リタイア暮らしは風の吹くまま

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コロナのワクチン拒否に税金をかけるんだって

2022年01月12日 | 日々の風の吹くまま
1月11日(火曜日)。☁☔🌧。パイナップル特急(大気の川)のご到着で、今日から明日いっぱいは大雨だって。朝のバルコニーの温度は何と9.7度。すごっ。暖か過ぎて、日が差し込んでいなくても、サーモスタットに表示されるヒーターの稼働率は「炎マーク」が1本か2本(フル稼働のときは5本)。これってもう春爛漫の陽気じゃないの。これでコロナが退散して、うんっと伸びをして解放感を満喫できたら、もう言うことなしなんだけどな。

そのコロナだけど、オミクロン株の感染が爆発的に拡大して医療機関が逼迫しているケベック州が正当な理由なくワクチン接種を拒否する人から「保健税」を徴収することを検討しているそうで、メディアが大賑わい。ヨーロッパの一部の国では「罰金」を科しているけど、ケベックのはワクチン拒否によって州の医療制度に大きな経済的負担がかかりかねないから、その費用を拠出させるための「税金」ということで、法律の専門家によると、カナダでは医療制度を所管する州政府がその費用を調達するために直接税を課する憲法上の権限を持っているので、違憲訴訟を起こしても勝ち目はないんだそう。つまり、ワクチンを接種しないという個人の自由を行使することで、もしもコロナで入院したら、税金で賄われている医療制度に(ワクチンを接種していたら不要だったかもしれない)負担をかけるというリスクを負わせることになるから、そのリスクをカバーするために税金かけるのは妥当だと言うことらしい。旅行などで個人的にコロナ感染をカバーする保険をかけると、ワクチン未接種は重大なリスクに該当するからと保険料がばか高くなるのと同じだということだそうで、たしかに理屈は通るけど、はて、どんな展開になるのか、興味津々。

BC州では、ホリデイシーズンに1日の新規感染者が1週間で一気に10倍以上になったときがあったけど、このところは2000人台で、減少傾向にあることはたしか。ボニー先生によると、コロナに感染してもワクチンを2回接種していれば60%から70%の人は入院せずに済み、3回接種していればその割合が80%から90%になるそうで、入院リスクはワクチン未接種で人口10万人あたり35人、最近6ヵ月以内に接種した人は4人、現在入院中の重症患者の多くがワクチン未接種で、集中治療室には20代と30代の患者が4人いるんだそうな。いろんなデータからもワクチンをした、していないの差がはっきりしていると思うんだけど、頑固にワクチンを拒否する連中にはいくら説明を尽くしても通じないから、もう時間とエネルギーの浪費でしかないという感じ。

これだけ教育水準が上がって、科学知識が豊富になり、様々な技術が発達した時代に、なんで無知蒙昧な人間がそんなにいるのか不思議。特にtech-savvyと評される時代の寵児みたいな若い世代は、ソーシャルメディアに溢れる情報を「抽出」して、それを盾にしてワクチン反対を唱えて来るという感じ。でも、どうやら自分でもよく理解していないようで、反論、異論の類に対して攻撃的になるところがあるから、ほんっとに厄介。何でだろうな。ワタシ流に思うに、この人たちは心の奥に自分も他人も誰も信じられないという、どうしようもない不安感を抱えているんじゃないかな。でも、ソーシャルメディアが作り出した今どきの社会ではそんなごく人間的な弱味を知られるのはもっと怖い。そんなときに、いわゆる「インフルエンサー」と称する人が「キミは間違っていな。周りがバカなんだよ」と不安に苛まれる自分を正当化してくれるもので、ついデマや陰謀論にはまってしまうんだろうと思う。そこまで思考力が低下しているってことかもしれないけど、この先消えて行くだけの私たちと違って、未来が開けている年代なのに、いいのかなあ。