リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

固定資産税を立替え払いしてもらう制度

2023年06月01日 | 日々の風の吹くまま
5月30日(火曜日)。☁🌤⛅。起きてみたら、またヒーターが入っている。焔マークは1本だけど、どうしても朝方に冷え込むんだなあ。明日の朝の最低気温なんか7度だって。5月の末としては低めだよね。でも、天気予報は晴れ、晴れ、晴れで、初夏の兆し。今日の空は北東から南東にかけての地平線が何となくかすんで、青みがかって見えるんだけど、方角からしてアメリカ側のどこかで森林火災が起きてないといいね。

ウォーキングの帰りに郵便箱をのぞいたら、お役所からの郵便である薄茶色の長封筒が2通。きのう配達されたらしい。ひとつはカナダ歳入庁からで、ワタシ宛のNotice of Assessment(課税通知)。とっくにもらっている還付金の数字を確認して、これで2人とも2022年の所得税申告はすべての手続きを完了。後は会計事務所からの請求が来るのを待つだけ。もうひとつはニューウェストミンスター市からの固定資産税の通知。固定資産税は市町村の税収の柱で、毎年正月早々に送られて来る州の公示評価額に各市町村が予算に応じて決めた税率をかけて市税を算定し、さらに学校税、水道、下水、ゴミ収集、リサイクルなどの公共料金、公共交通の賦課税などを加算した額を通知して来る。

学校税については、自宅として住んでいる所有者に給付金があって、65歳以上の所有者には基本給付の額(B)のほぼ50%増しの額(C)を税額から差し引きされるしくみで、毎年いちいち自宅であることを確認して申請しなければならないのがめんどうくさいけど、期限までに申請しないと給付金をもらえない。まあ、最近は州政府が申請を管轄するようになって、オンラインでちゃっちゃとやれるので、郵送していた昔よりは楽になったかな。で、我が家の場合は、公定評価が1億円と少々というばかみたいな額なので、(C)の学校税給付金を引いても、固定資産税はけっこうな額になってしまう。でも、そこは良くしたもので、一定の条件を満たせば州政府が立て替え払いしてくれる「固定資産税繰延べ制度」があって、年金収入だけで固定資産税を払えない高齢者を救済する目的で作られたものだけど、要するにローンなんだけど、銀行のローンと違って単利だから、毎年利用しても「借金」はそれほど膨らまないし、家が自宅でなくなるか、売却するまでは返済しなくてもいい、けっこうおいしい制度。

繰延べ制度を利用するには、年令55歳以上、生存配偶者(年齢制限なし)、または障碍者であって、自宅として住んでいて、持ち分が査定評価額の25%以上であることが条件で(子育て世帯には別個の条件がある)、所得制限はないから、実際に払えても敢えて政府に立て替えてもらって、自分のお金はマイホームローンの返済に充てるとか、複利の定期などに入れるとか、有効に利用するという選択肢がある。そこんところを会計士のカレシが見逃すはずがなくて、我が家は旧居でも利用していたけど、住み替えで売ったときの返済額は200万円もなかった。新居については、その後の不動産の高騰で固定資産税も上がって、7年で250万円になっているけど、あと10年くらい住めるとして、このまま繰延べを続けても返済不能になる心配はゼロ。まあ、持ち家がある高齢者をやたらと優遇しているという印象だけど、今さら廃止することは左派政権にはできないだろうな。ともあれ、固定資産税の期限は7月4日で、繰延べの手続きもオンラインでできるから、ぼちぼちとやろうか。


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