次に、初段とPK段の見直しです。
ここには現在12AU7(ECC82)を使用していますが、もう少しゲインが欲しいため、少しμの高い12AT7(ECC81)への変更を検討しましたが、12AT7はVk/f(ヒーター・カソード間電圧)に90Vmaxの制約が有り、PK分割段への使用は難しいとの結論に至りました。
検討の経緯は以下。
12AT7でのロードラインを引きました。
12AT7はバイアスの深い所では直線性が良くないので、浅い所で使う様に考えました。
尚、机上の設計検討だけで、実験はしていません。
初段は良いにしても、これに直結されたPK段が破綻してしまいます。
この状態でVk/f<90Vに収まりそうですが、球バラつきや電源変動でOverしそうです。
12AY7にしても、Vf/k<90Vなので使えません。
ヒーター・バイアスを掛ければ、使えなくは無いのですが、今回はそこまでしたくない。
結局、12AU7⇒12AT7の検討は断念し、現状の12AU7のままで行くことにします。
ドライブ段がE88CCなのでゲイン不足もさほど感じません。
12AT7系は何本か持っていますが、今の所、使い道がありません。