Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

水戸室内管弦楽団 第84回定期演奏会

2012年07月07日 23時58分00秒 | 音楽・オーディオ
水戸室内管弦楽団 第84回定期演奏会で、水戸芸術館 コンサートホール ATM に行ってきました。曲目は次の3曲。
 1. ヴァーグナー:ジークフリート牧歌
 2. サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品22
 3. ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 作品21
指揮が準 メルクル、ピアノ独奏は児玉 桃です。
一曲目は、最初からテンポを伸縮させ、中盤では強弱のメリハリが大きく、甘美という感じではなく、一寸ビックリしました。
二曲目は、スタインウェイがよく鳴って、逆説的ですが、今後この曲をもう聴かなくてもイイと思わせるほどの名演だったと思います。皮肉ではなく、予習もせずに初めて聴きましたけど、堪能しました。老い先短い身でサン=サーンスの P Con を聴く時間があったら、他の曲を聴くと思いまして(この作曲家の「白鳥」とか、もう何十年も聴いていないのと同様です)。
2曲目の後にアンコールがあって、しかも弾いたばかりの第二楽章をやったのには驚きました。弾き直し? それもあっての堪能です。私の心の中には、これが無ければもう1本早い特急で帰れたのに、と云う思いも無いではないですけど。
で、本命のベトベン先生の若書き。これは畳み掛けるようなリズムとメリハリが活きましたね。力強さ、大きさを出して、スケールの大きな超名演。このあと 8 曲の大作を創ることを聴衆に完全に予見させます。片道2時間半を掛けて行った甲斐がありました。帰りの電車で、愛聴盤のワルター&コロンビア SO を聴きましたが、生温く感じてしまう程でした。



この方への追善の意味も込めて、七夕の夜に一期一会の名演に出合えたのかも。
コメント
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