読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

週間ベースボール11.19号 ナンバー691号

2007-11-08 21:23:55 | 読んだ
今年の日本シリーズはなんだか気になったのである。

昨年の日本ハム、一昨年のロッテは「勢い」が凄くあって本当に「強い」という印象があったのだが、今年の中日は「負けない」という印象であって「強い」というのはあまり感じなかったのである。

それはあまりにも日本ハムが「貧打」であったことも原因なのであろうが、凄みのある強さではなかった。
落合監督があのように冷静であることも、勢い、ということが感じられないのかもしれないが、クライマックスシリーズ5連勝のわりには、なんだかなあ、というカンジでいたのである。

そんなわけで、週間ベースボール11月19日号「53年ぶり、日本一」というのと、ナンバー691号「Final 竜の戴冠。」という2冊の雑誌を買って、私が感じたものの正体はなんだったんだろうか?ということを探したのである。

で、2冊を読んだことは読んだのであるが、あまり分からないのである。

そうして思ったのであるが、野球はドラマ、ではなくなったのではないだろうか?

詳細なデータと、そのデータを生かすための技術に野球が集約されてしまったのではないだろうか。
データも技術も吹っ飛ばしてしまうほどの「情」というのが小さくなってしまったように思えるのである。
これは野球だけのことではないとも思えるのだが・・・

例えば、第5戦、中日・山井が8回までパーフェクトだったのを9回は岩瀬に代えた。
このことについて、賛否両論であるが、落合監督も山井投手も冷静なのである。

落合監督は「勝利」ということに執念を燃やし投手を交代させた、と思うのであるがその「燃やす」ということがあまり感じ取れない。
また、山井投手はマウンドにしがみついてでも投げたかった、ということもなく「優勝」のためならと我慢する。

このあたりが違和感を覚えるところである。
そして、そのあたりについて、何も書かれていないのが、残念なのである。

この交代がいいとか悪いとかではなく、落合監督や山井投手の考えていたことや、谷繁捕手の思っていたこと、あるいは日本ハムの9回に登場した打者たちはどう感じたのか。

スポーツライターの視点は変わってしまったんだろうか。
それとも日本人の視点が変わったんだろうか。
なんだか「取り残されている」ような気分にもなったのである。

<追伸>
江夏豊さんが谷繁捕手を褒めていて、何故優秀選手の中にいないのか?と書いているが、まったく同感である。
谷繁捕手こそMVPだと思っていたのに・・・

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