リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

先駆けの不運と出遅れの幸運

2021年06月25日 | 日々の風の吹くまま
6月24日(木曜日)。☀☀☀。気持のいい日。でも、本気で猛暑になりそうな気配が濃厚という感じ。6月も残すところあと1週間。早ければ7月1日からコロナの規制解除ステップ3に進めそうだけど、すべては感染状況とワクチンの接種率しだい。最近の数字を見る限りではいい線を行っているようで、ワクチン1回接種済みは成人の78%、接種対象の12歳以上を含めると76%で、2回完了は成人の26%。新規感染者数はこのところ連日2桁。とにかくワクチン接種を急いでいて、フレーザー保健局は、先週のサレー市であった夜通しの接種イベントの成功を受けて、今度はスケートボードパークに移動クリニックを派遣して、集まっているティーンにワクチンを接種するんだとか。中高校生が自主的に予約してクリニックに出向くのは難しいだろうから、こっちから行きますよってことか。

ニューヨークタイムズに、ワクチンの接種率が高いのに感染が急拡大している国があるのはなぜかという記事があって、答は「中国製ワクチン」。要は、こうした国々(多くが発展途上国)で使われていた2種類の中国製ワクチンはどっちもあまり効果がないということらしい。(カレシと英語レッスンをやっている2人の中国人はどちらも「中国製は絶対に嫌よ」。)感染が拡大しているのに中国からワクチンのオファーがあっても「いりません」という国もあるらしい。ロシアでは国産ワクチンの「スプートニクV」が国民にえらい不人気で、感染拡大に業を煮やした政府が義務化するとかしないとか。日本入りして検査で陽性だったオリンピック選手は出発前にワクチンの接種を済ませていたということだけど、まさか中国製だったわけじゃないだろうな。(アストラゼネカだったという話だけど。)

どのワクチンでも100%の効果があるわけじゃないけど、ワクチン競争に政治が絡んでえらいこっちゃ。でも、世界に先駆けて大規模接種を始めたのに、変異株の登場でまた感染が増えてしまったイギリスの場合は、ちょっと事情が違うかな。コロナ第1波が猛威を振るったイギリスで接種が始まった頃は、重症化しやすい高齢者が優先されて、製薬会社が指示した間隔で2回接種を実施していたので、変異株が登場したときには若い世代はまだ1回目すら接種していなかったらしい。その頃はまだ2回目の間隔を伸ばしても安全だというデータがなかったんだからしかたがないけど、いうなれば先駆者の不運。国内でワクチンを製造していないカナダはアメリカやヨーロッパに供給を頼るしかなかったせいで、当初は不安定な供給量に悩まされだけど、蓄積されつつあった他国での接種データを参考にすることができて、BC州では2回目をぎりぎりの16週間後まで伸ばして、とりあえずできるだけ多くの人に1回目を接種する方法を取れたんだと思う。その間にワクチンの供給が潤沢になると、間隔は12週間になり、今は8週間に短縮。あんがい出遅れたのがかえって良かったのかもしれないな。

そんなことを考えながら、今日はちょっとまじめに仕事。法律やビジネスの翻訳は退屈でつまらないけど、自然科学の論文はどんな分野でもおもしろい。それでも、ちょっとはサボって「ログキャビン」の丸太作り。猛暑が襲来したら、森の中の木陰のキャビンで、ポーチのぶらんこベンチを揺すりながら鳥のさえずりに耳を傾ける・・・なんて空想にふけってしまうかも。



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