Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

M9と21mmレンズ

2011年11月13日 17時22分43秒 | Leica Digital 関連
今朝は休日にしては少し早く起きたので、鎌倉高校前まで散歩してきました。お供はM9、M4とスーパーアングロン 21mm F3.4、コシナ・ツァイスのビオゴン 21mm F2.8です。

では、その作例、つまりこの2本の 21mm 広角レンズと M9 の相性(の悪さ)をご覧ください。

先ずビオゴンでカメラ側のレンズ設定をエルマリート 21mm にしたものです(レンズの絞りは統一して総てF4の画像を掲載しています)。

同じくですが、設定はオート(デフォルトですから、補正無し、になります)。

続いてスーパーアングロン 21mm で設定をエルマリート 21mm にしたもの。

最後に同じレンズで設定がオート。

ご覧の通り、ビオゴンでボディの設定をマニュアルでエルマリート 21mm に変えてしまえば、マゼンタ被りはほぼ修正されています。補正無しのオートであっても、使い物にならない程ではありません。スーパーアングロンは色の点では実用には成り得ません。また、これを彩度をゼロに(つまり、モノクロ化)してみても、色の影響も受けてしまうようで、フィルムの様に周辺光量がなだらかに落ちる感じではありませんので、ちょっと使えません。

白くて明るさの均一な壁が近所になかったので、部屋の壁を撮ってみました(徹底していない実験サンプルで済みません <m(__)m> )
レンズと設定の順番は海の写真と同じです。







マゼンタ被りと周辺落ちは、実景よりも更に解りやすいと思います。

ビオゴン 21mm F2.8は、その後でクラシックの C を冠した C-ビオゴンF4.5が出ていることからも、本来のビオゴンからは程遠いものです(ご高承の通り、「クラシック(本来のビオゴンを再現した筈の)」の F4.5 の方ですら、M9などで TTL 測光が出来るのですから、本当のビオゴンではないと思います。スーパーアングロンはちゃんとした対称形、ビオゴン・タイプですから、露出は TTL 測光できません)。と、まぁ、このビオゴンが上梓されたときには、そのレンズ構成図を見て、相手にする気落ちを全く失ってしまった訳です。
が、やはり 21mm は好きな画角なので、M9 対応として買ってしまいました。まぁ、Biogon というよりは Distagon に近いと思いますので、せいぜい“ Disogon ”ですけど(笑)