Astroid を使えるようになって、書き込みして活用していた『滝・重星星図』が用無しに近い状態になりました。ただし、附属の重星表は加工できる EXCEL 版ですので引き続き必須の資料です(この重星表には SAO 番号しか附されていません。しかし EXCEL の LOOKUP 関数を使って SAO と HIP の両方載っている恒星表から HIP 番号を張り付けられますので問題ありません)。
重星の HIP 番号を Astroid に登録しておけば次から次へとどんどん見ていけますし、同様に星雲星団も NGC 番号などを登録できます。また、夜になってから見ている方向で表示された星雲星団を流して見ていくこともできます。しかも( Alignment と無関係で)
登録は昼の間に先に済ませておけます(リストは左下に表示されます。下の画像の青い矢印ご参照)。

登録は Astroid 側で保存されるようで iPad で登録したものをスマホでも使えました。なお、対象の
登録は赤道座標の数値入力でも可能です(スターベース東京の S 宿さんにご教示いただきました)。拠って Astroid で HIP 番号を持っていない 7 等以下の暗い重星、例えばおとめ座の Σ 1575( HIP 57858 )も登録と導入ができます。太陽に近くて今は鑑賞時期では無い天王星も鑑賞時の赤道座標を入力すれば XW5 の 148 倍 0.47 度の視野に入りますから、秋には楽に円盤像が捉えられる筈です(恐らく海王星も)。ただし、座標登録は現状では一回毎に行なう必要があります(ファームアップで改善して欲しい箇所です)。
重星の登録は( HIP 番号のある)重星表だけでもできますが、星図がある方が何かと便利です。そうなると重星名が緑色の表示で見易いので(しかも限界等級が 0.5 等級暗い)『 The Cambridge Double Star Atlas 』が使い易いです。書き込みはしませんし(笑)、星雲星団も私くらいの鑑賞者には十分過ぎるほど載っていますし。光学ファインダーで夜に実際に探していくなら滝星図はとても便利なのですが、抑々星図を使わずに導入できていきますからね。
自動導入装置でなくても Astroid は天体鑑賞に「革命」を起こしました。うん!?、革命的堕落(自爆)