リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

夫婦って、おふたり様?それともおひとり様+おひとり様?

2022年01月16日 | 日々の風の吹くまま
1月15日(土曜日)。🌫☁🌫。あっと言う間にもう土曜日。朝は霧の中。ごそごそと起き出して、朝ご飯を食べて、洗濯を始めたら、床掃除。カレシが10時のレッスンに入ったので、掃除機をかけるのはお預けにして、歩きながらのスマホいじり。いきなりトンガ諸島の近くで海底火山が大噴火したというニュース。気象衛星が真上から撮った写真から察するに、よっぽど大きな火山なんだろうな。BC州でもバンクーバー島西側や本土の北部、さらにはずっと北のハイダグワイ諸島にまで津波注意報が出ていて、何かこれは大変なことになったと言う感じ。ハワイのカウアイ島のビーチリゾートで避寒中の仲良しのケイトは大丈夫かな。でも、ひと口に津波と言っても、海底からの猛烈な噴出圧力で海が押し上げられて広がるのと、大地震で海がボウルに入った水のように揺すられて寄せたり引いたりするのとでは、「波」の動きが違うんじゃないかという気がするんだけど、どうなんだろうな。

カレシのレッスンが終わったら、心おきなく掃除機をかけて、モップでごしごしやったら、もうランチの時間。カレシは午後一番で別のレッスンがあるから、ささっとランチを済ませて、次はアップルソース作り。青りんご5個とジャズという種類の赤りんご2個、大きめのしょうがひとかけ、シナモンスティック2本だけで、砂糖なし。左手の親指の先にできたひび割れが痛いので、指サックをしての作業。(カレシも右手の親指にひび割れを作っていて、指サックを付けたり外したり。大寒波の最中に室内の湿度が25%くらいまで下がっていたのと関係があるかも。)りんごを鍋にかけて、煮立って来たら後はりんごが煮崩れるまで思いっきりとろ火。いい匂いがしている中で、洗濯物の片づけ。カレシのパンツとソックスはバスルームの専用の引き出しにポイ、Tシャツは寝室のクローゼットに置いてあるカレシの洗濯物専用のバスケットにポイで、後はカレシにおまかせ。

レッスンが終わったら、日課のウォーキング。今日はワタシのリクエストで、帰りにスーパーに寄って、普段の買い物では持ち運べなくて買えないティッシュ6箱パックとメガサイズ(1個=レギュラー4個)のトイレットペーパー12個パックと、禁酒中の寝酒代わりにしているハーブティー・ドリンク2本。ティッシュとトイレットペーパーは嵩張り過ぎてワタシの腕では抱えられないので、運ぶのはカレシ。ご本人は家事に参加しているつもりで、ワタシは荷物を持ったカレシを従えているつもり。カレシのあわやの心臓手術以来しっかりと日課になったウォーキングはデジタル時代の邪魔が入らない純粋に2人だけの時間で、昔「仲良きことは美しき哉」と書いた色紙をよく見かけたけど、まさに、老夫婦が仲良きことは心地がいいし、他の老夫婦を傍目で見てもいいなあと思う。

暇な時に小町横丁をそぞろ歩きしていると、世間(小町横丁の場合は日本)には何と恋愛や結婚、家族、はては友人知人隣人に関する愚痴や悩みが多いことかと思う。おふたり様を目指している若い人たちの悩みを見ていると、「結婚」って何なんだろう(何のために結婚するのか)と考えることが多いし、子育てが終わって「おふたり様」に戻った夫婦(主に奥さん)の悩みには、「夫婦」って何なんだろうと考えさせられることが多い。結婚・夫婦は対等な関係であるべきなのは確かだけど、その観念に拘ってしまって「おひとり様+おひとり様」の関係になっているケースが多いように思う。ワタシとしては、カップルというのは「私たち+おひとり様+おひとり様」の関係で、この「私たち」のスペースがどれだけあるかが2人の間の不平不満、愛憎、幸不幸の鍵になると思うんだけど、最適なスペースはどのくらいかとなると、2人の「おひとり様」のものさしが違うだろうから難しい。でも、ずっとおふたり様のままの暮らしが47年ともなると、いつの間にか互いに心地のいい割り振りができあがっていたのかなとも思う。まあ、このあたりでは街でもスーパーでも、連れだっている(仲の良さそうな)高齢者カップルはなぜか「かかあ天下」タイプが多い感じだけど。


久しぶりの歯のクリーニングですっきり

2022年01月15日 | 日々の風の吹くまま
1月14日(金曜日)。☁🌥☁。まあまあの天気。今日は火曜日に行った歯科で歯のクリーニングをしてもらう日。だいたいは6ヵ月に1回はするべきと言われるし、カレシの組合年金について来る歯科保険で半分はカバーされるんだけど、どうも歯医者に行くと言うのは何となく気が進まないもので、この前がいつだったか思い出せないくらいのご無沙汰。だから、何かのはずみで炎症が起きたりするんだというのはわかるんだけど。

予約が正午と言う半端な時間なので、ランチをどうしようかと算段しつつ、シャワーを浴びて出て来たところで歯科から電話。予約のリマインダーかと思ったら、「少し早く来れますか」だって。時計を見たら10時35分。そっか、キャンセルが入ったんだな。歩いて5分もかからないから、はい、15分くらいで行きまぁ~すと二つ返事。大急ぎでドライヤーで髪を乾かして、携帯と財布をクラッチバッグに押し込んで、ジャケットとマスクとキーを掴んで、カレシにそれじゃあ、言って来るね。すたすたと歩けば3分くらいで、ロビーに下りるエレベーターを待つ時間より短いから笑っちゃう。

担当の歯科衛生士はクスムさん。今どきは何でもコンピュータだから、問診も答えを聞いてはキーをカタカタ。歯と顎全体と歯列のおととい撮らなかった部分のレントゲンを撮ってから、歯周ポケットのチェック。普通は3ミリくらいだそうだけど、奥歯は4ミリとか5ミリというのがあって、どうりで手入れを怠っていたら炎症のひとつも起きるってもんだなとナットク。下の前歯の裏が一番汚れていると言うことで、特にガシガシ。抗生物質で治療中の左上の奥歯も掃除したけど、心配した痛みはほとんどなかったのは炎症が順調に治まりつつあるということかな。先週のあの耳の下まで広がっていたズキズキが嘘みたい。もう少しで柔らかいものなら噛めるかもしれないな。歯垢の掃除が終わったら磨きをかける番で、「ミントとバブルガムのどっちがいい」とクスム。定番はミントだけど、バブルガムはどんなものか聞いたら、「子供のバブルガムの甘い味」なんだって。でも、歯医者で甘い味ってのもねえ。ミント味で磨いてもらって、ふっ素の液を口の中で1分間くちゅくちゅ。きれいになった歯の写真を撮って、電子カルテに歯列をスキャンして記録。

クリーニングが終わってさっぱりしたところで、この歯科では一番の人気らしいソニア先生が登場。カレシが充填が取れた歯を修理してもらって気に入ったセルビア出身の先生で、小柄だけどエネルギーが溢れている感じのいい人。歯を見て、カルテを見て、右上の奥歯4本は新しい充填が必要との診断。ぼろぼろになっていたのは気付いていたから、これも二つ返事。まずは特にぼろぼろの2本の手当てをしようということになって、予約は再来週。カレシがついでに自分の予約も取って来てくれと言っていたので、ソニア先生を指名して来月初めに予約。何か再来週から歯医者、歯医者の3週間になりそうだけど、年を取るにつれて歯の健康が重要になると先週のズキズキで身に染みてわかったので、これからはまじめに手入れをしようと自分に約束。おいしい物好きのワタシが介護ホームで流動食ばっかりなんて、想像すらしたくないもん。


コロナのせいで世界的に鎖国ブーム?

2022年01月14日 | 日々の風の吹くまま
1月13日(木曜日)。☁🌥🌤🌥。久しぶりに寝酒なしで寝て、それでもしっかり眠れて、機嫌よく起きられた(だから寝酒はもういらないわけじゃないけど)。薬局でもらった注意書きにはありそうな副作用がずらりと並んでいるけど、今のところまったくなし。薬自体は効いているようで、顎と耳の下のしくしく感がなくなったし、上下の歯を合わせても、まだ食べ物は噛めないけど、食いしばらなければ痛くない。で、午前中に根管治療をしてくれる歯科から電話が来て、一番近い空き時間は来月4日の午後1時ということで、さっそく予約。こういうことはちゃっちゃかと進めて、さっさと完結してしまいたいもん。

しつこいコロナも何とかさっさと完結したいもんだな。カナダでは1日当たりの新規感染者数の増加率が14日間の移動平均で、年末には+400%とか言う数字だったのが、今日は+34%。BC州でも、一時5千人近かったのが、このところは3千人以下で推移しているから、ピークアウトしたと言う印象は否定できないと思う。入院患者は増えたけど、半分以上はワクチン未接種で、2回接種でブレークスルー感染した人は10%弱。入院日数もこれまでと比べてかなり短いし、入院患者数には、コロナ陽性で悪化した基礎疾患の治療が目的の人もけっこういるという話。ワクチン未接種者から「保健税」を取るとぶち上げたケベック州では、方針が報道されてから24時間以内に5千人超、翌日もさらに7千人超が1回目接種の予約を入れたそうで、野党だとか活動家がああだこうだと批判しているけど、とりあえずワクチン接種促進の効果があったというところだよね。それにしても、税金を取られると聞いて慌てて心変わりしたこの1万2千人はガチガチのワクチン反対派じゃなかったわけで、21世紀の人間の心理はおもしろい。

日本はどうなっているのかと思ったら、1日で2万人近い新規感染者と上昇一直線。つまりは、地の利を生かしての水際作戦(と言うか鎖国)も、いったんウィルスが入ってしまえば役に立たないってことだろうな。中国も、オリンピックを控えて、感染者が出た巨大都市を強引に封鎖してコロナ退治に躍起だけど、国民全員を「個別包装」にでもしないと感染防止は難しいような気がするな。オミクロン株が闊歩し始めてから、香港はアメリカとカナダからの渡航を禁止したし、アメリカは国民に隣国のカナダに行くのを控えるようにと言っているし、日本でも外国人の入国はお断りで、ある調査の回答者の90%近くが「外国人の新規入国全面禁止」を支持したそうだし、何かまるで世界中が「鎖国ブーム」。

でも、外国人には入って来るなと言いながら、外国から帰って来る自国民は感染者が増えている国からであっても入れるから、いつのまにか入り込んで広がっているわけで、何か外国人は「バイキン持ち」で自国民は「クリーン」という思考があるんじゃないかと思ってしまうな。そもそも「外国人」とは誰を指すのか。基本的にはその国のパスポートを持っていない人ということになるのかな。ワタシはカナダのパスポートしか持っていないから、今は日本に行けないのは百も承知で、成田ではいつも外国人として入国して来たから、今さら何とも思わないけど、二重国籍の人とか、その国を含めて複数の国のパスポートを持っている人はどうなんだろうな。ウィルスとしてはとにかく「ホモサピエンス」の細胞であれば、人種も性別も年齢も職業も社会的地位も何もかも一切差別せずに受け入れるわけで、国境とか国籍とか言うものは知ったことじゃないんだよね。とすると、この地球上にコロナに勝る平等主義者はいないってことになりそう。何か悪い冗談になっちゃうけど。


歯が痛くなって歯医者に行ったら、10日間の禁酒だって

2022年01月13日 | 日々の風の吹くまま
1月12日(水曜日)。🌧🌧🌧☁。朝からじゃぶじゃぶとよく降るもんだと思うくらいの雨。今日は多分一歩も外に出ないだろうから、1日中じゃぶじゃぶでもいいんだけど、11月に大洪水のあった郊外のフレーザーバレーが気になるところ。また冠水や土砂崩れで幹線道路が寸断されたら、またもや陸の孤島になって、せっかく回復した物流がまたまた滞ってしまうもの。そうでなくても、ゆうべは処方箋をもらった薬の在庫がある薬局を探してずいぶん時間を費したってのに・・・。

処方箋はカレシのではなくて、ワタシの薬。そもそもの事の始まりは、先週から週末を通して続いていた左上の奥歯の痛みで、一時はずきんずきんとかなりの痛みで、噛めないし、冷たい水がしみるし、しまいには顎から耳の下あたりまで痛くなる始末。週末にはずきずき感が収まりつつあったけど、どうみても放っておけば治る感じではなかったので、歯医者に行かなきゃだめかなあと思い始めたところへ、月曜日に前にカレシが行った歯科からクリーニングに来いといういつもの「セールス」電話。何というタイミングの良さだろうと、いつもは無視する電話に出て、実はワタシの方がこれこれしかじかでぇ~と説明して、きのうの午後に予約を取った次第。歯医者には3年前に壊れた奥歯を修理してもらってからずっとごぶさただったけど、年貢の納め時だったと言うことかな。

ニューウェストミンスター市の中心であるアップタウン地区はなぜか歯科医院の密集地帯で、その中心にある我が家から歩いて5分の圏内に少なくとも10軒や12軒はあるから、まさに選り取り見取り。おまけに歯科は州の医療保険の対象外なので、一度行って気に入らなければ、隣のブロックか道路向かいにある別の歯医者にさっと鞍替えできてしまう。それで、最初は我が家のマンションの下にある、腕のいいコリアンの女医先生の歯科に行っていたんだけど、先生がコリアンの多い隣町に移転した後でオフィスを引き継いだ先生が何となくしっくり来なかったので、カレシがモールにつながっているマンションの歯科に鞍替えしたという経緯がある。経営しているのは50代半ばくらいのララニ先生で、物腰がとっても柔らかい。レントゲン写真を見て、左上の奥歯2本は根管治療が必要で、そのうち1本(痛いやつ)は歯冠も必要。でも、炎症が起きているので、根管治療の専門医に写真を送って返事を待つ間に、まずそれをクリアしないと、という診断。

ということで、抗生物質と歯肉炎の抗菌薬の処方箋をもらって、行きつけのスーパーの薬局に寄ったら、「抗菌薬が品不足で、現在ここにはありません」。あらま。他の薬局を当たってみたらどうかというので、いったん帰って、晩ご飯の後でウォーキングがてらカレシと道路向かいのLondon Drugsへ。当番の薬剤師さんが「40分くらいで入って来ますよ」。やったぁ。ウォーキングから帰って来て、1時間くらいを見計らって薬局へ。ちょうど配達があったばかりということで15分くらい待たされたけど、無事に2種類ともゲットして、やれやれ。ところが、抗生物質は「始めてから終了後3日までお酒はダメですよ」と指南役の薬剤師さん。そんなぁと思ったけど、帰って来てググってみたら、服用中にお酒を飲むと、まれに血圧の急降下や急な頻脈が起こることがあるという怖い話。処方は7日分だから、最後の1錠をのみ終わって3日ならトータルで10日。ハッピーアワーのマティニも寝酒のムッシュ・ヘネシーも10日間お預けってことかあ。何か歯の痛みよりもこっちの方がきつい感じだけど、「ちょうどジンがなくなったところだから、オレも付き合うよ」とカレシ。でも、マティニの時間になって、手持ち無沙汰でうろうろしているので、ビールでも買って来て飲んだらどうかと言ったら、「いや、たまに酒抜きも悪くないぞ」。でもさぁ、おうちバーが10日も「営業停止」になるんだよぉ~。


大雨が上がったら、夕焼け雲と霧・・・


コロナのワクチン拒否に税金をかけるんだって

2022年01月12日 | 日々の風の吹くまま
1月11日(火曜日)。☁☔🌧。パイナップル特急(大気の川)のご到着で、今日から明日いっぱいは大雨だって。朝のバルコニーの温度は何と9.7度。すごっ。暖か過ぎて、日が差し込んでいなくても、サーモスタットに表示されるヒーターの稼働率は「炎マーク」が1本か2本(フル稼働のときは5本)。これってもう春爛漫の陽気じゃないの。これでコロナが退散して、うんっと伸びをして解放感を満喫できたら、もう言うことなしなんだけどな。

そのコロナだけど、オミクロン株の感染が爆発的に拡大して医療機関が逼迫しているケベック州が正当な理由なくワクチン接種を拒否する人から「保健税」を徴収することを検討しているそうで、メディアが大賑わい。ヨーロッパの一部の国では「罰金」を科しているけど、ケベックのはワクチン拒否によって州の医療制度に大きな経済的負担がかかりかねないから、その費用を拠出させるための「税金」ということで、法律の専門家によると、カナダでは医療制度を所管する州政府がその費用を調達するために直接税を課する憲法上の権限を持っているので、違憲訴訟を起こしても勝ち目はないんだそう。つまり、ワクチンを接種しないという個人の自由を行使することで、もしもコロナで入院したら、税金で賄われている医療制度に(ワクチンを接種していたら不要だったかもしれない)負担をかけるというリスクを負わせることになるから、そのリスクをカバーするために税金かけるのは妥当だと言うことらしい。旅行などで個人的にコロナ感染をカバーする保険をかけると、ワクチン未接種は重大なリスクに該当するからと保険料がばか高くなるのと同じだということだそうで、たしかに理屈は通るけど、はて、どんな展開になるのか、興味津々。

BC州では、ホリデイシーズンに1日の新規感染者が1週間で一気に10倍以上になったときがあったけど、このところは2000人台で、減少傾向にあることはたしか。ボニー先生によると、コロナに感染してもワクチンを2回接種していれば60%から70%の人は入院せずに済み、3回接種していればその割合が80%から90%になるそうで、入院リスクはワクチン未接種で人口10万人あたり35人、最近6ヵ月以内に接種した人は4人、現在入院中の重症患者の多くがワクチン未接種で、集中治療室には20代と30代の患者が4人いるんだそうな。いろんなデータからもワクチンをした、していないの差がはっきりしていると思うんだけど、頑固にワクチンを拒否する連中にはいくら説明を尽くしても通じないから、もう時間とエネルギーの浪費でしかないという感じ。

これだけ教育水準が上がって、科学知識が豊富になり、様々な技術が発達した時代に、なんで無知蒙昧な人間がそんなにいるのか不思議。特にtech-savvyと評される時代の寵児みたいな若い世代は、ソーシャルメディアに溢れる情報を「抽出」して、それを盾にしてワクチン反対を唱えて来るという感じ。でも、どうやら自分でもよく理解していないようで、反論、異論の類に対して攻撃的になるところがあるから、ほんっとに厄介。何でだろうな。ワタシ流に思うに、この人たちは心の奥に自分も他人も誰も信じられないという、どうしようもない不安感を抱えているんじゃないかな。でも、ソーシャルメディアが作り出した今どきの社会ではそんなごく人間的な弱味を知られるのはもっと怖い。そんなときに、いわゆる「インフルエンサー」と称する人が「キミは間違っていな。周りがバカなんだよ」と不安に苛まれる自分を正当化してくれるもので、ついデマや陰謀論にはまってしまうんだろうと思う。そこまで思考力が低下しているってことかもしれないけど、この先消えて行くだけの私たちと違って、未来が開けている年代なのに、いいのかなあ。


北欧クルーズまであと150日だって

2022年01月11日 | 日々の風の吹くまま
1月10日(月曜日)。🌧☔☁🌧。またパイナップル特急の到来で、大雨注意報発令中。大寒波の際に山に積もった雪が解けて洪水が起きるかもしれないそうで、暖かくなるのはうれしいけど、また幹線道路が寸断されたらたまったもんじゃないから、手放しで喜んでもいられない。明日なんか予想最高気温は10度、その後も10度~8度と今週は春の陽気で、つい2週間かそこら前のあのマイナス14度は何だったんだろうと思ってしまうな、ほんと。

昼前にトラベルエージェントのジェフから「Silverseaに次のクルーズのワクチン証明を送ってね」とメール。そっか、出発は6月で、その時にコロナがどうなっているかわからないけど、今の時点では証明書を出さないと往復の飛行機もクルーズもチケットを発行できないので、クルーズごとに証明書が必要なんだな。それではとSilverseaのアカウントにログインして、乗客データのページで「未完」(赤)のままになっている「医療保健」をクリック。去年と同じ作業だけど、ブースターの接種を終えているので、新しい接種記録を送った方がいいと思い、予防接種や医者の診察、処方箋などの記録を見られる州のサイトに移動。コロナワクチンの証明は医療保険番号と生年月日と接種日(1回目、2回目、3回目のどれか)を入力するだけで、州のワクチンカードが表示されるので、それを州のQRコードかカナダ政府のワクチン証明書の形式(または両方う)でダウンロードできる仕組み。QRコードは州内でしか通用しないので、アップデートのつもりでダウンロードして、Silversea用にカナダ政府の証明書(PDF形式)をダウンロード。ファイルを開けたら、ちゃんと3回の接種が記録されていたので、カレシの分もダウンロードして、Silverseaに戻ってアップロード。これで必要なデータ項目6つが全部「完」(緑)になって、ひと安心。

アカウントにログインしたときに「あと150日」と出て来たので、ついでだからそろそろ寄港地でのツアーを予約しておいた方がいいかなと、午後になってまたログインして、今度はツアーやレストラン、スパの予約ができる「アクティビティ」をクリック。今回は普通のツアーが全部「無料」(実際は「追加料金ゼロ」ということだけど)。レイキャヴィクとストックホルムの間の寄港地が12あるから、料金がゼロというのはうれしいね。ということで、フェロー諸島のルナヴィクに始まって、ノルウェイのオーレスン、オルデン、フロム、ベルゲン、スタヴァンゲル、オスロ、デンマークのオールボー、そしてコペンハーゲン。ここまでが(始点のリスボンから乗れば全53日間の)北欧クルーズの4区間目で、5区間目はコペンハーゲンからエストニアのタリン、そしてサンクトペテルブルク(3日停泊)、フィンランドのヘルシンキ、そして終点がストックホルム。寄港地ごとにそれぞれ複数のツアーがあるから、選ぶのがタイヘンだけど、だいたいは4時間程度の「ハイライト」を選ぶことにしている。サンクトペテルブルクでは、エルミタージュ美術館のツアーはすでに停泊中の3日全部が「キャンセル待ち」。でも、たった4時間では何も見なかったも同じじゃないかという気がする。

一番おもしろそうなのは、タリンでのツアー。「ソビエト・フラッシュバック」と銘打って、エストニアが旧ソ連の支配下にあった時代を「体験」するという企画で、ソビエト時代のダサいバスに乗って、ソビエト時代そのままのダサいルックのツアーガイドの案内でタリンを観光し、ついでにソビエト時代の「おやつ」を賞味するんだそうな。ソ連の崩壊で独立した今、そのソ連時代の遺物だけじゃなくて、窮屈だったであろう「時代の雰囲気」そのものを観光資源にしてしまうという発想はユニークですごい。はてさて、どんな「体験」が待っているのか、今から楽しみ。出発まであと150日。それまでにパンデミックが収束しているといいけど、まあ、だいぶ先だから希望は持てるな。人間、いくつになっても楽しみにすることがないとね。


Silverseaのサイトから拝借


今度は寒波で製油所が止まってガソリン代が高騰

2022年01月10日 | 日々の風の吹くまま
1月9日(日曜日)。☀☀。いい天気だぁっ。雪を被ったカスケード山脈が南のアメリカからカナダまで、そして枝分かれしたコースト山脈がさらにずっと北の方まで続くほぼ180度のパノラマがくっきりと見えて、カスケード最高峰のベーカー山は神々しいくらい。ありがとう、ママ・ネイチャー。まだ太陽の位置が低いから、日差しがたっぷり入って、このところずっとフル稼働していたヒーターも今日はオフ。それでもチュニックを重ね着しているとちょっと暖か過ぎるくらいの陽気で、何だかどこにも行かずに南のリゾートにバケーションの気分。ホリデイシーズンにメキシコやキューバに行った人たちが帰国前の検査で陽性になって帰るに帰れないでいる事例がけっこうあるので、どこにも行かずにほんのちょっぴりでも南国気分になれるのはうれしいな。

今日のローカルのトップニュースはガソリンの価格高騰。きのうあたりまではリットル150円くらいだったのが、けさは何と158円(1ドル=91円)。何でもクリスマス前後からの極端な寒波でメトロバンクーバーのガソリン供給の3分の1をまかなう製油所と、同様に大供給元であるアメリカ側ワシントン州の製油所が同時に操業を停止してしまい、さらにはオレゴン州の石油基地からの供給も悪天候でタンカーのやり繰りが付かず、おまけに11月の豪雨でシャットダウンしたパイプラインの輸送量がまだ100%まで回復していないためだそうな。。(またパイナップル特急が来て気温が急上昇すると言う予報だし)製油所とパイプラインの操業が正常に戻っても、ガソリン価格は上がり続けて、168円(今日の為替レート)くらいまで行きそうだというから、何もかもインフレってときにダブルパンチにトリプルパンチと言う感じ。まあ、我が家は満タンで2、3ヵ月はもつからいいけど、郊外から通勤する人はタイヘンだぁ。


ガソリンの給油制限をしていた去年11月下旬のスタンド

リビングの窓から見下ろせるガソリンスタンドはポンプが4基しかない小さなスタンドで、金曜日から看板の価格表示が消えていたので、地下のタンクが空になったのかと思っていたら、きのう1日中何やら修理作業をしている様子。ポンプが故障したんだろうけど、ひっきりなしに車が入って来て、給油できない旨の張り紙はしてあるだろうに、なぜかほとんどがかなり長い時間ポンプの前で止まっていたから不思議。たいていはあきらめて出て行くけど、中には給油ノズルを取ってみる人や他のポンプもチェックして回る人、はては車を降りて併設のコンビニに入ってすぐ出て来る人までいたので、「スマホで最寄りの別のスタンドを探している人」とか、「もしかしたら故障が直っていて給油できるかもと希望的観測をしている人」とか、「ガソリン売ってないんだけどさぁと誰かに電話している人」とか、「張り紙を信用しないで、コンビニでほんとにポンプが故障しているのか確認する人」とか、いろんな情景を想像してみた。実際はどうなんだか知る由もなしだけど。


営業再開したけさのガソリンスタンド

照明が消えていて価格表示がないのに、ずぃっと乗り付ける車が多かったし、他の車がいると「あ、ガソリン入れないと」とばかりに乗り込む人が多いのは、もしかしたら行列を見ると並びたくなる人の心理に通じているのかな。修理サービスのトラックが止まっていて、オレンジのテープが貼りまわされていて、その中で修理作業をしている人がいるんだから、ちょっと想像を働かせれば何かおかしいと「忖度」できそうなもんだし、早い話が作業員に故障かどうか聞けばいいのいと思うんだけど、ほとんどは車を降りずにブレーキを踏んだままだったから、「ガソリン要るのに、どこに行けばいいんだっ」とスマホをにらんでムカついていたのかもしれないな。どこのスタンドが開いている(空いている)かをチェックするアプリがあるのかな。だって、何か困ったことがあると「There's an app for that」(それならアプリがあるから大丈夫)のご時世だもんね。


何語でも言語には言葉だけではない奥の深さがある

2022年01月09日 | 日々の風の吹くまま
1月8日(土曜日)。☁❆🌧。また、降雪注意報。昼前から雪がちらつき出して、ルーフデッキもまた銀世界。夜までには雨になると言う予報だけど、はたして当たるかなあ。明日の予報は晴れ、最高気温は6度ということになっているけど、これはぜひ当たってほしいところだな。火曜日以来、牛乳を買いに行ったきりでまともな買い物をしていないから、明日こそは買い出しに行かないと食べるものがなくなっちゃうんだもの。ママ・ネイチャー、おねがいしまぁ~す。

土曜日の掃除を終えて、オフィスに腰を落ち着けて、カレシが英語レッスンでどの単語を強調するかによって伝えようとする情報の性質が違って来るということを一生懸命に説明しているのを聞いていて、ずっと前だけど、どこかの掲示板に英語留学から帰ったばかりの友だちが「英語では思ったことをはっきり言うのよ」と(日本語でも)失礼なことを言い放題でムカついたという投稿があったのを思い出した。どうも「はっきり言う」の意味も、英語にだって「丁寧表現があることも知らなかったようで、英語を「勉強」している過程ではありがちなことだと思う。伝えたいことを角を立てずにはっきり伝えるには慎重に言葉を選ばなければならないのは日本語でも同じだけど、英語には尊敬語や謙譲語、謙遜語といった明確に場面に応じて使い分けるボキャブラリ―がないし、次々とブリテン諸島を征服した主にゲルマン語系民族の言語を取り込んで発達して来た言語なので、ルーツの違う同意語が溢れていて、おまけにそれぞれニュアンスが微妙に異なるから何とも難しい。

でも、特にアメリカやカナダでは社会的な上下意識は日本よりもずっと薄いから、英語環境でも知らない人との挨拶みたいなスモールトークくらいは誰だってできるんじゃないかと思う。相手を対等な人間と見て、肩ひじ張らずに自然体で差し障りのない話題を振ればいいんだもの。それが他愛のない「会話」に発展すればもっと楽しくなること請け合い。でも、日本語でそれをやったら、相手がどう思うか忖度できない粗野な人間だとか、マナーを解さない非常識な人間だとか思われるのかな。それともそれを日本語でもやれると思うワタシが異質なのかな。ワタシは生まれついてのおしゃべりで、いつも口から先に生まれたんだと自認しているけど、しゃべっていると自然に活発な身振り手振りが加わるのも生まれつきらしい。母によく「そんなに手を振り回さないのっ」と小言を言われたもんだけど、意識してやっているわけじゃないので矯正不能。三つ子の魂よろしく、この年になってもまだ手を振り回しながらぺちゃくちゃしゃべっているけど、心置きなくそれをやれるのは、ボディランゲージもれっきとしたコミュニケーションのボキャブラリーに数えられる英語環境に住み着いた幸運かもしれないな。

ちょっと考えたら、英語のニュアンスもボディランゲージも文科省検定の英語の教科書には出て来ないんだよね。どっちも外国語として勉強するものじゃなくて、日々のコミュニケーションの中で体得して行くものだということかな。まあ、言語と文化は相互関係にあるとすれば、ある言語を習得するためにはその言語が使われる社会の文化も理解しなければならないということになりそうだけど、外国語の勉強と言えば、たいていの人にとってはその言語の構造とボキャブラリーを覚えて情報を交換するのが目的だろうから、教科書にないことは学ばなくても何とかなるんだろうと思う。でも、英語が母語であっても、ニュアンスもへったくれもわからないような人、どんなに言葉を尽くしても気持の通じない人はいるわけで、やっぱりどんな言語であっても人間としてのコミュニケーションは一筋縄では行かないものなのかもしれないな。

雪も雨も止んで・・・


日本人が他人恐怖症だとしたら、それは日本語のせいかも

2022年01月08日 | 日々の風の吹くまま
1月7日(金曜日)。🌤⛅🌥。台風一過のような朝。ルーフデッキの雪は80%くらい解けていて、残っている部分も氷のような感じ。近場の山並みは裾まであった雪が消えて、日が当たると何となく青々と春めいた色。べた雪から氷雨に変わった郊外では倒木による停電が多発し、バンクーバー島へ行くフェリーは今日も強風のため欠航。リビングの窓から見える自動車修理工場の駐車場には(修理を待っているらしい)車がいっぱい。でも、白い雲の間の青空はやっぱりいいなあ。

今日もけっこう暇なので、まずはこういう暇な時に読もうと思ってコピーしておいたBLOGOSの記事を開いて、ふむふむ。コミュニケーション戦略研究家の岡本純子と言う人がPresident Onlineと言うデジタル雑誌に寄せた記事のようで、タイトルは『「寒くないの?」の声かけだけで不審者扱い』。「寒くないかと声をかけただけで不審者扱いにされる」と言うところに目が行ったんだけど、区役所から「下校途中の小学生男児が女に声をかけられた」と言うアラートがLINEに来たんだそうな。路上で男の子に寒くないのか、どこの学校かと声をかけたそうで、「不審者」は50~60代女性と言うのに、50代の筆者は「私も不審者になるのか」ともやもやしてしまったそうな。思うに、その子が家に帰って「知らないおばちゃんに話しかけられた」と報告して、それを聞いたママが「こわぁ~い」と区役所のしかるべきホットライン?に報告したら、区役所が「それは危険だ」とアラートを発信したというところだろうな。

サブタイトルの『世界一血が通わない国・日本で進行する孤立化という病』が何だか怖いけど、日本では「他人恐怖症」の傾向が非常に強くなっている」そうで、ある調査では回答者の63%が「初めて会う人と話すことが苦手」と答えたんだそうな。なるほど。でも、日本は階級制度こそなくなっても未だにかなりの縦社会だし、そこで使われる日本語はその縦の社会を反映して、初対面の知らない人と気さくに言葉を交わすのが難しい構造になっているので、他人が怖くなくたってつい話しかけるのを躊躇してしまうんじゃないかな。まずもって、尊敬語、謙譲語、謙遜語、丁寧語というのは、実に奥ゆかしいコンセプトだと思うけど、ひとつの言語の中にボキャブラリーの異なる言語がいくつも枝分かれしていて、それを相手によって使い分けるようになっているから、相手と自分の間の年齢や地位と言った上下関係を推測してからでなければ口を開けない。相手についての推測が間違っていれば、ボキャブラリーの選択を誤ってしまうわけで、うっかり相手を下と踏んでしまったら、その人の自分に対する評価がガタ落ちになってしまいかねない。だから、ほんとに怖いのは見ず知らずの他人じゃなくて、自分の失敗(この場合は推測ミス)じゃないのかな。普通に丁寧語で話せばいいのにと思うけど、掲示板なんかを見ていると「マナー警察」と言う怪物が跋扈しているみたいだから、何とも窮屈な社会だなと思ってしまう。

ワタシは生まれついておしゃべりだから、どこでも誰とでも年齢や性別(ついでに人間や犬)に関係なく話をする習癖があるんだけど、東アジア人には話しかけにくいと感じるし、話しかけられることもめったにない。マンションにはアジア人も多いから、たまにエレベーターに乗り合わせた高齢者に中国語で話しかけられることはあるけど、ごめん、中国語はわからないのと言うとがっかりした表情で黙り込んでしまう人が多い。でも、これは他人と関わりたくないんじゃなくて、互いに通じる言葉がないからだと思う。逆に、若い人たちは「話しかけんなよっ」というピリピリしたオーラ全開で、ひたすらスマホを見つめているケースがほとんどだから、人種に関係なく知らない他人とは関わりたくないという意思表示なんだろうな。そうだとすれば、「他人恐怖症」と言うよりも「他人嫌悪症」とでも表現した方が、筆者の言う「孤立化という病」に近いような気がする。いつかまた日本に行けるようになったら、そのときは日本語が今よりもっとさび付いていそうだから、うっかり知らない人に話しかけないようにしないとね。声掛けしている怪しい外国人の老婆に注意せよ、なんてアラートを出されそうだもん。


窓の外は雪と雨と霧と風の大バトル

2022年01月07日 | 日々の風の吹くまま
1月6日(木曜日)。☁☂☁🌧。大雪警報まで出ていたから、どれだけ積もるのかと思っていたら、ルーフデッキにはいかにも重たそうな新雪がべったりと15センチほど。ドアを開けて物差しを立てようとしたら、うは、堅雪というほどじゃないけど、表面が凍っている。バルコニーの温度計マイナス1度で、朝ご飯が終わる頃にはプラス0.1度と、何だか力んでよいしょしたくなるような気温。カナダポストはメトロバンクーバーとフレーザーバレー地域の郵便配達を見合わせると発表。凍ったり解けたりのべた雪では、一見して除雪してある路面でも滑りやすくて危ないんだから、いくら仕事でも無理をして怪我をしたら元も子もないもの。まあ、今夜は40ミリだかの大雨だそうだから、明日の朝には跡形もなく解けているかもしれないけど。

午前中にクリスマスツリーを古毛布に包んで、大晦日に使った電気コンロと一緒に地下の収納ロッカーに持って行って、ホリデイシーズンにピリオド。来週から始まるはずだったArts Clubの『Made in Italy』は3月後半まで延期になったので、差し当たってはのんべんだらりで行ってもいいかな。ということで、コンピューターの前に座り込んだら、あら、東京でも氷点下になって、大雪だって。空からの写真や動画を見たら、何かこっちよりすごいくらい。数珠つなぎの車でいっぱいの橋や高速道路が見えるし、代々木公園はこんもりした木々が雪を被って、まるで別世界。見ているうちになぜか父の葬式の日を思い出した。もう30年になるのかなあ。、あの日の東京も大雪だった。あれは東京生まれながら戦後の半生を北海道人になりきって送った父への手向けだったのかもしれない。

朝のうちに融雪塩を撒くトラックが6番ストリートを何度か走って行くのが見えたので、ゆうべ寝る頃には白くなっていた道路は大雪が嘘みたい。でも、せいぜい20センチかそこらの積雪で、午後遅くには雨になって、夜には大雨と言う予報なのに、朝早くから除雪作業をしている人は何かむだなことをしているような気にならないのかな。どうせ放っておいても1日で解けて消えてしまう雪なのにね。もちろん、近代都市はちょっとの雪でもすぐに生活機能が混乱してしまう脆さがあるから、徒労になるだろうとわかっていても、目の前の雪は何としても取り除かなければならないわけで、人類が追及して来た「便利さ」のいったいどこが便利なのかとちょっと大げさに考えてしまう。東京圏では何百人もの人が滑って転んでけがをしたそうだけど、雪道に適した靴を持っていないだろうし、雪道の歩き方(いわゆる「ペンギン歩き」)を知らない人も多いからだろうな。動画を見ていると傘を差しながら雨の日と同じような歩調ですたすたと歩いている人が多くて、ああ、危ないと、こっちまではらはら。



午後になって、川霧が河口の方へ流れて行くのが見えたと思うと、窓の外はあっという間に五里霧中の世界。霧に包まれているのか、雨雲の中にすっぽり入ったのか。ときどき高層マンションが顔を出したり、川向こうの風景がうっすらと見えたりと、何とも不思議な景色の展開。気温が上がったせいで、上の階の窓の敷居に積もった雪の塊がぼたっ、どさっと落ちて来る。半分凍ったのが窓ガラスにガツンと当たるたびにギクッとするけど、ガラスはけっこう厚いから割れる心配はなさそう。夜には予報通りに雨が降り出して、窓にバチバチと雨粒がぶつかる荒れ模様。朝起きたら、ルーフデッキの雪は消えてなくなっているかもしれないな。


ホリデイの終わり/メキシコで立ち往生の究極のコロナバカ

2022年01月06日 | 日々の風の吹くまま
1月5日(水曜日)。☁☁❆。嵐の前の何とかで、いたって平穏な日。今夜からまた雪が降り出して、夜半には吹雪になり、明日の朝までに20センチくらい積もるという予報。で、朝には気温が上がって雨交じりの雪になり、午後には雨になるそうだから、明日の通勤は大混乱だろうな。きのうも雨になったり、雪になったりで、べっちゃべちゃの銀世界で交通が大混乱。午後にはバンクーバーのグランヴィルストリート橋で路線バスが一時30台以上も立ち往生して、普通なら1時間くらいの路線を走るのに4時間以上かかったと言うから、もう災害なみ。明日の朝もまたそうならないといいけど、こういう予報ってのはなぜかよく当たるんだよねえ。念のため、早めにスーパーに走って牛乳だけ買っておこうっと。

今日のいの一番の「やること」はクリスマスツリーの片づけ。だって、今日はクリスマスの12日目で、明日の「エピファニー」は東方の三賢者がベツレヘムの星に導かれて、生まれたばかりのキリストに会いに来た日。(ああ、それでクリスマスツリーの頂点に星を飾るわけか。)イギリスの伝統では、今夜12夜までにクリスマスツリーを片付けないと、不運な年になるんだそうで、まあ、ぐうたらしてだらだらといつまでもツリーを飾っておかないようにという親心から来ているのかもしれない。縁起かつぎは別としても、毎年この日にツリーを片付けることにしているので、朝ご飯が終わったら、まずは3つの段ボール箱を出して来て、飾りを外して小さいものはビニール袋に、大きいものや壊れやすいものは丁寧に紙に包んで片付け、ガーランドを外し、ライトを外して、それぞれの箱に詰めて寝室のクローゼットの奥に収納。ランチの後はいよいよツリーをたたんで、抱えられるように縛る作業で、腕を引っ掻かれ、鼻の頭から汗を滴らせながらの、ちょっとしたレスリング。あとは古毛布に包んで縛ったのを地下の収納ロッカーに持って行けばいいだけのところで今日の作業は終了。ああ、くたびれた。

1年中飾っておきたいところだけど・・・
あとひと息・・・

今オミクロン株をしのぐ勢いでカナダのメディアを賑わしているのが「サンウィングのパーティ便」。サンウィングは観光地へのチャーター便を運航する航空会社で、12月30日にケベックの若いグループを乗せてメキシコのカンクンに向けてモントリオールを出発。機内では当然マスク着用などの規則があるんだけど、乗客たちはマスクを外し、踊ったり歌ったり、電子タバコを吹かしたり、はてはウォッカの大びんを回し飲みする羽目の外しよう。ごていねいにそれをビデオに撮って得々とソーシャルメディアに投稿したもので、運輸大臣と保健大臣、公安大臣が共同で刑事訴追も視野に入れての調査を指示し、トルドー首相は(ケベック向けの)フランス語でのコメントでグループを「アホ」、「野蛮人」とこき下ろす騒ぎに発展。ツアーの主催者は「落ち着いて、この次はどうすればもっとうまく行くか考えてみる」とソーシャルメディアにコメントする無責任ぶりで、当のグループはサンウィングが求めた機内での規則遵守を確約しなかったので、サンウィングは帰国便をキャンセル。帰れなくなったアホたちは他の便に乗り換えようとしたけど、まずエアトランザット、次いでエアカナダが「パーティ便の乗客」の搭乗拒否を発表したもので、カンクンで立ち往生。

感染を広げないための規制を無視してどんちゃん騒ぎをやるコロナバカは世界中どこにでもいるけど、このツアーの参加者の中にはケベック州のソーシャルメディアのいわゆるインフルエンサーやテレビのリアリテイショーの出演者もいるという話で、仮想現実空間に住む人類亜種の「エイリアン」という変異株なのかもしれないな。その後のコロナ検査では参加者30人以上が陽性だったそうで、ますますおうちが遠くなるばかり。そのうち「何とかしてよぉ~」と政府に泣き付いてくるんだろうけど、どこもこんなアホに同情なんかしないってば。


どう見てもダサい商店街に億ションがある不思議

2022年01月05日 | 日々の風の吹くまま
1月4日(火曜日)。🌥☁🌧❆🌧❆⛄。クリスマスとお正月の長い、長い休みが終わって、今日から普通の日常。日が差していたのは朝方だけで、雨と雪が交互に降ったり、混じったりの落ち着きのない天気。ゆうべもいきなり雪が降り出してルーフデッキが白くなったけど、明日の夜から木曜日にかけてまた10センチから20センチの積雪と言う予報。ゆうべは雪が降っている最中(10時頃)に窓の外でピカッと閃光があって、間髪を入れずに頭の上でどぉ~んと大爆発のような轟音がして、思わず飛び上がってしまった。たった1発だけで、音もゴロゴロっという雷鳴とはちょっと違った響きだったけど、どうらカナダの他の地域ではよくある「雷雪」という現象で、めったに雪が降らないところだから珍しいと言うだけの話らしい。天気もウェストコーストの「日常」に戻ってくれるといいんだけどなあ。

毎年最初の「平日」は、市町村の主要財源である固定資産税の算定基準となる不動産の査定評価額が発表される日。州の査定機関であるBC Assessment Authorityが毎年7月1日現在の不動産の価値を評価して、翌年の新年早々に正式発表している。昔は査定通知書が郵便で送られて来ていたけど、デジタル時代の今は誰でもオンラインで簡単に調べられるようになっていて、新年の最初の平日にその年の評価額の閲覧が解禁になる。住宅については、コロナのパンデミックで極端な低金利になり、さらにホワイトカラー層にテレワークが普及したこともあって、これまでバンクーバーへの通勤圏の外にあった郊外の戸建ての需要が高まって、値上がりに次ぐ値上がり。それが特に戸建ての評価額の上昇に反映されていて、車で片道2時間半もかかる小さな町ホープでは45%も上がったのに対して、マイホームの高さでは世界有数のバンクーバー市では平均してわずか17%。バンクーバーの隣のバーナビー市は19%で、ポートコクィトラム市で26%、我が家からは川向こうに当たるサレー市で34%、車で1時間半のアボッツフォード市は38%、2時間のチリワック市は40%と、フレーザー川に沿って東へ行くほど評価額の上昇率が大きくなっていて、コロナに触発された大移動の構図が見えているのがおもしろい。

で、肝心の我が家の評価額はいかに。コンドミニアム(マンション)はそれほど大きく上昇していないようで、売る気がないならどうでもいいと言う感じ。(値上がりしているときの相場は評価額より高くなる。)でもまあ、どんな感じかなと査定機関のサイトで住所を入力してみたら、ふむ、10%ほど上がって1億円とちょっと。メディアの報道を総合してそのくらいと踏んでいたけど、トカイナカの「6丁目商店街」のマンションとしては高過ぎる気もするな。まあ、売る気がなければただの数字で、この数字からニューウェストミンスター市が弾き出す固定資産税は州政府のシニアや若い家族を支援する制度が立て替えて払ってくれるから、他人事のような感じもする。立て替えた税金は貸付金として残高が詰み上がって行くけど、年々加算される利子は単利なので、雪だるま式に増えることはないし、売るか死ぬかして名義が変わるまでは返済の必要がないから、不動産市場の大暴落でも起きない限り、毎年アカウントを更新しておくだけで、あとは野となれ山となれ。この国は、オタワの連邦政府からトカイナカの市役所にいたるまで、けっこうシニアにやさしいからありがたいね。

というわけで、我が家の査定評価額は特にびっくりするほどは上がっていなかったけど、ひとつだけ、ええっ?と目が点々になったのは、高層棟168戸のうち5戸が1億円を超えていて、何と我が家が最高だったこと。(近隣の物件の評価額が載っているし、誰でも住所を入力すれば簡単に検索できる。)いつもは最上階(26階)の一番広いユニットが最高で、23階の我が家が上の2フロアの同じ間取りのユニットを抜いて2番目だったのが、今年は我が家が鼻の差で一番なんて、どうしてそうなったのか摩訶不思議。

摩訶不思議なのはさっぱり予報通りにならない天気も同じ。夕方からはでっかい雪ひらがぼたぼた。せっかく雪が解けて出られるようになったルーフデッキは、あれよあれよと言う間にまたもや銀世界。でも、雪雲(雨雲?)にすっぽりと包まれた夜のデッキは、猛烈なべた雪が作り出す白い幻想の世界・・・。




言語は音楽的なコミュニケーションでもある

2022年01月04日 | 日々の風の吹くまま
1月3日(月曜日)。☁🌧🌤☁⚡❆。月曜日だけど、土曜日だった元旦の振替え休日。いやぁ、ゆうべは荒れたなあ。正面から風を受けたバルコニーでは、立てかけてあった箒が倒れて、ドアの外のゴムマットはめくれ、棚から落ちた空の水やりボトルやプラスチックのポットがあちこちにごろごろ。吹きさらしのルーフデッキでは水の入ったボトルが横倒しになっていただけで、20センチ以上積もっていた雪が9割がた消えて、何となく春っぽい感じ。朝のバルコニーの温度計はプラス3.6度。窓の外を見たカレシが「今日こそはウォーキングしよう」。うん、クリスマスからこの方、おいしいものを食べてごろごろしていたら、体重がじわっと増えて来ちゃったもんね。

今日こそはウォーキングに行こうと決めたのはいいけど、マザーネイチャーは相変わらず非協力的。昼前には雨が降り出して、雪が混じり出して、霙なんだか雹なんだか、ワタシの横の窓ガラスをバンバン。これじゃあ買い物は無理かなあと思案していたら、カレシも「ウォーキングはやめた方がいいかなあ」と思案。明日の予報はべちゃ雪だけど、まあ、買い物に支障はなさそうなので、ワタシも買い物はやめとこうかな。それが、昼頃から空が南の方から明るくなって来て、何と青空。マザーネイチャーはご乱心かあ。またまた予定を180度ひっくり返して、青空が広がっているうちにウォーキング。(カレシはもう1週間くらい外の空気を吸っていない。)風は冷たいけど、気温はまあまあで、願ってもないリフレッシュ。カレシが「ついでに買い物もしちゃったら」というので、よし、向こう2日くらいの当座の買い物をしておくか。

というわけで、買い物に行って帰って来て、エレベーターを待っていたら、ドアが開いたとたんにアジア系のおばちゃんが大きな声で「2人乗ってるから、ダメっ」。あ、おじちゃんも一緒だったのか。はいはい。コロナ拡散防止のためにエレベーターは2~3人に限られているので、たいていの人は2人乗っていたら「どうぞ」と誘われない限りやり過ごすから、そんな横柄な態度を取らなくてもいいじゃないのと思ってしまった。でも、実際は英語の「節回し」を知らないために、特に地声が大きい傾向のある広東系の中国人の場合は、どうしてもつっけんどんで横柄な口調になるだけの話なんだけど、相手に与える印象という点では損してるなあと思ってしまう。元々言語は音声によって気持を伝えるようにできた、いわば音楽と同じようなものじゃないかな。子供はそうやって母語を話せるようになるわけで、母語じゃない言語でも同じように体得できそうなものだと思うんだけど、文字の発明で、特に外国語は目から学ぶ「知識」のひとつになってしまったのかもしれないな。それ自体はコミュニケーション技術の進歩の始まりとして喜ぶべきことだと思うけど。

次のエレベーターで駐車場から乗って来たお兄ちゃんと一緒になって、さっそくスモールトーク(世間話)。話題はもちろん今日のクレージーな天気で、いっときバタバタと降っていたのは雹だったのか、霙だったのか、何となく「意見交換」。お兄ちゃんは「雨の日は気が滅入るから、オレは雪の方がいい」。うん、そうだねえ。エレベーターが18階で止まって、お兄ちゃんが「ハッピーニューイヤー」(良いお年を)。ワタシもハッピーニューイヤー。エレベーターでのこんな光景は我が家のマンションでは日常茶飯事。たまたま目が合った知らない人と交わす他愛のないスモールトークは、英語圏の社会文化の潤滑油のようなもので、他人同士の短い一期一会の交流だから、近しい人間関係でありがちなone-upmanship(今はマウンティングというのかな)は一切無用。何度か出会って「知らない人」でなくなれば、そこから親しい関係も生まれて来ようと言うもの。だからこそ、言葉を音楽的に捉えてみることも有意義じゃないかなと思うわけ。


お正月3が日はしてはいけないことだらけ

2022年01月03日 | 日々の風の吹くまま
1月2日(日曜日)。☁🌧☁🌧🌀。なぜか2人とも早く目が覚めてしまったので、8時起床。バルコニーの温度計はマイナスのマークなしの4度。おお、いいね。今日の予報は小雨。風が強くなって、ちょっと荒れ模様らしい。でも、いつもならうんざりするところだけど、今回は大歓迎。いつもの朝ご飯に戻って、きのうさぼった掃除と洗濯をやって、普通の1日の始まり。1週間に一度の掃除だけど、今日は箒で掃いてもなぜかあまり埃がないので、モップかけはタイル床のキッチンとバスルームだけに省略。別に「正月早々からそれではなんたらかんたら(NG)」という思考がないところだから、いたって気楽。

乾いた洗濯物をたたんで、納めるところに納めたら、やるべきことがなくなって、いたって気楽。新たな1年は始まったばかりで、あと363日も残っているんだから、子供の頃によくあった日めくりの暦のように1日ずつ、ああ、今日も新しい1日だなという感覚でめくって行けばいい。ということで、コンピュータの前に座り込んで、のんびりとネットサーフィン(なんて言葉がまだあるかどうかしらないけど)。何となく「正月3が日」をググってみたら、3日の間にやってはいけないことがたくさんあって、普通に「3日間の休日」だと思っていたから、びっくり仰天。何をやってはいけないのかを見ていて、またまた仰天。だって、ワタシ、きのうと今日でほとんどぜぇ~んぶやっちゃったんだもの。たしかに、子供の頃に母に「お正月に○○をしたら、1年中悪いことばかりになる(からやめなさい)」みたいなことを言われたような気がするけど、単なるお正月にかこつけた小言だと思っていたから、伝統的なお正月の習慣が身に付かなかったらしい。

ググって出て来たYAHOOニュースの記事によると、まず「掃除をしてはいけない」。土曜日の掃除をちょっと端折って、2日目の今日になって2人とも「あまり汚れてないなあ」と言いながらやっちゃった。次は「水仕事をしてはいけない」って、ワタシは洗濯しちゃったし、カレシはトイレの掃除をしちゃったよ。次の「刃物を使ってはいけない」って、どうやってご飯を作ればいいのよ。「煮炊きをしてはいけない」も、ほんと、どうやってご飯を作ればいいのかな。めっちゃ寒いときに冷たいご飯はないだろうに。「四つ足の肉を食べてはいけない」って、だいたい煮炊きがだめなら食べられないのに。我が家の今日のランチは大晦日のすき焼の残りで作った牛肉入りのうどん。最後の「お金を使い過ぎてはいけない」のところで、初詣のお賽銭はいいと言うのには笑ってしまった。さすがに「多ければ多いほどいい」とは言ってなかったけど、八百万の神は商売上手だねえ。(あ、商売の神様もいたんだっけ。)でも、お年玉をあげる習慣はお金を使わないこととどう折り合いを付けるのかな。初売りセールはどうなんだろう。

別のサイトには「けんかをしてはならない」と言うのもあったけど、つまるところ、けんかなんかせずに仲良く平和な1年にしようねってことで、あんがい3が日のタブーと言うよりは1年の計として、これに尽きるんじゃないかな。それにしても、今どきインターネットに「3が日のタブー」を並べたサイトがこんなにたくさんあるというのはちょっと気にかかった。縁起かつぎの域を出なければそれなりに楽しめる余地があるけど、どこかでヘンな同調圧力に発展しないとは言えないからね。まあ、3日だけのことだから、過ぎてしまえばそれでおしまいになるんだろうけど。

サラダには園芸ルームで収穫した新鮮な摘み菜!


おなかがハッピーになれば心もハッピーになる

2022年01月02日 | 日々の風の吹くまま
1月1日(その2)。きのうもけさもがっちりとスペシャルメニューで、何となく秤の数字が気になるけど、元旦は元旦で、我が家では何となくお節っぽい、なんちゃって和風のスペシャルディナーでそれなりのお正月気分。年の暮れにはとうとうHマートには行かなかったので、材料はフリーザーにあるものだけ。魚介類を入れてあるバスケットを出して来て、殻付きのホタテ、とこぶし、刺身用ギンザケ、キハダマグロ、ビンナガ、シシャモ、イクラ、使い残しの紅白のなると。一つずつ冷凍した松茸もあるし、冷蔵庫には買っておいたカニのむき身がある。改装中によく耳にしたワルデマーの口癖じゃないけど、ここはクリエイティブで行かなくちゃ。

午後いっぱいつらつらと考えた末、とこぶしは酒蒸し、ホタテはバター醤油で焼いて前菜代わり。シシャモは(カレシが苦手な頭を取ってから)オーブントースターでカリッと焼き、カニのむき身は卵焼きにして、重箱の一番下に入れて、プチトマトで飾り。カリフォルニア産のスシ米を電気釜(46年前に持って来た「サンヨー電気釜」!)で炊いてすし飯を作り、サケとキハダは握り、ビンナガは巻きずし、イクラは筒形にして、重箱の上2段に1人前ずつ盛り付け。松茸は紅白なると一緒に茅乃舎のだしで吸い物、というメニューが完成。

自家製のニジマスのグラヴラックスを肴に、この頃いたく気に入っているサントリーの「六」ジンで作ったマティニで新年の乾杯をして、さぁ~てと炊き上がったご飯ですし飯を作ることから始めたのが4時半。ししゃもをオーブントースターに入れて、とこぶしをいったん殻から外してざくっとスライスして殻に並べて酒蒸しの準備。次に吸い物の出汁を取っておいて、すしシェフに変身。カウンターに解凍した食材や焼きのり、万能ねぎ、豆苗のパック、醤油の瓶、練りわさびのチューブ、巻きす、果てはアルミホイルやワックスペーパーのロールやら何やらを所せましと並べて、手順を考え、考えしながらの作業。握り寿司はご飯を小さめにしたけど、ネタは厚めに切ったので、なかなかうまく載ってくれない。巻きずしも細い方はご飯が控えめ過ぎて、ネタがうまく真ん中に収まってくれない。それでも飾りに豆苗の先っぽを立てて、何とか「スシ」の体裁にはなったかな。ホタテをトースターオーブンに入れて焼き、とこぶしにとっておきの筑波のお酒を振りかけて酒蒸し。卵を溶いてカニを混ぜ込んでさっと卵焼きを作り、松茸は半解凍のままザクっとスライスして、紅白なるとと一緒に出汁に入れてちょっとしょうゆ味の吸い物。テーブルに出す準備が整ったのは5時半で、所要時間1時間は褒めてもいいかな。カレシが先に作っておいたサラダを出して来て、残っていたカヴァを注いで、もう一度新年の乾杯。今年もおいしいものを楽しみながら食べようねっ。