オール読物に連載されていたもので、ようやっと読んだのであった。
いつもいつも言うことであるが、月刊誌の連載でなおかつ推理物は一気に読まないといけません。
というのは、前月号までのスジや登場人物たちを忘れてしまっているからで、この人物は今月出てきたのだろうか?以前にも登場したのだろうか?なんて考え始めると、もしかしたらこの人物は重要な人物ではなかったろうか?なんていう思いに取り憑かれ、以前の号を引っ張り出して読み始め、結局は通りすがりの人物だったりすることがある。
というわけで、連載小説は出来るかぎりまとめて読むことにしている。
しかし「短期集中連載」ならば何とか対応できるのだが「いつまで続くかわかりません」系統は大変である。
さて「地層捜査」である。
著者の作品は『うたう警官』の道警シリーズや、『暴雪圏』の川久保巡査シリーズ、そして「警官の血」シリーズと読んできているので、大いなる期待を持ってそして早く最終和にならないかと思って待ち、そして読んだのである。
主人公の水戸部裕(みとべゆたか)警部補は、警視庁刑事部捜査1課に所属するが、不祥事により謹慎中である。
で、その不祥事があまり詳しく説明されていないところを見ると、もしかしたら「水戸部シリーズ」とうのがあるのかもしれない、という疑問を抱きつつ、読み進める。
その不祥事による謹慎をとくために、水戸部は「特命操作対策室」という捜査1課にある係に配属させられる。
そして与えられた仕事は15年前に発生し、まだ解決していない『四谷荒木町老女殺人事件』の捜査である。
相棒は、定年退職し相談員という形で再雇用されている加納である。
というわけで「相棒」のような特命係ではなく、非常に地味な係である。
何しろ、何故再捜査となったかといえば、その事件の黒幕と噂されている議会議員が勲章をもらえないのは黒幕という噂があるからで、従って噂を打ち消し勲章がもらえるようになるよう解決してほしい、という圧力があったからなのである。
世の中というのはこういうものである。
降って湧いたような仕事の起因なんてそういうものである。
そういう時というのは起因を知らされないほうがいい。モチベーションがおちるから。
ということで、水戸部と加納は、地元警察署の協力の下、再捜査を開始する。
しかし、なんといっても15年前の事件である。当事者達の多くは物故している。
それでも、彼らは地道に捜査を開始する。
彼らの仮説がほとんど証明されていくことは「ちょっとなあ」という感じがするが、面白い物語である。
絡み合った糸が15年を経たがゆえにほどいていける、ということもある。
ということが、なんだかうまく行って、老女殺人事件だけではなく、もう一つの事件も解決する、というのは「なんだかなあ」という感想を持ったりするが、まあまあそれほど目くじらを立てるものではない。
何しろ、そんなところでまだ複雑にしたら、連載小説では前後のつながりがわからなくなってしまう。
水戸部シリーズというのも今後発生するのか?
そちらの興味というか望みのほうが、読むうちに膨れてきてしまった。
望む!シリーズ化。
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いつもいつも言うことであるが、月刊誌の連載でなおかつ推理物は一気に読まないといけません。
というのは、前月号までのスジや登場人物たちを忘れてしまっているからで、この人物は今月出てきたのだろうか?以前にも登場したのだろうか?なんて考え始めると、もしかしたらこの人物は重要な人物ではなかったろうか?なんていう思いに取り憑かれ、以前の号を引っ張り出して読み始め、結局は通りすがりの人物だったりすることがある。
というわけで、連載小説は出来るかぎりまとめて読むことにしている。
しかし「短期集中連載」ならば何とか対応できるのだが「いつまで続くかわかりません」系統は大変である。
さて「地層捜査」である。
著者の作品は『うたう警官』の道警シリーズや、『暴雪圏』の川久保巡査シリーズ、そして「警官の血」シリーズと読んできているので、大いなる期待を持ってそして早く最終和にならないかと思って待ち、そして読んだのである。
主人公の水戸部裕(みとべゆたか)警部補は、警視庁刑事部捜査1課に所属するが、不祥事により謹慎中である。
で、その不祥事があまり詳しく説明されていないところを見ると、もしかしたら「水戸部シリーズ」とうのがあるのかもしれない、という疑問を抱きつつ、読み進める。
その不祥事による謹慎をとくために、水戸部は「特命操作対策室」という捜査1課にある係に配属させられる。
そして与えられた仕事は15年前に発生し、まだ解決していない『四谷荒木町老女殺人事件』の捜査である。
相棒は、定年退職し相談員という形で再雇用されている加納である。
というわけで「相棒」のような特命係ではなく、非常に地味な係である。
何しろ、何故再捜査となったかといえば、その事件の黒幕と噂されている議会議員が勲章をもらえないのは黒幕という噂があるからで、従って噂を打ち消し勲章がもらえるようになるよう解決してほしい、という圧力があったからなのである。
世の中というのはこういうものである。
降って湧いたような仕事の起因なんてそういうものである。
そういう時というのは起因を知らされないほうがいい。モチベーションがおちるから。
ということで、水戸部と加納は、地元警察署の協力の下、再捜査を開始する。
しかし、なんといっても15年前の事件である。当事者達の多くは物故している。
それでも、彼らは地道に捜査を開始する。
彼らの仮説がほとんど証明されていくことは「ちょっとなあ」という感じがするが、面白い物語である。
絡み合った糸が15年を経たがゆえにほどいていける、ということもある。
ということが、なんだかうまく行って、老女殺人事件だけではなく、もう一つの事件も解決する、というのは「なんだかなあ」という感想を持ったりするが、まあまあそれほど目くじらを立てるものではない。
何しろ、そんなところでまだ複雑にしたら、連載小説では前後のつながりがわからなくなってしまう。
水戸部シリーズというのも今後発生するのか?
そちらの興味というか望みのほうが、読むうちに膨れてきてしまった。
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