チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ホーホー蛍来い

2009年05月25日 11時25分05秒 | 日記
一年に一回行うつれづれ旅行
今回は一日目は
秋山眞和の綾の手工房
藍染の実演を見せていただき
一瞬に変わる色に全員引き込まれる

30年前
四国の藍染工房に取材に行ったとき
「女は入ってはいけんのじゃあ」
と外からの取材

江戸の藍染工房も同じであった
隔世の感深し

綾の食卓で蛍狩り
源氏ボタルはゆーらゆーらと大きい
神様は不思議な虫をプレゼントしてくれたものだ

数年前十日町の山奥で
樹木から降ってくるような蛍を眺めたが
それは源氏ボタルの半分くらいしかない
ヒメボタル
町の人は平家ボタルと呼んでいた

まるでクリスマスツリーのような華やかさであった
其の感動を
滝沢晃さんに染めてもらった着物がある
そうだ着なくちゃあ
この蛍は7月まで生存

蛍は
蛍雪(けいせつ)、蛍火(ほたるび)とはかないもののたとえとなる
事ほど左様に
「蛍の光 窓の雪」
はどんな明かりの中でも学問を続けるという苦学のイメージ
蛍火は小さく残った火
名残の恋の表現に良く使われる

さて迷句を一つ
「己が火を冷ますがごとき蛍飛ぶ」
「蛍火に気付くことなし芋焼酎」

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