読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

めしばな刑事(デカ)タチバナ 7・8・9 原作:坂戸佐兵衛 作画:旅井とり 徳間書店

2013-08-21 22:27:13 | 読んだ
故あって(忘れていただけど)めしばな刑事の7~9巻まで購入し、一気に読んだ。

そして、テレビドラマを見た。(宮城県ではテレビ東京系がないので平日昼の再放送)

このバカバカしさはいったい何なのだろう。イヤ、このバカバカしい面白さは変にクセになる。
何故、あんなにも食にこだわれるんだろう。

その「食」といったって、いわゆるグルメのものではないのだ。
例えば、第9巻のラーメンサバイバーは5つの話になっているのだが、ここで取り上げられているラーメンは、「ラーメンショップ」それから枝分かれした「さつまっ子」「ニューラーメンショップ」「珍珍珍(サンチン)」、「どさんこ」系の味噌ラーメンなどなど。

この物語に登場する人たちはタチバナをはじめ、本当によく知っている。
チェーン店の成り立ち、枝分かれの先。その味の変遷。数多いメニュー。
或いは、カップラーメンやカレーのレトルトの味、進化などなど・・・

どこからそういう情報を集めてくるのだろうか。
この世の中には、役に立たない知識なんてないんだろう、と思わされる物語である。

しかし、読後にこの物語に出てくるものを無性に食べたくなる、ということはない。
これも「食」を扱った漫画には、非常に珍しい現象ではないだろうか。

今回最も気に入ったフレーズは「浸透圧」である。
このコトバはこのように使用されている。

「あそこの(ラーメンショップ)豚骨醤油あらためて食べると、ちょうど今の俺の体に浸透圧がピッタリっていうか・・・”何でもなく”うまいって領域に達しててイイね」

この感覚わかりますか?
よくわからないけれど『なんとなく』そんな感覚があるのかもしれない、と思わされるところがコワイ。

また、ラーメンチェーン店の分類に「古典」とか「近代」とか分類されるのだが、その基準は「なんとなく」のようなのであるが、私はそんな食べ歩きをしないからよくわから感覚なのだが、多分食べ歩きする人たちには理解できる感覚なんだろうと思う。

細かいところを理解しようとしたらつまらなくなる。そもそも理解すべき物語なのか?まだまだ続く。

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