下への出っ張りを一番短くしておけば、問題ありません。

さて、使いこなしの上での、一番の問題は AE との連動です。ミラーアップの「赤」やスローターンの「黒」にしておけば問題ありませんが、それではビゾフレックス II 型と大差ありませんので、ここは一番、クイックターンの「黄」を使いたいわけです。そのとき、ミラー上げから M9 のシャッター押しまでの動作に関して、一気にアームを押しこむと、長時間露光になって露出が大オーバーになることが頻出します。
この原因につき、私なりに想像しますと次のようになります。
ミラーが跳ねてレンズの光が SPD に届き測光を終える迄に少し時間が必要である。つまり、一気にシャッターまで切ってしまうと、内蔵露出計はミラーが降りた状態つまり光の届かない暗い状態か、ミラーが上がりかけてほんの少しの光が SPD に届いた状態のときに、測光したデータをカメラに指示することから、不必要に長い露光になってしまう。
これを回避するために私が行っていることは、ミラーを上げてから M9 のシャッターを押すまでに、ほんの何分の 1 秒分か「間」を設けることです。これで、露出オーバーの失敗は起こりません。なお、AE でなく、シャッタースピードをマニュアル設定にした場合には、一気に押し込んでも今のところ失敗はありません(「頭の体操」的には、ミラーが完全に跳ね上がる前に、つまり光が CCD に届く前に、シャッターが開いて閉じることも有り得るように思いますので、保証しかねます)。

以上、多少の「癖」を考慮して使うことになりますね。ただし、何事にも「お約束」や「ノウハウ」が必要なのは、ライカ使いの「楽しみ」の一つですから、仕方ないですよね(爆)

なお、好みの問題でしょうが、II 型のマット面の方がピントの山が掴み易いようには思います(もっとも、M9 に限ってはアームの一連の動作でシャッターが切れる III 型の方が向いていると思います)。それから、慣れの問題でしょうが、GX-R のライブビュー・ファインダーの拡大像よりもビゾの方が、ピントの山は掴みやすいと感じています。