徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

冬の山陰 神魂神社

2018年02月17日 | 旅行記

今宵の宿は、玉造温泉「佳翠苑 皆美」である。
境港からは車で約1時間、着いた頃にはすっかり暗くなっていた。
玉造温泉は日本最古の湯と言われていれ、清少納言の「枕草子」にも出てくる島根の名湯だ。
玉湯川沿いに高級旅館が数多く立ち並んでいる。
その中でも絶大な人気を得ているのが「佳翠苑 皆美」である。
佳翠苑


部屋は12畳と8畳の和室で、それに4畳の上り座敷と広縁が付いていた。
掛け軸や花瓶などの調度品も品が良い。
夕食の「蟹すき鍋コース」は飽きるぐらいの蟹尽くし、朝食のバイキングは種類の豊富さに圧倒された。
温泉などの館内の施設も充実しており、すべてにおいて高級な旅館だった。
今回の山陰旅行で、一番良かったのは「佳翠苑 皆美」だったかもしれない。


翌朝、神魂神社に向かった。神魂は「かもす」と読む。
出雲国造の祖、天穂日命(あめのほひのみこと)が降臨し創建したと伝えられる神社である。
玉造温泉からは車で30分の距離である。
穏やかな農村地帯で、神社の周辺には民家もほとんどない。
神話に彩られた神社のたたずまいとしては、なかなか雰囲気がいい。
現在の主祭神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)。
本殿は現存する大社造の社殿のうち最も古いといわれ、国宝に指定されている。
特徴としては、床が高いこと、前面と後方の中央にある宇豆柱が外に張出していること、があげられる。
出雲大社の「男造り」に対し、こちらの本殿は「女造り」と言われている。
国宝の本殿をこんな間近に見れるのもとても珍しいことだ。
神魂神社
御朱印をもらいに社務所に行くとまだ閉まっていた。
透明な窓ガラス越しに中の様子を見ることができるが、人がいるのかどうかまでは確認できなかった。
いずれにしても、朝の9時では無理だったようだ。
我々は諦めて次に行くことにしたが、境内には諦めきらずにウロウロしている人がいた。
社務所が開くまで待っているつもりのようだ。

ここの社務所は開いていることが珍しいらしい。
そのせいで、御朱印はレアもの扱いになっている。
あの人はレアものを無事ゲットできたのだろうか。



お気に入り名盤! ソニー・ロリンズ:Saxophone Colossus


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする