読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

めしばな刑事(デカ) 1・2・3巻 (原作)坂戸佐兵衛 (作画)旅井とり

2012-02-10 22:32:21 | 読んだ
弟から渡されたマンガ本の第2弾である。


B級いやC級いやいやD級グルメの漫画である。

第1巻は「立ち食いそば大論争」

第2巻は「牛丼サミット再び」

第3巻は「カップ焼きそば選手権」

である。

主人公は、刑事の立花。
こいつがD級グルメについて語り出すのである。語り出す場所は取調室が多い。

で、語った後取り調べを受けていた容疑者が悔悛するとか自供するとかはない。
ただ、語って終りである。

第1巻の第1話では、立ち食いそばの「名代 富士そば」の「カレーカツ丼」を語る。
この『語る』というのは『熱く語る』のことである。

まあホントびっくりするくらい熱く語る。

牛丼、袋入りラーメン、餃子の王将、缶詰、カップ焼きそばなどなど。
何が一番うまいか、そこにどんな思い入れがあるか、レアものは何か、など熱く語る。
そして、立花に対抗するのは刑事課長である。

まあ次から次へとよく語れる、それだけ知識もあり実際にも食べに行っているのだろうが「何もそこまで突き詰めなくてもいいんじゃないか」というのが第1の感想である。

第2の感想は「たいしたもんだ」である。
私には到底出来そうもない、というか、やりたくもないのだが・・・。

で、例えば「美味んぼ」では一応の結論らしきものが示されるのだが、この「めしばな刑事」では結論などない。
というか、だんだんわからなくなってきたりする。

例えば、立ち食いそば大論争では、どの店が一番なのか、その店の中では何が一番うまいのか、ということから、普通の蕎麦屋と立ち食いそばの違いがしめされる。
立ち食い蕎麦は、通常の蕎麦が求めている「シコシコ感」や「そばの香り」ではなく、立花いわく「愛情をこめてのボソボソ感」がうまく、そして何より「早く・安い」のがいい。
オーなるほど!
と納得しかけると、近頃では「本格派」の立ち食いそばが出てきた、なんて話が変わる。

この、結論なしのグルグルの転がり方がこのマンガの特徴なのだが、せっかく「じっくり」した話を聞きたいのになあと思っているときに、それをやられると「なんだかなあ」感がでてしまう。

それから、このマンガを見て「勉強」しようなんて思わないほうがいい。
あくまでも立花の感想である、それが正解ではないのだから・・・

それにしても、グルメ本を読んで「食べたい」という気持ちにならないのはどういうわけだ。
もっとも近頃「美味んぼ」を見ても食べたい気持ちにならないけれど・・・

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする