徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

冬の青森 八戸のせんべい汁

2016年02月09日 | 旅行記

新幹線の駅は中心地から離れている場合が多い。
八戸駅もそのひとつである。
以前は「尻内駅」と名乗っていたが、1971年に「八戸駅」に改称、もともとあった八戸線の「八戸駅」は「本八戸駅」になった。
新幹線の開業に合わせて改称されたわけではなく、市の中心駅は本線上にあったほうがいいという理由から変更されたらしい。
名前は変わっても、市街地から外れていることに変わりはない。

八戸の観光名所は意外に少ない。
八戸駅を起点にした定番は、ウミネコで有名な「蕪島神社」、食品市場の「八食センター」、屋台の「みろく横丁」ということになる。
「蕪島神社」は昨年11月に全焼してしまったし、「みろく横丁」は夜しか営業していない。
「八食センター」へは専用バスが用意されているが、つなぎが悪い。
青い森鉄道で八戸駅に着くのが10時56分、バスはその1分前に発車してしまう。
観光客は新幹線でしか来ないと思っているらしく、新幹線の到着時間に合わせたダイヤになっている。

結局、何もない八戸駅からはどこにも行けず、せんべい汁を食べられる店もお土産を買う店も自ずと決まってしまう。
せんべい汁は、八戸駅に隣接するホテルメッツ八戸の中にある「いかめしや 烹鱗」。
お土産は、八戸駅と連絡通路でつながる「ユートリー」。
駅弁は、連絡通路の下にある「さばの店 朝市屋」。
八戸駅
烹鱗は想像していたよりも小さな店だった。
「八戸ばくだん丼とせんべい汁定食(1,720円)」を注文する予定でいたのに、それほど食欲がなかった。
無理もない、昼食には少し時間が早い上に、三沢駅で駅そばを食べていた。
それで、量が少なめの「いかめしせんべい汁定食(980円)」に変えた。
せんべい汁
初めて食べるせんべい汁。
「B-1グランプリ」に輝くB級グルメだから、こってりしたものをイメージしていたが、まったく違った。
けんちん汁にせんべいを割り入れたようなもので、あっさりしている。
「こんなものか」という印象だ。
せんべい汁よりも、いかめしのほうが美味かった。
八戸はイカの水揚げ高日本一を誇る「イカのまち」だそうである。
いかめしは北海道の郷土料理だが、八戸のいかめしにもそれなりの裏付けがある。

イカとならんで水揚げの多い魚がサバである。
青い森鉄道の青森までの乗車時間は1時間半、小宴会には十分な時間である。
酒はユートリーで、つまみは朝市屋で調達した。
朝市屋の「さばカラ」と「鯖二色寿司」はいずれも絶品、これこそB級グルメ。
八戸は、せんべい汁よりもサバで押したほうがいいように思った。

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