本日は、今人気の映画「風立ちぬ」を観てきた。
零戦の設計者として名高い「堀越二郎」と、堀辰雄の小説「風立ちぬ」を組み合わせた物語である。
約2時間、あっという間に終わった感じがして、おもしろかったなあ。
というのがあるが、実は映画を観ながら考えていたことがあった。
「純愛小説」を無性に読みたいときがある。
しかし、近頃はなかなかそういう小説が見当たらない。
その見当たらない理由が「風立ちぬ」を観ながら思いついたのである。
この「風立ちぬ」は、主人公の堀越二郎の「美しい飛行機を作る」という夢と、菜穂子との愛、という二つの糸で紡がれている。
そのどちらにも「障害」がある。
そしてその障害はどうしようもできないものである。だからそれを乗り越えるため、或いはあきらめるために努力するのである。
昔の物語には、どうしようもできない障害があった。
例えば身分制度、強い倫理風習、病気、国の制度・・・
このどうしようもないものが愛を阻む。
だから愛は純粋に燃え上がる。
今はすべてが自由である。何も遮るものはない。
好きだったら自由にくっつき、いやになったら他人の目を気にすることなく別れる。
昔は「離婚」といったらなにか後ろめたい思いや負の印象があったのだが、今や「バツ1」とか「バツ2」とかで、一種勲章のようなものになってしまった。
愛を遮るものが少なくなったから、あきらめることも少なくなり、ストーカーなんて発生する。
「夢はかなう」なんて言葉が大手を振って歩き始める。
私的には、かなわないから夢なのだと思うのだが・・・
そして、純愛の物語はなくなってしまった。
風立ちぬの中では「戦争」という時代の制約があり、結核という不治の病がある。
だからこそ、二郎と菜穂子の愛は燃え上がるのであり、更に、綺麗な思い出となるのだ。
というわけで、ものすごく綺麗な物語を、綺麗な絵で表現されている、つまり美しい映画だったなあ、というのが大きな感想であった。
で、本当に夢中になっていたので、声は竹下景子と國村隼しかわからなかった。
映画終了後のクレジットで、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、風間杜夫、大竹しのぶ、なんて出てきて驚いた。
で、ネットで見てヒェー!となったのであった。
次は「少年H」でも見ようかと思っている。
更に「おしん」も非常に気になっている。意表を突く配役というか、エーッ!という配役なので。
「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
零戦の設計者として名高い「堀越二郎」と、堀辰雄の小説「風立ちぬ」を組み合わせた物語である。
約2時間、あっという間に終わった感じがして、おもしろかったなあ。
というのがあるが、実は映画を観ながら考えていたことがあった。
「純愛小説」を無性に読みたいときがある。
しかし、近頃はなかなかそういう小説が見当たらない。
その見当たらない理由が「風立ちぬ」を観ながら思いついたのである。
この「風立ちぬ」は、主人公の堀越二郎の「美しい飛行機を作る」という夢と、菜穂子との愛、という二つの糸で紡がれている。
そのどちらにも「障害」がある。
そしてその障害はどうしようもできないものである。だからそれを乗り越えるため、或いはあきらめるために努力するのである。
昔の物語には、どうしようもできない障害があった。
例えば身分制度、強い倫理風習、病気、国の制度・・・
このどうしようもないものが愛を阻む。
だから愛は純粋に燃え上がる。
今はすべてが自由である。何も遮るものはない。
好きだったら自由にくっつき、いやになったら他人の目を気にすることなく別れる。
昔は「離婚」といったらなにか後ろめたい思いや負の印象があったのだが、今や「バツ1」とか「バツ2」とかで、一種勲章のようなものになってしまった。
愛を遮るものが少なくなったから、あきらめることも少なくなり、ストーカーなんて発生する。
「夢はかなう」なんて言葉が大手を振って歩き始める。
私的には、かなわないから夢なのだと思うのだが・・・
そして、純愛の物語はなくなってしまった。
風立ちぬの中では「戦争」という時代の制約があり、結核という不治の病がある。
だからこそ、二郎と菜穂子の愛は燃え上がるのであり、更に、綺麗な思い出となるのだ。
というわけで、ものすごく綺麗な物語を、綺麗な絵で表現されている、つまり美しい映画だったなあ、というのが大きな感想であった。
で、本当に夢中になっていたので、声は竹下景子と國村隼しかわからなかった。
映画終了後のクレジットで、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、風間杜夫、大竹しのぶ、なんて出てきて驚いた。
で、ネットで見てヒェー!となったのであった。
次は「少年H」でも見ようかと思っている。
更に「おしん」も非常に気になっている。意表を突く配役というか、エーッ!という配役なので。
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