徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

幻の鮟鱇鍋

2012年09月28日 | 日記・エッセイ・コラム

「火野正平の日本縦断こころ旅」というNHKの旅番組がある。
視聴者の思い出の場所を火野正平が自転車で訪ねるという内容だ。朝6時半からの再放送を時々見ているが、5/11の再放送で、北茨城が出てきた。東日本大震災で大きな被害を受けた「二ツ島」を紹介していた。

驚いたのは、「二ツ島」よりも堤防に隣接する家屋。被害を受けたというが、東北と違い、家並みが残っている。岡倉天心の五浦六角堂は流されたから、このあたりも相当な被害を受けたものと想像していた。

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5年前、鮟鱇鍋を食べに、ここに来た。
このとき予約した店が「入舟」。海岸線に隣接する小さな店で、目の前はすぐ海だ。たまたまネットで見つけた評判の店だった。入店したのが13時半、全ての料理を食べ終わったのが16時。とにかく出てくるのが遅いのだ。にもかかわらず、そんな不満も起こらないほど、ここの鮟鱇鍋は美味かった。

火野正平の番組をみて、もしかしたらと思い、ネットで消息を調べてみた。
残念なことに、津波で店は流され、閉店していた。しかも、家族に不幸があり、再開の意思はないという。店の写真も料理の写真も撮らなかったが、食べログに2010年の口コミが掲載されていた。今は、この記事だけが思い出の手がかりである。

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