リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

一点集中で脳内ストレスの解消

2023年06月15日 | 日々の風の吹くまま
6月13日(火曜日)。☁⛅。強風注意報発令中。でも、北西の風だそうなので、我が家の対角の方向だから、バルコニーもルーフデッキも影響はなさそう。ラニーニャが3年続いた後で、今度はエルニーニョに取って代わられて、それもスーパーエルニーニョになるらしい。つまり、猛暑はますます猛暑になると言うことのようで、森林火災が多発しそう。やだなあ・・・。

体中あちこちがコチコチで痛いけど、いつもの10時にウォーキング。エスカレーターで2階に上がって、ふと六角ドームを見上げたら、あら、ひびが入っていたガラスの取替えをやっているようで、隅に穴が開いていた1枚はすでに新しいのになっていて、もう1枚のところに足場のようなものが見える。ドームの下は駐車場のある地下3階までの吹き抜けで、強化ガラスだから粉々に砕けて落ちると言うことはなさそうだけど、あれと思うとずっと気になってしまうよね。これで水漏れもなくなるんじゃないかな。そうそう、ビルの地下駐車場と言えば、隣のバーナビー市のローヒード駅のそばに計画されている80階建てのビル/マンションの駐車場は何と地下14階になるとわかって、深く掘れば掘るほどコストが増えてマンションの価格が高くなるし、電車の駅のそばなんだから、公共交通の利用を奨励する意味でも駐車場は少なくてもいいんじゃないかとか、喧々諤々の議論が起きているそうな。地下14階の駐車場の深さは11階建ての建物を埋めるのと同じだそうだから、14階の隅にスポットがあったら、車を止めるのにいったいどのくらい時間がかかるんだろうな。

メールチェックでは、Arts Clubが前にやっていた銘酒の試飲会を再開することになって、ファンドレイジングのイベントだから、参加料に寄付が含まれているんだけど、先着10名様に参加料割引。今回はタンカレーのジン4種の試飲会で、7月27日BMOセンターで。タンカレーは我が家のマティニの(プリマスジンやブードルスがない時に買う)「予備役」で、試飲のリストには州営の酒屋では見たことのない種類があるので、さっそくチケット購入のボタンをクリック。あら、先着10名様のうちに入ったみたい。やったぁ。

今日はごく普通の生活リズムに戻った感じで、ランチと晩ご飯のしたく以外は、翻訳2作目の電子ファイル作りに集中。翻訳業の現役時代の初めの頃は、まだインターネットがなかった(初めの頃にはWindowsもなかった!)ので、横に置いた紙の原稿を見ながらの作業で、横目で原稿を見て、頭の中で翻訳して、それを目の前のPCに打ち込んでいて、原稿と画面の間のギャップが鬱陶しかったもんだけど。電子ファイルをネットでやり取りできるようになってからは、画面に一点集中できて、作業が格段に捗るようになった。それで、芝居の翻訳も、まずは本全体を電子ファイルとして(何となくイメージ的に訳しながら)打ち込んで、同じ画面の中で最初は対訳として翻訳して、次に英語の部分を消去して、日本語を手直しするという手順。まあ、同時通訳ならぬ「同時翻訳」みたいなことをやるわけで、思考を一点に集中できるので、ワタシには何よりのストレス解消法。最後のThe Endまで打ち込み終わって60ページ。ああ、気分すっきり。


大仕事が終わったから普通のリタイア暮らしに戻ろう

2023年06月13日 | 日々の風の吹くまま
6月12日(月曜日)。☀。きのうあんまりくたびれたせいか、目が覚めたらもう8時過ぎ。また暑くなって来たなあ。でも、ほんと、きのうは良く働いたよね、ワタシ。今日はまず四半期ごとの予定納税を済ませて、クレジットカードを支払いをして、それからきのうスキップしたウォーキング。モールの2階のあちこちに大きなごみ容器が置いてあって、上を見たら、あちゃ、天井のあちこちが剥がれている。また雨漏りかな。週末そんなに雨が降ったわけじゃないけど、だいぶ前から正面入口の六角ドームのガラス2枚に細かいひびが入っているから、そこから漏れて来たのかな。早く修理すればいいのにと思うけど、たぶんお金がないんだろうな。

今日は大掃除の総仕上げで、ランチを挟んで、またひと仕事。プランターの間に敷いたタイルをちょっといじって、残りのタイルを敷いたら、掃除の前よりもすっきりした感じ。ダムに使ったシーツ類はどっぷり泥水を吸っているから、1枚ずつ入れたゴミ袋はどれも重い!とりあえずカレシを動員して、2袋と普通のゴミ2袋をごみルームに持って行って、バルコニーの内側半分をていねいに箒で掃いて、乾いた泥を1ヵ所にまとめたら、カレシが出て来て、プランターからごぼれた園芸土だからと、ブラシと塵取りですくって堆肥を作っている大きな容器に入れてリサイクル。これでやっとバルコニーの大掃除が完了。いやあ、いい年をしてすごい力仕事をしたもんだと自画自賛。もっとも、年中行事にはしたくないなあ。


第1展望台

水遣りをしやすく

第2展望台

ゴミ捨てのついでに郵便箱を見たら、カレシ宛に交通安全局から、健康診断を受けて提出するようにという通知。そっか、カレシは今年80歳なんだよね。BC州では、80歳になると運転免許を維持するのに医者による健康診断が必要で、送られて来た用紙には視力、聴力、記憶力や注意力、筋力、心臓疾患、精神疾患など、車の運転に影響を及ぼす項目がずらり。カレシは「若いヤツの方が危険じゃないか」とむくれているけど、ほら、エスターの夫氏のハインツのように運転中に心筋梗塞を起こして街灯に衝突したでしょ。万が一、そういう事故で周りの人を巻き込んだら大変だから、80歳で健康診断をして、5年後の85歳で再度健診、それ以降は2年ごとにやることになっているわけ。診断書は医者が提出することになっているので、来月早々にクリニックのドクターにお願いして、ついでに薬の処方箋をもらってくればいいじゃない。誰でもいずれは運転できなくなるんだけど、たいていの高齢者は問題なく免許を維持しているそうだから、大丈夫でしょ。(だめならワタシが運転すればいいんだし。)

やることが全部終わった午後はのんびり。カレシはバルコニーの「検査」。何も生えていないプランターがけっこうあるけど、すっきりしたところで園芸プランでも立ててみたらどうかな。ワタシは次の戯曲の翻訳にかかる下準備。どうやら普通のリタイア暮らしのペースに戻れそう。やれやれ。


何か植える?

忙しかったこの3日をまとめると

2023年06月12日 | 日々の風の吹くまま
6月9日(金曜日)。☁🌧。曇っていて、涼しい!きのうの最低気温が今日の最高気温だって。小雨の予報だけど、ほんとに降るのかなあ。とにかく、ひと雨欲しいよね。降るのか、降らないのか何とも気がもめるなあ。まあ、今日はお客さんが来るので、まずはウォーキングに行って、ランチを食べて、切らしたお酒を買いに角の酒屋へ。プリマスジン3本とベルモットのビアンコ1本とムッシュ・ヘネシー1本をカウンターに並べて、店長のジーナに「燃料切れになっちゃったの」と言ったら、ジーナはあはは。そこんところがいわゆるトカイナカのいいところ。

今夜のメインのローストビーフは、スロークッカーでポットロースト。ポルチーニきのこのグレヴィーを作るのに、一緒に入れる野菜が邪魔だから、玉ねぎ、セロリ、にんじん、ニンニク、タイムは、取り出しやすいようにチーズクロスに包んで、ポットの底に入れて、その上に塩コショウした肉を乗せて、乾燥きのこは浸けた水ごとポットに入れて、赤ワインとビーフストックでことことと3時間半。付け合わせは決まっているから、まずは前菜。手で剥いたえびに刻み柚子を混ぜて、柚子ポン酢で味を付けて、ちょうどいい具合のアボカドを小さいサイコロに切って、混ぜて、できあがり。さぁてっと!

☆☆若い2人とテーブルを囲んで・・・☆☆

6月10日(土曜日)。☁🌧☁。寒っ!朝のうち雨。今日はバルコニーを洗ってもいい日。午後にバンクーバーのダウンタウンであるJapan Marketで、ユウ君とハナちゃんがやる殺陣のパフォーマンスを観に行くので、まずは入場券を買って印刷。

朝ご飯で腹ごしらえをしたら、まずはプランターの間に並べてあったタイルを取り除いて、次にプランターを動かす作業。でも、半分も終わらないうちにカレシが膝の調子が悪いと言って「退却」。残りのプランターを1人で動かして、旧居のオフィスで椅子の下に敷いていた大きなプラスチックのマット2枚を除けて、その下のゴムマットを除けて、やっと掃除ができる段階。何年も掃除していないから、泥が溜まっていて、だいたい箒で掃けるだけ掃いてから、水洗い。そう、水を使うと下の階のバルコニーに汚れた水がかかるので、原則として水洗いは禁止なんだけど、今日だけは最上階から21階まで、午前9時から午後5時の間に限って解禁。(20階以下は明日。)ワルデマーがカレシの園芸ルームの隅に付けてくれたホース用の蛇口が活躍できる日。派手に水を流すなとのお達しなので、ペンキ塗り用に取ってあった古いシーツ4枚で手すりの下に「ダム」を作って、プランターをクリアした部分に水をかけて、屋外用ブラシでごしごし。コンクリートタイル用のクリーナーをかけて、またごしごし。それからホースを引っ張って、盛大にスプレーして泥を「ダム」の方に押し流して、帰って来るまで放置。



パフォーマンスの時間に間に合うように、時間を見計らって、まず車で駅まで。土曜日だから、駅地下の駐車場は混んでいたけど、いつも奥の隅っこにポツンと空いている「小型車オンリー」のスポットに駐車。柱と壁の間の狭いスペースで、しかも短いから、入れるのは我が家の古いエコーのサイズかベンツのスマートくらいのもので、今どきの「小型車」はアウト。なので、いつもそっちへ直行するので、まるで我が家の「専用」スポットみたいな感じだけど、私たちは空いたスポットを探さなくてもいいし、駐車場には使用料が入るわけで、こういうのをウィンウィンと言うんだね。



バンクーバーの美術館前の広場にはかなりの数のテント。手の甲に入場料を払ったというスタンプを押してもらって、正面の大階段横のロープで囲った「舞台」に直行。ほどなくして、金髪に派手なはっぴの女性司会者が「殺陣パフォーマンス」の始まりをアナウンス。はかま姿で木刀を携えたユウ君とハナちゃんが現れて、まず単独で基本の型を披露して、次に丁々発止の立ち回り。激しい動きの末、今日はユウ君が斬られ役で、悠然と刀を納めるハナちゃんに喝采。うん、日本の伝統芸術はやっぱりどれも「型」が軸なんだね。最後に、司会者の質問に答えて、ハナちゃんが「殺陣」について説明。かっこよかったぜよ、おふたりさん。次のパフォーマンスは鎧兜の武者・・・。











バルコニーの掃除の仕上げがあるので、とんぼ返りで帰って来て、駅のすし屋から晩ご飯をテイクアウトして、すぐに泥の始末と最後の水洗い。手すりの下に「ダム」を作ったおかげで、下の階にはあまり滴らなかったみたい。小雨が降っていたのもよかったね。ま、後はあした、あした。だって、背中は痛いし、膝は痛いし、屈み過ぎたせいで胃酸が横隔膜を刺激して、やたらと咳と痰は出るは、、痙攣する横隔膜のせいで心臓の鼓動がスキップする(感じ)しで、もう、今日はやぁ~めたぁ。



☆☆あぁ~あ、くたびれたあ☆☆

6月11日(日曜日)。☁🌤☀。忙しい週末の3日目。いやぁ、ほんとに忙しかったね。実はまだ忙しいんだけど、おもしろいことに何でも「3日」なんだよね。だから、2日目の終わりでぐぅ~ったりしちゃったら、あと1日、あと1日とおまじない。ふむ、ほんっとに「3」と言うのは。世界のどこでも何とも不思議な数字らしい。

それで、日曜日。いつもの掃除の日。カレシは朝ご飯が終わるや否や、さっさと担当の2つのバスルームの掃除。ワタシはバルコニーを眺めて、ジグソーパズルをやっているような心境。ゴムマットなどを敷き直して、プランターを置くんだけど、カレシの膝には無理、無理。ぶっちゃけ言ったちゃうと、カレシがソファで昼寝していてくれる方が作業が捗るのよね。まあ、人生のうちのほぼ数十年、特に自分の選択ではないけど、日常の家事などはずっと「ひとり暮らし」を前提にして、全部「ひとり」でやって来たもので、今さらカレシが手伝うと言っても、はあ、悪いけど引っ込んでてよってことになるのよね。カレシとしてはおもしろくないらしいけど、どっちみち途中で投げ出すのがオチだしね。この国は社会の最低単位は「夫婦」(あるいは家族)じゃなくて、アナタとワタシと、独りずつなのよ。まあ、個人主義の社会でも個人として機能しかねる人はどこにでもいるもので、何か二十一世紀はそういう人が多くなったと言う感じだけど、ワタシはこの先20年とか30年とかいう人生はないから、悪いけど、後は野となれ山となれってことで、ごめんあそばせ。

カレシが担当のバスルームの掃除をしている間、バルコニーに出て、まずは下の階への水漏れを防ぐためのゴムマットを手すりに沿って並べて、内側にゴムマットをもう1列。次に中央の部分にプラスチックのマットを置いて、継ぎ目の部分に(バスルームの残りの)タイルを敷いて、次はバルコニーの両側の「滴り防止」のマットを敷いて、これで一応バルコニーの外側半分は清掃終了。このバルコニー、ほぼ20平方メートルあるから、ユニット2つに分かれている下の階と違って、労働量は比較にならないよ。

何とか並べたマットの上にプランターをえっさえっさと移動して、手すりにもたれて眺望を楽しめるように、タイルを並べて「展望台」を作ったり。明日とあさってでバルコニー内側に掃き寄せた泥をきれいに掃除して、まあ、たぶん何年か一度の(つまり、たぶん2度とやらない)バルコニーの大掃除もおしまい。土いじりが嫌いなワタシ1人だったら、椅子とテーブルを置ける程度の小さいバルコニーがあれば十分だったから、今ごろこんな重労働はしてなかったんだけど、園芸好きの(実はその割にはあまり手をかけない)カレシには、50平米のルーフデッキと20平米のバルコニーがある「ここ」じゃなきゃダメだったんだよなあ。住いそのものは、空いっぱいの雲や川を往来するタグボートを眺められるからいいんだけどね。それでも、昼前に一応バルコニーの方は済んで、ランチが済んだら今度は日曜日の床掃除。モップのパッドは真っ黒けで、やっぱりすごい汚れ。掃除関係が終わったら、りんご7個を切ってアップルソースの鍋をかけて、時計を見たらもう3時45分。ああ、腰は痛いし、肩もコチコチ。くたびれたぁ~。





森林火災の当たり年になるのかな

2023年06月10日 | 日々の風の吹くまま


6月8日(木曜日)。☀🌤⛅。午前4時30分の朝焼け。せっかくよく眠っていたのに、カレシに「おい、いびきをかいてたぞ」と起こされて、おまけに足が攣ったもので、起き出してうろうろ。今は日の出が5時ちょっと過ぎだから、明るくなるのが早い。ベッドに戻って、何となく眠りに戻ったけど、今度はカレシのいびき。時計はまだ6時前。んったく、人のいびきに文句を言うくせに、自分のいびきはOKなわきゃないだろ。起こして文句を言ってやろうと思ったけど、どうせ「オレはいびきはかかないよ」と言うに決まっているので、証拠のビデオを撮ってやろうと起き出してスマホの電源をオン。でも、なぜかゆうべやり残したことを思い出して、オフィスに入ってPCを立ち上げて、さっさと「ひと仕事」。寝室に戻ったら、カレシのいびきが止まっていたので、ベッドにもぐり込んで8時過ぎまで寝直し。

起きて見たら、大気の健康指数(AQHI)は低リスクの「3」に下がっていて、きのう出ていた大気汚染注意報は解除。まだ暑いけど、30度まで行ったきのうほどではないみたい。ロッキー山脈の向こうのアルバータではヒートドーム現象が起きているらしい。猛暑と山火事の煙が同時に来たらえらいことになるだろうな。朝と夜で風向きが変わるのか、日中から夜にかけて指数が上がっても、朝方には下がって、けっこう清々しい。カナダ東部ではケベックやノヴァスコシアで大規模な森林火災が起きていて、その煙でトロントでは大気汚染注意報。さらには国境を越えて、ニューヨークやもっと南のフィラデルフィアまで広がった煙で、あっちの空は汚いオレンジ色。飛行機の離発着にも影響が出ていると言う話で、さらには大西洋を越えてノルウェイまで広がるらしい。バンクーバーでも何年か前にカナダ側とアメリカ側の森林火災の煙りの挟み撃ちで、2週間くらい煙に巻かれていたことがあったっけ。あのときのAQHIは極めて高リスクの「11」を超えていて、夏の空にぽちっとかかった太陽はそのまま見つめられるくらいだった。

BC州内の森林火災では、北部のロッキー山脈の炭鉱町タンブラーリッジでは住民2400人全員に緊急避難命令がでたそうだけど、火災は手の付けられない状態で、短時間で1万ヘクタール近くに燃え広がったそう。このタンブラーリッジは、州政府やカナダの炭鉱会社、日本の商社などが提携して、日本の製鉄産業向けの石炭を採掘する目的で作られた町で、石炭産業の衰退で一時は存続が危ぶまれたけど、最近になって恐竜の足跡や骨の化石が発見されたことから、ユネスコの世界ジオパークに指定されて、ロッキー山脈の豊かな大自然と共にアウトドア派の観光地として再起し始めたところだった。おととし1日足らずで全焼してしまったリットンの町の二の舞にならないといいけどね。

西のバンクーバー島の火災は規模こそ2平方キロと(BC州の森林火災としては)小さいけど、太平洋に面したポートアルバーニと観光地のトフィーノ、ユクルエレットが、島の東側に通じる唯一のハイウェイが交通止めになって孤立状態。業務用車両に限って指定された臨時の迂回ルート(林道)だと、砂利道で4時間もかかるんだそうで、足止めされた観光客の移送や食料品やガソリンなどの物資の供給確保に追われているところ。去年トフィーノに行って分かったことだけど、あのあたりは飛行機の便はあっても、トフィーノなんかタクシーが1台しかいないし、バスのような交通機関も無きに等しいから、観光客でも車がないと動きが取れないところ。ハイウェイは早急に開通しそうもないということで、生活物資をはしけで港のあるポートアルバーニまで運ぶことを検討しているとか。今年は森林火災が多発する(10年平均では約1500件、焼失面積40万ヘクタール)と言う予想で、こんなに早くからシーズンが始まってしまって、先が思いやられるなあ。大都市圏に住む私たちとしては、最善の防衛策はマスクを用意しておくことくらいだなあ。ニューヨークでもマスクをしている人がけっこういたし・・・。


天気が変わるのかな?


クルーズ船で潮風に吹かれていたい

2023年06月08日 | 日々の風の吹くまま
6月7日(水曜日)。暑いなあ。でも、カレシは月曜日から日時を変更したレッスンで大忙しだけど、ワタシは特にするべきこともなくてのんびりの「こぶの日」。考えて見たら、カレシが大忙しでワタシはのんびりって、何だか昔とはまるで逆のパターンになった感じ。現役の頃は、ワタシは納期に追われっぱなしのおひとり様ビジネスとワンオペ家事で寝る暇も惜しんでのてんてこまいの毎日で、カレシは定時に家を出て定時に帰って来る気楽な公務員稼業だったんだけどなあ。人生も夫婦もほんっとにでこぼこ道。

金曜日にY君と彼女が来ることが確定したので、ウォルマートにひとっ走りして、印刷用紙と三つ穴のファイルカバーを調達。別々に読んでもらうために、翻訳版を2部印刷して、まだ持っていた業務用の三つ穴パンチャーでガシッ、ガシッと穴を開けて、カバーをかけて、今日の仕事?はおしまい。帰りがけにのぞいた郵便箱にぎしっと押し込んであったSilverseaの2024年カタログをめくって、ああ、大空と大海原が出会うところでのんびりしたいなあとため息。それにしても、247ページもあって、厚さが1センチ半というカタログの重たいこと。いったいどれだけ発送したのか知らないけど、すごい郵送料がかかっただろうな。さすが、懐は底なしと言われるSilverseaだけある。



カタログには「コレクション」というだけあって、7つの海を行き交う合計434便のクルーズ。来年は秋にバンクーバーから東京まで18日間の太平洋横断クルーズをすでに予約してあるけど、コロナのせいでキャンセルされて行きそびれた太平洋から大西洋にかけての南米クルーズもまだ魅力。先端の世界の果てと言われるティエラデルフエゴを見たかったんだけどなあ。ロシアのプッチン野郎のおかげでキャンセルした北欧クルーズにもまだ未練たっぷり。7月にコペンハーゲンからグダンスク、タリン、ヘルシンキを経てストックホルムに行く7日間クルーズがあるけど、窓の下で1日ロックコンサートをやられるストリートパーティの日と被りそうな日程だから、「避難先」としてどうだろう。もしかして宝くじが大当たりしたら、広い範囲を2ヵ月も3ヵ月かけて航海するグランドクルーズはどうかな。地中海から北欧までなんてのもあるし、アジアを巡るのもあるしね。何ならいっそのこと、再来年の1月半ばに東京を出て終点のニューヨークまで136日間という「コントロテンポ」世界クルーズにしようかな。まあ、ここはいいなあ、あそこはいいなと夢を見ているうちはただなので、大いに楽しむとしよう。

午後になって、地平線が青みがかったかすみに包まれて来て、バルコニーに出ると何だかきな臭い。天気サイトを見たら、大気の健康指数(AQHI)は高リスクの「7」。森林火災の煙がどこからか押し寄せているらしい。やだなあ。ニュースサイトを見たら、郊外の奥のハリソン湖の近くの3ヵ所で山火事が起きているということで、湖の南端のハリソン・ホットスプリングスに住むきのこ屋のマット君は大丈夫かな。まあ、AQHIは夕方には中リスクの「4」に改善したけど、風向き次第でまた高リスクのレベルになるかもしれない。今年は森林火災の当たり年になりそう。メトロバンクーバーでも警戒レベルは最高に引き上げ。煙による大気汚染がひどくなったら、マスクの出番だなあ。やぁだ。大海原のど真ん中で潮風に吹かれてクルーズしたいよぉ。

リタイヤ人生が楽しくなって来た

2023年06月07日 | 日々の風の吹くまま
6月6日(火曜日)。☀。また暑くなって来て、今日の予想最高気温は28度。でも、けっこう風があって、湿度も低いので、わりとしのぎやすいかもしれないな。風通しが良過ぎてヒーターが入ってしまわないように、サーモスタットの表示温度に目を配っていなくちゃ。

でも、どうやらこのまま夏に向かいそうだから、今日はちゃっちゃと残りの衣替え。この前の猛暑の時に半分入れ替えてあったので楽だけど、ふだんは開けることのない大きなケースを開けてみたら、あぁら、昔の旅行先で買って来たTシャツとか、シルクドゥソレイユのショー(『アレグリア』だったかな)に行って買った不思議なデザインのドレスとか、まるで宝の箱。シルクのミニドレスは30年くらい前のものなので、着られないだろうなあと思いつつ、恐る恐る来てみたら、うひゃっ、まだちゃんと着られるじゃないの。うれしいっ!仲でも極め付きは、2003年度のVancouver Sun Run(毎年春にある10キロマラソン)のTシャツ。初めてカレシと2人で参加して、並んで走って同時にゴールインしたのが、もう20年前なんだなあ。記録は揃って56分。うん、あの頃の2人は今より20年若かったんだもんね。



暑くなって来たので、ルーフデッキのいちごも色づき始めて、朝ご飯が楽しみ。いくつぐらい実が付いているのかなあと、茂った葉っぱをかき分けてみたら、あれ、ナニコレ?赤くなって来たいちごの先に、まだ緑色の小さな実が2つ。へえ、1個で3個ってすごいなあ、おもしろい形だなあと眺めているうちに、遠い遠い昔の記憶から、何だか見覚えのある顔が浮かんで来た。これ、ケロヨンだよ、ケロヨン。さっそく写真を撮って、いたずらしてみたけど、うん、やっぱりケロヨンだよねえ。





ひと通りの家事が終わって、ひと息ついてから、もうすぐしばらくの間仕事で日本に一時帰国するユウ君に、翻訳した脚本を読んでコメントして欲しいので、相棒のハナちゃんと一緒に食事に来れるかどうかとメール。印刷しておくから、飛行機の中で退屈したときに読んでもらえたら御の字。読み比べられるように原作の本も進呈すると言ったら、ハナちゃんも原作と翻訳の両方を読みたいそうで、今週の金曜日はどうかと言う返事。前にプロデュースしない?と持ちかけたら、興味があるような反応だったので、願ったり叶ったり。ハナちゃんが我が家に来るのは初めてだから、ご馳走つくろうっと。翻訳プロジェクト、これでまた一歩前進だぁ。次の段階の動きがあるまで、平治郎の英訳版の構想を練るか、日本語訳2作目にかかるか、どっちにしようかな。もしも第1作が陽の目を見たら、実際に舞台を観て共鳴を感じたものに限って取り上げて行くつもりだけど、それでもすでに3作が待機。リタイア人生が楽しくなって来たねっ。

クリニックで珍しく待たされずに診察してもらえた

2023年06月06日 | 日々の風の吹くまま
6月5日(月曜日)。☀。午前7時40分、火災警報で目が覚めた。各戸にある煙探知器と違って、全館で鳴る警報で、我が家の場合は寝室3つと他に2ヵ所の合計5つが一斉に大音声でキロロン、キロロンと鳴るから始末が悪い。ただし、2回鳴っただけで沈黙しちゃったので、誤報だったのかなと思いつつしばらく何となくうとうとして、8時20分に起床。今日はカレシが行きつけのクリニックの「ウォークイン・ドクター」(予約なしで行っても診てもらえるのが趣旨だったはずが、コロナ以来予約制が定着してしまった感じ)のシャサヴァン先生と予約があるけど、午前10時10分だし、車で10分もかからないところなので、せかせかしないでもいいか。

クリニックはサッパートン地区にあって、ロイヤルコロンビアン病院のすぐ近く。ムーディ大佐が工兵隊(サッパー)を引き連れて来た時、とかく行儀の悪い工兵たちの兵舎を新しい植民地の首都となるニューウェストミンスターの「郊外」に作ったのが、この地区の名前の始まり。イーストコロンビアストリートにこの地域の中核となる病院ができて、周りに専門医のオフィスやいろんなクリニックが建ち並んで、坂の下にサッパートン駅ができてからは急速に開発が進んで、今ではタワマンがにょきにょき。坂の上から病院までの道路はその名も「ホスピタルストリートで、古い住宅が並んでいる。思うに、住所を聞いて「病院通りです」と言う答えが帰って来たら、ちょっとえっ?てなとならないのかな。

予約時間の10分前にクリニックに着いたら、早い予約がなかったようで、カレシはすぐに診察室に通されて、ワタシは待合室でスマホいじり。標準の診察時間をかなりオーバーして出て来たカレシが「シニアの男性によくあるんだってさ。処方箋を行きつけの薬局にファックスするから午後にもらいに行けって」。要するに泌尿器科の専門医に診てもらうようなものじゃないってことね。「年のせいかな」。うん、年を取ると、何かといろいろ新しい体験があるよねえ。午後にスーパーの薬局に行って、抗生物質の錠剤と軟膏2種類を受け取って、薬剤師でマネジャーのアンナに錠剤の服用のタイミングや処方薬の軟膏と市販薬の軟膏の違いと使い分けの説明を聞いて、おつかいは終わり。今月から、ごくマイナーな疾患について、薬剤師が問診して処方箋を出すことができるようになったので、カレシの「問題」もたぶんドクターに見てもらわなくてもいい「軽微な疾患」ものなのかもしれない。

かかりつけのスラニナ先生がニューウェストへの出張を再開する見込みはなさそうなので、政府が立ち上げた待機リストに登録したら、ニューウェストミンスター市の家庭医の待機日数は現在200日だというメールが来たと、アンナに言ったら、ちょっと目を丸くして、「あら、少しは短くなっているの」。へえ、200日というとほぼ7ヵ月だけど、短くなっているのか。それは朗報かな。メールには他の市町村の待機日数も書いてあって、200日以上の市町村もあったから、200日というのははましな方なんだな。まあ、政府もいろいろ報酬その他の制度の改革をやってはいるから、家庭医が同業と語らって共同でクリニックを開くと言う動きも増えているらしくて、希望的観測ではあるけど、うまく行けば、市の中心に住んでいる私たちに順番が回って来るのはもう少し早いかもしれないな。シャサヴァン先生はイランから移民して来たようで、まだ英語にちょっと難があるそうだけど、英語先生のカレシは慣れているし、カレシが信頼感を持ったようなので、「半径5キロ以内」の家庭医が見つかるまで、よろしく。たぶん、てっぺんにポチっと雪帽子を乗っけている山が再び真っ白になる頃かな・・・。



日曜ドライブは楽しからずや

2023年06月05日 | 日々の風の吹くまま
6月4日(日曜日)。☀。今日は8時前に起床。Arts Clubの大口寄付者のためのブランチ会で、10時からということなんだけど、会場のスタンレー公園の西側にあるTeahouseレストランに行くのに、広大な公園を東側から一方通行でぐるぅ~っと大回りして行かなければならなくて、おまけに公園の中だから制限時速は30キロ。というわけで、8時半に出て、日曜日の朝でまだ交通が少ない高速を通って、予定していた出口を見逃して、バンクーバー市内をちょっと遠回りして、スタンレー公園に入ったのが9時ちょっと過ぎ。そこから件の道路に入って、自転車の列を気にしながら、公園の突端にあって展望が開けるプロスペクトポイント(もうアジアからの観光客がたくさんいた)を回って、さらにドライブ。まあ、天気がいいので、木立の中をゆっくり行くのも気持がいいけどね。



レストラン前の駐車場に着いたのは9時半。グーグルが表示した時間よりは短かったけど、日曜日の朝で車が少なかったからだな。レストランのゲートがまだ空いていなかったので、車を止めてその辺を散歩。前にここに来たのは40年近い昔かな。食事に来ただけだったから、周りがどんな感じだったかまったく覚えていない。レストランの裏に回ったら、道路にカナダガンが3羽か4羽。時たま車が通るから、もしかして交通整理を買って出たとか?気候がいいせいか、スタンレー公園には昔から渡りをせずに冬越しするカナダガンがたくさんいて、芝生のそこら中にでっかい糞を落とすので、増え過ぎていた時はちょっとした鼻つまみ者だったけど、今はどうなのかな。ハイキングコースが縦横にある道路の向こう側に何やら目立つ大きな看板があったので、行ってみたら、「コヨーテに注意」。この付近に巣穴を作って子育てしているらしく、危険を避けるための注意書き。何年か前に人が公園内でコヨーテに襲われる事件が続発して、一部を捕獲して殺処分にしたことがあったな。コヨーテには迷惑千万な話だけど、野生動物との共生はなかなか難しい。





レストランの前の芝生の向こうに広がるのが細長いサード・ビーチ。バラード入江の向こうに見えるのがウェストバンクーバーで、高層マンションの後ろの高台が1930年代にギネス一族の会社が拓いたお屋敷団地で、戦前は「白人のみ」だったところ。今見ると、住宅地が昔の倍以上に広がって見えるなあ。ちなみにライオンズゲート橋は、バンクーバーからこのブリティシュプロパティーズへのアクセスを確保するためにギネス一族が架けたもの。(そうでないと、足が不便過ぎて団地のお屋敷が売れなかったのかな。)レストランから南の方へ行くとセカンド・ビーチ。で、ファースト・ビーチはどこにあるのかと言うと、公園の外のイングリッシュベイ・ビーチがそれで、その名も「ビーチ・アベニュー」に沿って古めの高級マンションやアパートがずらり。



ブランチは(朝っぱらから)シャンペンで始まって、しばしわいわいがやがや。Arts Clubでは年間一定額以上を寄付すると、Artistic Director’s Circle(ADC)のメンバーとしてオープニングナイトのレセプションなどのイベントでの交流の他、個人スポンサーになれたり(サイン入りポスターの額をもらえる)、チケットを取り替えたり、追加のチケットを割安で買えたりする特典がある。私たちもメンバーになって10年以上経って、いつの間にか大口のカテゴリーに入ってしまったおかげで、ワタシは演劇人や芝居好きの人たちとの交友を通じてリタイア人生はバラ色。今日のブランチでも、参加した20人のうちで初対面だったのは4人だけで、あっちでぺちゃくちゃ、こっちでぺちゃくちゃ。こういう「今が一番楽しい時」と言えるような老後、想像もできなかったな。うん、じゃあ、来週の水曜日のレセプションでまたね。

初夏はマンションのメインテナンスの季節

2023年06月04日 | 日々の風の吹くまま
6月3日(土曜日)。☀⛅。きのう、うろこ雲みたいな雲がひろがっていたので、天気が変わるのかと思ったら、今日はまた雲ひとつない初夏の空。気温も上昇中。これで、最低気温が上がってくれれば、ルーフデッキのいちごもうれしいんじゃいかな。そろそろ地物のいちごが熟れて来ているそうだしね。ワタシとしてはいちごよりもその後に来るブルーベリーが楽しみなんだけど・・・。

土曜日で家事は洗濯だけのはずだけど、明日はArts Clubの大口寄付者の「謝恩会」ブランチがあって、朝から出かけるから、日曜日の掃除も今日に繰上げ。ひゃ、忙しい。おまけに、初夏なもので、例年通りエレベーターのブレーキの点検に駐車場のスプリンクラーの点検に窓の清掃に、とマンションのメインテナンスの予定が目白押し。スプリンクラーの点検は水曜日で、地下2階にある我が家の駐車スポット277番がリストに載っているんだけど、点検の時間が書いていないなあ。朝から車をどこかに持って行かなきゃならないのかなあと考えていて、我が家は駐車スポットが2つ隣り合ってついるのを思い出して、あはっと頭をコツン。いつも2本の柱の間のど真ん中に止めるもので、2台分のスペースだってことを忘れていた。明日ブランチから帰って来た時に276番の方に止めておけばいいってこと。なぁ~んだ。

管理会社からは「10年保証に関するアンケートに15日までに回答するように」という催促。BC州には新築の住宅や集合住宅に「2‐5‐10」と呼ばれる保証保険制度があって、最初の「2」は仕上げや材料の不具合を2年間、次の「5」は外壁からの雨漏りなどについて5年間、最後の「10」は建物のひびなどについて10年間、それぞれ保証するもので、我が家のあるマンションは今年の秋で築10年。「修理していない水漏れがあるか」にはノー。「過去に修理した水漏れがあるか」には、イエス。写真があれば添付しろと言うので、代表的な写真をアップして、コメント欄に「雨漏り事故3回、写真多数」。他に「共有部分の床や壁について気付いたひび割れがあるか」には「その他」のところで「地下2階収納ロッカー8号室の床にひび割れあり」。最後に「その他のコメント」には、オフィスの外の廊下の天井に目立たないけど間違いなく「ひび」が見えるので、「ユニット内部の廊下の天井に細いひびあり。写真提供可」と記入。(ワタシってなぜかこういうことに目ざといの。)下の送信ボタンをクリックしたら、すぐに「受け取りました」と言う確認メールが来た。

管理会社の担当者からのメールは、先に窓の清掃をするときにルーフデッキに面した大中小26枚のガラスも拭いて欲しいとリクエストしてあったのに対して、「理事会に諮ります」という返事。そもそもアクセス可能と言うことで清掃は我が家の責任になっているんだけど、上の階の窓を拭くときに我が家のガラスに水がかかって汚れるので、いつもデッキに降りた時に汚れたところを拭いてくれているから、この際、ついでに全部きちんと拭いてくれと言っているわけで、追加の費用を払うと言ってるんだし、ダメとは言わないだろうな。却下して来たら、理事長のゴードンに直談判してやるぞ。我が家の真上の最上階に住んでいるんだから。


怪しげな空模様

川向こうのサレーに昇って来た満月

普通の金曜日っていいもんだね

2023年06月04日 | 日々の風の吹くまま
6月2日(金曜日)。☀。今日は目が覚めてからぐずぐずしていないで、さっさと8時前に起床。何しろ、ルーフデッキのアンカーの「5年点検」があって、検査員は家の中を通ってルーフデッキに出るので、当日は必ず誰かが待機していなければならない。屋上にもアンカーがあるので、どこから始めるかによって朝一番だったり、午後遅くだったり。高層棟は168戸あるけど、アンカーがあるのはルーフデッキでつながっている23階の(専用使用権持ち)3戸だけ。それでも朝一番に検査員が来た時に備えて早起きしなければならないわけ。

つい最近やったばかりの「年次点検」では、ルーフデッキの東角の縁にがっちりしたボルトで取り付けてある6個か7個のアンカーが緩んでいないことを確認するだけだから、ほんの3分もあれば済んでしまうけど、今回の「5年点検」はデッキの床に埋めてあるアンカーだけ。起きたのは8時10分前で、朝ご飯のしたくをしていたら、8時10分にノックがあって、管理人のアンドリィと道具を積んだ台車を引いた検査員のおじさんが「グッドモーニング」。道具をルーフデッキに運んで、アンカーに強度を計る機械をつないで、作業は10分ほど。その間、私たちは(廊下の奥で誰にも見えないので)玄関のドアを開けたまま、朝ご飯を食べながらのんきに見物。

朝一番に検査が済んだので、後は普通の金曜日。週末は忙しいから、今のうちにのんびりしよっと。





6月は何とも忙しいこっちゃ

2023年06月03日 | 日々の風の吹くまま
6月1日(木曜日)。☀。いよいよ6月。カレンダーをめくったら、うは、いろんな予定を示すフラグがぺたぺた。

明日はルーフデッキの「5年に1度のアンカーの点検」で、検査員が来るまで出られない。日曜日4日はArts Clubの大口寄付者を集めてのブランチパーティ。場所はスタンレー公園に古くからあるTeahouseと言う、ちょっといいレストラン。スタンレー公園に入るのはいったい何十年ぶりだろうな。カレシとTeahouseに行ったのは30年くらい前だったんじゃないかな。月曜日5日は午前中にカレシがスラニナ先生がいたクリニックのドクターと予約を入れていて、火曜日6日にはマンションのエレベーターのブレーキの点検。来週の土曜日10日は、最上階から21階まで(32戸)の住人が、午前9時から午後5時の間にバルコニーを水洗いしていいという日で、再来週の水曜日14日はArts Clubの夏の大作キャロル・キングのヒット曲をベースにしたミュージカル『Beautiful』のオープニングナイトで、古い邸宅HycroftでADCのレセプションがあり、次の水曜日21日はダウンタウンのレストランCin Cinでファンドレイジングのディナーパーティ。うん、Cin Cinに行くのも20年ぶりくらいかな。そして最後の水曜日28日はArts Clubの今シーズン最後の作品『Million Dollar Quartet』のオープニングナイト。その間のどこかでクレジットカードの支払いや所得税の予定納税の振り込みがあるし、何とも忙しいこっちゃ。

今日は日がな1日関節炎で痛む指をなだめながら、『ピアノ教師』の翻訳バージョン3に、登場人物(女2人男1人)や舞台装置の説明と制作上の注意書きの部分を翻訳して加える作業。舞台装置はストーリーテリングの重要な一部で、この芝居では、2人の女性の家が、ピアノとキッチンのカウンターを共有する形で、舞台の手前と奥に配置されていて、舞台の奥の踊り場にそそり立って見える壁が、ストーリーの展開に大きな役割を演じている。最後にせりふをさっと読んで、流れが良くなったのを確認して、これでほんとに「完」。(Y君、お礼にご飯をご馳走するから、よろしく頼むよ。何だったら同業の彼女と一緒に読んでもらえるといいな。)

青空いっぱいに、白い雲たちが形を変えながらふわふわ。6月、この調子で、次は田舎に引越して民泊を始めた同性婚カップルの騒動記の翻訳にかかろうかな。その騒動の顛末を(観客に)語ると言う形なので、登場する男女20人を、カップルを演じる役者2人が早いペースで入れ代わり立ち代わり演じるんだけど、シンプルな舞台で、衣装も替えないから、まさに役者の技量の見せどころ。ゲイもアンチゲイもみんな地に足のついた人間として描いて、差別などの問題は大声で主張せずに、いろんな場面でさらっと取り上げて、最後にちょっとほろっとさせるから、誰でもコメディとして楽しめるのがいいところ。作者のマーク・クロフォードには2度Arts Clubのレセプションで会ったけど、穏やかで気のやさしい人だったな。最近の日本の議会や政府でのドタバタを考えると、時事ネタっぽいところもあるから、タイミングがいいと思うんだけど、これ、日本語版にするのは、『ピアノ教師』よりも難しそう。でも、チャレンジしなきゃ先へ進めないからね。









ああ、5月も今日でおしまい

2023年06月02日 | 日々の風の吹くまま
5月31日(水曜日)。☁⛅🌤。今日で5月がおしまい。起床は午前8時。けさもリビングにヒーターが入っていて、何となく寒い感じ。朝ご飯もそこそこに、カレシは9時から英語レッスン。ミャンマーの21歳の女性で、大学生で物理学を勉強中。家族が揃って医者やエンジニアなんだそうで、あの国ではエリート層に属するのかな。英語の文法の知識はあるから、しっかりした文章を書けるけど、発音がまだまだで、会話は苦手だそうで、繰り返し、繰り返し、発音の練習。ベトナムやタイの生徒さんもそうだけど、英語にはそれぞれの母語にはない音があるから、聞いただけでまねて発音するのは難しいらしい。

ひと仕事終わって、ウォーキングに行って来たら、今度は11時からドイツのエスターのレッスン。いつもは月曜日なんだけど、マッサージ療法士の仕事が忙しいことが多くて、よく時間が変更になる。でも、夫氏のハインツに先立たれて、突然ひとり暮らしになってしまったエスターにとっては、仕事が忙しいのはいい事だと思う。客筋に介護ホームがいくつかあって、そこからお声がかかるんだそう。去年亡くなったお母さんから相続したハンガリーのブダペストの家が売れたそうで、後はハインツから相続したハンガリーの貸別荘とハインツと旅行して回ったキャンピングカーが売れたら、相続関係の諸手続きは一段落。夏までには生活も落ち着いて仕事に専念できそうだと、元気な声。カレシがリタイアしたらいいじゃないかと言ったら、「まだ若いのに、とんでもない」と言う返事が返って来た。そっか、まだアラカンだもんね。

ワタシは午後から、戯曲の翻訳のバージョン3の最終的な見直し。言葉遣いで、ジェンダーや関係性、社会的地位や年齢といった背景がもろにわかってしまうから、日本語の話し言葉は難しい。でも、芝居の脚本としては東京の先生に褒めていただいたバージョン1よりさらに向上したと思う。見直しが終わったら、Y君にプロの役者の視点で読んでコメントしてもらって、最終バージョンに仕上げて、翻訳の部分は完了。問題はその先の売り込みだけど、ある程度のつてもあることだし、大胆不敵のひとがんばりで行くっきゃないな。訳者(ワタシ)の名前は、英語名前だと違和感を持たれるんじゃないかと思って、日本名としても通用するファーストネームだけを使ってみることにしようかな。小説とかじゃないんだから、芝居をする人たちが使う台本なんだから、実際に上演されることになってポスターを作るとしたら、その方がおもしろそうだという気がするんだけどね。ま、それはまだまだ先の話・・・。

この作品は音楽を通して喪失感や挫折感を癒して、不運や不幸が奪った人生を取り戻すと言うもので、突然の事故で夫と子供を亡くしてひとりになった女性にエスターが重なり、さらには愛する息子の病死で悲嘆のどん底にあった友だちの姿が重なり、もしかしたらクルーズ中のあの突然の出来事でカレシを失って、ひとりで誰もいない家に帰って来たかもしれなかった自分のことまで連想して、さらには女性の開放感を渇望する気持の根底にある夫婦の形にまで思いを馳せて、しまいには結婚式の「死が2人を別つまで」という誓いがいつかは必ず現実になるのだということを実感したりして、ほんとにもう考えること、学ぶことが多くて、ワタシ自身の人生もこの年になってやっと視野が開けたような気がする。やって良かった。愛する人や夢を失って喪失感や挫折感と闘っている日本の人たちにぜひ観てもらいたいな。じゃ、次のステップ、がんばろうっと。

固定資産税を立替え払いしてもらう制度

2023年06月01日 | 日々の風の吹くまま
5月30日(火曜日)。☁🌤⛅。起きてみたら、またヒーターが入っている。焔マークは1本だけど、どうしても朝方に冷え込むんだなあ。明日の朝の最低気温なんか7度だって。5月の末としては低めだよね。でも、天気予報は晴れ、晴れ、晴れで、初夏の兆し。今日の空は北東から南東にかけての地平線が何となくかすんで、青みがかって見えるんだけど、方角からしてアメリカ側のどこかで森林火災が起きてないといいね。

ウォーキングの帰りに郵便箱をのぞいたら、お役所からの郵便である薄茶色の長封筒が2通。きのう配達されたらしい。ひとつはカナダ歳入庁からで、ワタシ宛のNotice of Assessment(課税通知)。とっくにもらっている還付金の数字を確認して、これで2人とも2022年の所得税申告はすべての手続きを完了。後は会計事務所からの請求が来るのを待つだけ。もうひとつはニューウェストミンスター市からの固定資産税の通知。固定資産税は市町村の税収の柱で、毎年正月早々に送られて来る州の公示評価額に各市町村が予算に応じて決めた税率をかけて市税を算定し、さらに学校税、水道、下水、ゴミ収集、リサイクルなどの公共料金、公共交通の賦課税などを加算した額を通知して来る。

学校税については、自宅として住んでいる所有者に給付金があって、65歳以上の所有者には基本給付の額(B)のほぼ50%増しの額(C)を税額から差し引きされるしくみで、毎年いちいち自宅であることを確認して申請しなければならないのがめんどうくさいけど、期限までに申請しないと給付金をもらえない。まあ、最近は州政府が申請を管轄するようになって、オンラインでちゃっちゃとやれるので、郵送していた昔よりは楽になったかな。で、我が家の場合は、公定評価が1億円と少々というばかみたいな額なので、(C)の学校税給付金を引いても、固定資産税はけっこうな額になってしまう。でも、そこは良くしたもので、一定の条件を満たせば州政府が立て替え払いしてくれる「固定資産税繰延べ制度」があって、年金収入だけで固定資産税を払えない高齢者を救済する目的で作られたものだけど、要するにローンなんだけど、銀行のローンと違って単利だから、毎年利用しても「借金」はそれほど膨らまないし、家が自宅でなくなるか、売却するまでは返済しなくてもいい、けっこうおいしい制度。

繰延べ制度を利用するには、年令55歳以上、生存配偶者(年齢制限なし)、または障碍者であって、自宅として住んでいて、持ち分が査定評価額の25%以上であることが条件で(子育て世帯には別個の条件がある)、所得制限はないから、実際に払えても敢えて政府に立て替えてもらって、自分のお金はマイホームローンの返済に充てるとか、複利の定期などに入れるとか、有効に利用するという選択肢がある。そこんところを会計士のカレシが見逃すはずがなくて、我が家は旧居でも利用していたけど、住み替えで売ったときの返済額は200万円もなかった。新居については、その後の不動産の高騰で固定資産税も上がって、7年で250万円になっているけど、あと10年くらい住めるとして、このまま繰延べを続けても返済不能になる心配はゼロ。まあ、持ち家がある高齢者をやたらと優遇しているという印象だけど、今さら廃止することは左派政権にはできないだろうな。ともあれ、固定資産税の期限は7月4日で、繰延べの手続きもオンラインでできるから、ぼちぼちとやろうか。