サニーカントリーに行くついでに、諏訪湖周辺を見て回ることにした。
しかし、観光案内を見ても、どこが見所なのか、いまひとつ分からない。
とりあえず定番とおぼしき、片倉館、諏訪湖間欠泉センター、諏訪大社の3か所に決めた。
片倉館は、1928年(昭和3年)に、片倉財閥の代表者で片倉製糸紡績株式会社社長の二代片倉兼太郎が、創業50周年を記念して建てた温泉施設である。浴場、会館、渡廊下の3棟が国の重要文化財に指定されている。深さ1.1メートルの千人風呂が有名である。
諏訪市美術館と地続きになっていて、車を停めたのは美術館の駐車場だったかもしれない。
瀟洒な外観とは裏腹に、中は普通の風呂屋である。
コイン式の下駄箱に、牛乳の入ったガラスケース、壁一面に貼られたポスタ―、・・・文化財の香りもしない。料金は650円。
千人風呂とは大袈裟である。
HPには100人ぐらい入れると書いてあるが、せいぜい30人ぐらいだ。
湯温は適温で気持ちがいいが、臭いもヌメリもなく、温泉という感じがしない。
それよりも、底に敷き詰められた砂利が気になった。
気持ちいいと感じる人もいるかもしれないが、自分にはどうにも痛くて、長々と湯船に入っていられなかった。
2階は食堂になっている。
ラーメン、かつ丼、カレーといった内容で、観光客向きではない。
地元の人が気楽に楽しむ温泉施設のようだ。
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