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リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

コロナに関わらず盛大だったディワリの打ち上げ花火

2020年11月16日 | 日々の風の吹くまま
11月15日(日曜日)。☁☀☁。風、それほど吹いていないなあ。予報は外れということかな。朝ご飯が終わった頃には雲間から日が差して来て、南東向きのリビングもミニチュア工房のあるレクルームも奥までいっぱいに日が入ってぽかぽか。こういうときはガラス張りの金魚鉢住まいも悪くないね。きのうはディワリ(ヒンズー教/シーク教の新年の祭)で、かなりの雨が降ったり止んだりしていたので今年は静かだろうと思っていたら、夜になって川向こうのサレーのあちこちで盛大な打ち上げ花火。「光の祭典」と言われる行事とは言え、同居家族以外との社交的な集まりは禁止されているんだけどな。

もしかしてこれから1週間後に感染者が爆増なんてことになって、社交禁止がさらに延長されでもしたらタイヘンなことになりかねない。ディワリはインドの宗教的な祭だから、一般的な感謝祭やハロウィンのような「年中行事」と違って、ここカナダで祝うのは主にインド系の人たち。メトロバンクーバーでそのインド系の人口が集中しているのが川向こうのサレーで、今はコロナ感染のホットスポット。そのサレーでの主な感染経路が、結婚式や葬儀などのような(宴会場が閉鎖されているために)個人の住宅の屋内や裏庭で大勢が密に集まって繰り広げる祝宴と言われているので、そうでなくても第2波で急激に増えている感染者数がさらに倍々々ゲームで増えたら、コロナで日常生活が一変して、8ヵ月も不自由な生活を強いられた上に、2週間とは言え少人数の親しい友人たちとのささやかな社交を禁じられて苛立っている周囲の人たちの怒りの視線が一斉にインド系の人たちに向けられないとは限らない。

まあ、インド系は普通の核家族に兄弟姉妹の家族まで含めた「拡大家族」が大きな家で一緒に暮らしているケースも多いそうなので、あの打ち上げ花火はそういう大人数の同居家族が内輪でディワリを祝ったものだったと考えられなくもないけど、それにしてもすごい数で、川向こう(つまりサレー)ではポンポン、ポンポンとかなり遅くまで続いていた。同居家族以外の社交的な接触が禁止されたのは、感謝祭、ハロウィンと人が集まる行事が続いた後で感染者数が急激に増え始めて、特にハロウィンから1週間ほどで倍々ゲームのような増え方になり、1週間後には普通ならパレードに20万人とか言う人出があるディワリを控えていたための強硬策だったんだけど、命令に従わなかった人たちがどれだけいたかは、2週間の禁止が解ける1週間後に感染者数の増減に反映されるということだな。

夜の地平線にずらりと並んで花を咲かせる打ち上げ花火は、平穏なときならそれなりに見ていて楽しいけど、今は何といっても未曾有の危険を孕んだご時勢なんだから、少しはそのコンテキストの中で考えられなかなったのかな。勧告や命令を無視してまで自分たちの伝統や文化習慣を押し通そうとしたすれば、もうこれは「反社会的行為」と言ってもいいんじゃないかという気がする。