サチコさんと冷やし中華を食べようと
渋谷並木橋のそばにある
町の中華やにはいる
二十四節気ときものの本の中で
彼女のことを窓に足を上げてーーと
行儀の悪さを言い募ったので
「悪かったわね」
「いやあれ私の得意技だから」
と全然気にしていなくてホッ
冷やし中華ぐらいはおごらなくちゃあ
と小さな店に入ると
昔仲間のデザイナーがやはり冷やし中華を食べている
とそこへ
「あーらいるのね」
と独特の声がするので
開け放たれた入り口を見ると
なま美川
其のデザイナーの隣に座る
あそうか
あの衣装は彼女のデザインであったか
しかししかし美しい
「お先に」
と挨拶すると
「あーらかえるの?」
外に出て
「きれいね」
「ウン肌の美しい男ね」
「男かな」
「おとこよケンイチだもん」
「そうか」
男の名前を使っているのは偉い
とへんなところで感心する二人
渋谷並木橋のそばにある
町の中華やにはいる
二十四節気ときものの本の中で
彼女のことを窓に足を上げてーーと
行儀の悪さを言い募ったので
「悪かったわね」
「いやあれ私の得意技だから」
と全然気にしていなくてホッ
冷やし中華ぐらいはおごらなくちゃあ
と小さな店に入ると
昔仲間のデザイナーがやはり冷やし中華を食べている
とそこへ
「あーらいるのね」
と独特の声がするので
開け放たれた入り口を見ると
なま美川
其のデザイナーの隣に座る
あそうか
あの衣装は彼女のデザインであったか
しかししかし美しい
「お先に」
と挨拶すると
「あーらかえるの?」
外に出て
「きれいね」
「ウン肌の美しい男ね」
「男かな」
「おとこよケンイチだもん」
「そうか」
男の名前を使っているのは偉い
とへんなところで感心する二人