リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コロナ疲れはわかるけど、政治問題にしたって解決しないでしょ

2022年01月29日 | 日々の風の吹くまま
1月28日(金曜日)。🌤。あはっ、霧がかかってないっ。国境のすぐ南のベーカー山の上は朝焼けで、雲の切れ目からみごとな日差し。久しぶりだなあ、こんなの。ぐぃっとズームインしてみたら、ベーカー山(標高3286m)の西側にあるBlack Butte(標高2879m)のとんがった峰がくっきり。昔は「のこぎり岩」と呼ばれていたそうで、その名の通りぎざぎざの峰が連なっている。カリフォルニアから延々と伸びて来たカスケード山脈は、北の方に若い火山と尖った山が多くて、最高峰のレーニア山は4400m、42年前の大噴火で400mも低くなったセントへレンズ山もまだ2550mあるし、ロッキー山脈に劣らない。国境を越えてからはフレーザー川の東側に伸びて、西側のコースト山脈(最高峰4000m)の陰に隠れて我が家からは見えなくなるけど、南から北まで日本アルプス級の2つのとんがり山脈に囲まれて、うん、百万ドルの眺望と言ってもいいな。





アメリカとの国境を往来するのにワクチン接種が義務化されたのに抗議して、バンクーバーから大型輸送トラックを連ねて首都のオタワに向かってデモをかけていた運転手たち。今日明日にもオタワ入りするようだけど、カナダを横断している間に、「ワクチン接種義務反対」のスローガンがいつの間にか「コロナの規制すべて撤廃」に変わり、首都を目前にして「トルドー政権打倒」と、何だかおかしな雲行きになって、オタワは厳戒態勢。トラック輸送業界によれば運転手の80%がワクチン接種済みだそうなので、デモに加わっているのはワクチン嫌いの一匹狼たちなのかな。元々これまで通りの免除を要求するのが目的だったはずなのに、いつの間にか「Qアノン」のような過激なグループに乗っ取られたんじゃないかという感じがする。ワタシだったら、政治利用されるのはまっぴらごめんだと回れ右して帰って来るな。

たしかに、何日もかけて長距離を輸送するのが仕事だから、運転手はトラックの上で暮らしているようなところがあって、行く先々でも大勢の人間との接触はあまりないだろうと思うから、抗原検査なんかを義務付けた方が、そうでなくてもめちゃくちゃになっている物流に与える影響が少なくて済むんじゃないかな。まあ、カナダが免除してもアメリカが免除してくれなければ、どっちみち国境の往来は無理だと思うな。でも、今日の定例会見で、ボニー先生が2月中旬には規制の見直しができそうだと言っていたし、ヨーロッパでは制限の撤廃が始まっているし、BC州は12歳以上のワクチン接種率が2回が92.6%、3回目も50%を超えて、60歳以上は90%にも達しているそうだから、もうちょっとの我慢だと言う気がするんだけど、みんなコロナ疲れしちゃってるんだよね。

午後のうちにPTCのハイディにぜひぜひおしゃべりしたいと返信メール。何か書いているのかと聞いていたから、巣ごもりの間にだらけちゃって、それでも思案に思案を重ねて、カナダの演劇作品の日本語訳と日本の演劇作品の英語訳に専念して、劇作から小説の方に軸足を移したいと思っていて、小説については老犬の目を通して見た人間模様のスケッチ集と言う構想を温めていると書いたら、「翻訳はすばらしいプロジェクトだわ。ペットの犬の目線での人間観察はおもしろそうね。スケッチ集なら、ひとつのエピソードを舞台脚本にするということもできると思うわよ」。うん、劇作家集団の芸術監督と言う立場柄、ハイディは心にもないほめ方や空っぽの奨励はしない人なので、後ろから「ぐずぐすしてないでやりなさいっ」とひと押ししてもらった気分。演劇人はほんとにいい人がたくさんいて、恵まれてるよね、ワタシ。


日の入りの位置が変わると、夕日を浴びて輝く窓も変わって来る


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