蘇生したレコードプレーヤーだが、不安なのがレコード針。
そもそも、35年も前に使っていたものをそのまま使い続けて良い物か?
今は、シュアーらしく元気な音を聴かせてくれるのだが、いつかは、壊れて使えなくなくなってしまうのではないか、使えてもダンパーは確実に劣化しているだろう。
カートリッジは、往年の銘器V15 TypeⅢを使っているが、これはそのままで良いであろう。
ただ、流石に純正のSHUREは、とっくの昔に生産終了。
早速、代替レコード針(スタイラス)の捜査。
ありました、ありました!
唯一見つけたのがJICO 日本精機宝石工業製。会社名が町工場の零細企業っぽくて良い。
調べていくと、種類、針の形状も何種類かある。
円針、楕円針、超楕円針、SAS針。
値段も、その順で高くなっていく。
特に、SAS針は1万円超えで、形状、構造も今まであまり馴染みのないものだ。
まあ、久々にレコードを楽しむことが出来ているし、まずは一番高いものからと思い、アマゾンでSAS針を購入。
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おすすめです。 |
それぞれの針形状の違いはJICOのHPに解説があります。
http://www.jico.co.jp/product/index.html
特にSAS針については、こちら。
http://shop.jico.co.jp/sas/
レコードのカッティングマシンに最も近い形状との事。寿命も500Hrと最長。
SAS針はひとつずつ手作りしているらしい。
流石アマゾン、2日後には到着。
梱包と梱包から取り出したところ。
説明書と検査成績書、周波数特性、セパレーション特性の測定結果も同封されていた。
オリジナルのシュアー製と並べてみる。見た目はやっぱオリジナルのシュアーが良い。
カートリッジに装着したところ。裏から。
ちなみにカートリッジはV15Ⅲ-HE(黄色文字)
オリジナルのVN35HE。やっぱ、見た目良いが、今じゃあ手に入らない。
SAS針先を良く見ると、針がかなり小さくカンチレバーも凄く細い。これで大丈夫かと思わせるほど。
さて、いざ音出し!ロック系を聴いてみる。クラプトン!
アレ? ちょっと詰まった音がする。それに線の細い音。先入観か?
他のレコードを聴いても同じ、全体的に線が細い。アナログの力強さがない。
選択の誤りか? オリジナルと同じHE 超楕円にしとけば良かったかな?
そこで思った。これも初めはダンパーが硬くて、鳴らし込みが必要かな。
そして、LPを5枚くらい回してから聴いてみると、良くなってきたぞ!
さらに5枚。
これだ! これ!! いい音になった。
SHURE VN35HEよりも帯域レンジが広い。
ただ、オリジナルよりは若干神経質な音かな? でも、これはこれで良い。
HEタイプはまたちょっと違うだろうな。
巷の評判では、SASが最もオリジナルに近いと書いてある。買うならSAS針。
日本の技術JICOさん、アナログレコードファンのために、いつまでも作り続けてください。
日曜日にFMでやってます
山下達郎のサンデーソングブックですが
このシュアーのカートリッジでアナログ盤は
再生してるようです。
当然シュアーの針はもう手に入りませんが、
生産終了時に一生困らないくらいの、
そうとうな予備をストックしてあると話していましたです。
私もカートリッジをいずれ入手したいところですが
ずっと憧れだった定番のDL-103が欲しいので、
そちらをまずは手に入れるつもりです。
アナログレコードは、見た目(ジャケット)、音とも良いですよね。見ているだけでも和みます。本当の意味で音楽を楽しめますね。
針をストックしているんですか。
針は長期間保管しているだけでも、ダンバー部分が劣化してくると思うのですが、何か特別な保管方法をしているんでしょうかね。
あまり意味ないですけど
とにかく番組でかけるアナログ盤も音がよいので、
機会がったらぜひどうぞ。
カーコンポで聴いても音がいいですから。
もっとも番組では本人が
独自にデジタルリマスタリングを
施してるので、針なんかあまり関係なさそうですけど。
私も最近DP-1200(中古)、M44G(新品、シェルはオーディオテクニカMG10)でアナログを楽しみはじめました。