リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

お客あってのことなのを忘れないように

2018年08月14日 | 日々の風の吹くまま
8月13日(月曜日)。曇り・・・じゃなくて、煙。内陸で燃え盛っている森林火災の煙がまたも
や沿岸部まで流れて来たようで、あぁ~あ、またか。何しろ州全体で森林火災は600ヵ所
以上になって、州政府の要請に応じて連邦政府が消火活動の応援に軍隊を派遣すること
にしたとかで、事態は深刻。この先2週間は雨の予報がないので、風向きが大きく変わらな
ければ当面は「煙空」ってことかな。太陽の光線が遮られて気温が少し下がるのがせめて
もの利点と言えばそう言えないこともないけど、大気汚染注意報が出て、AQHIは一時「6」。
夜になって「4」まで下がったけど、あぁ~あ。

今日はArts Clubのキャシーと会うので、カレシのランチのサンドイッチを作って、どよんと
した空気の中をお出かけ。先月PTCに提出した脚本のレビューのレポートが来ているので、
読んでもらって意見を聞こうというわけ。レポートはひと言で言うと「木っ端微塵」。もっともレ
ビューした劇作家が相当な社会派だったようなので、主張が足りないとか、登場人物がアク
ションを起こしていない(社会悪との対決姿勢が足りないってことかな)とか、もちろん書き直
しに役立つコメントもたくさんあるけど、しまいには「気楽なミュージカルを書いた方がいいん
じゃないの?」。キャシーは「ちょっとひどいわねえ」。まあ、ど素人が初めて出したものだか
ら、花丸は期待していなかったけど、ワタシが向かうべきジャンル(ニール・サイモンを目指
したい)がはっきり見えたことは大きな収穫と言えるかな。

だいたい、生活の糧を稼ぐのに毎日忙しい普通の人たちが自腹で決して安くないチケットを
買って、わざわざ劇場まで足を運んで、2時間なりの時間を「無知蒙昧のお前らは先祖が過
去に働いた不正義を反省しろ。恥を知れ」と言わんばかりの芝居を見て過ごしたいと思うだ
ろうか。そういうのが好きなんだったら抗議集会とか政治集会に足を運んだ方が良さそうに
見えるけどな。タダで啓蒙してもらえると思うよ。

まあ、近頃の「アーティスト」と称する特に超高学歴の演劇人は、どう見てもお金を払って見
に来てくれる観客がいるからこそ舞台があるってことを忘れているという印象。自己陶酔的
だなあと思うけど、ソーシャルメディアに翻弄される今の世の中の風潮なのかも。「芝居を楽
しみたい観客」出身のワタシとはまったく世界が違うことは確かで、けんかしてもしょうがな
い。ワタシはワタシの道を行こうっと。