My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

オイルコン転がし。~適材適所選びは難しい~

2016-01-31 11:06:17 | 真空管プリアンプ

オイルコンがある程度揃ってきたので、少し転がしてみました。

カップリング・コンデンサにオイルコンを使うと憂いがある私好みの音になるのですが、どこに何を使うかは本当に難しいです。

私が好んで使うオイルコンが、次の2品種です。言わずと知れた代表的なオイルコン。

 ・Sprague VITAMIN Q(スプラグ ビタミンQ) 

      --- マランツ7とかビンテージ品で多用されていた。ビタミンQというオイルが使われているらしい。

 ・West-Cap CPV09A1(ウエスト・キャップ)

      --- アリゾナ・キャパシターの復刻品も有りますが、私の持っている物はオリジナル品

 

色々な場所に使ってみましたが、どこに何を使ってもオイルコンの特徴である抜けの良い艶のある音になるとは限らないことがわかりました。これもひとつの勉強となりました。

今のところで判ったことは次の通りです。諸先輩から教えて頂いた意見も含めてます。備忘録として書き留めておきます。

 ①容量の小さいオイルコンは、音抜けが悪い。諸氏の意見も参考にすると0.1uFあたりがボーダーラインらしいです。

   私も以前、プリのEQ部に0.047uFを使いましたが、音抜けが良くなかったです。エージングしても変わらず。

   ここに書いてます。

    http://blog.goo.ne.jp/kontakun_2010/e/f785795685c9b6f7728e3b08dd062753

  ②耐圧の高いものは、音抜けが悪い傾向がある。

    恐らく耐圧が高いということは絶縁体が厚いので、その分音抜けが悪いと思われる。

    さらに、耐圧の高い物を低い電圧のところに使うと(耐圧に対しての実使用電圧)、音が籠った感じになる。音抜けが悪く、解像度低い。

    経験では、West-cap 0.47uF/600Vの場合、50V位でも駄目、120V位でも駄目でしたね。300V位では良かったです。

    私は結局、6C33C FOX-BATのカップリングに使いました。ここでは電圧が308V位印加されます。

    音質も抜け良く、艶も乗っていい感じです。

    


そして、ビタミンQは、こんな所に使っています。

EQアンプ部に2箇所。 0.22uF/200V、047uF/300V。

ラインアンプ部出力に、0.47uF/300V。

なんだか、ビタミンQだらけになりました。 栄養分を与えすぎ?(笑) 贅沢? でも、音はいい感じです。

    

 ③オイルコンの方向性

   オイルコンは電気的(耐圧的)に極性を持っていないので、どちらの向きにつけても良いでしょうが、

   巻きの外側をインピーダンスの低いほうに(例えば、出力管のカソード)に持ってきたほうが、誘導を受けにくいとされています。

   音質への影響は、逆向きにつけたことが無いので、良くわかりません。

   私は購入時に出来るけミリバルで確認をして貰うようにしています。0.1uF以下は音抜けが悪い

 

以上が、今のところ、私の経験等から判ったことですが、これからも何か新たな発見があるかも知れません。

それにしても、オーディオは奥が深いですね。終着点がないのが面白いです。音の好みも百人百様。



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