宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

経済成長しない社会

2010年08月17日 | お金が要らない世界

   
どうやら、「中国のGDPが日本を上回った」という統計結果が出始めたようだ。半世紀に及ぶ「世界第二の経済大国」の座を、ついに明け渡す日本。アメリカの経済紙でも、「ドイツに続いて、日本もついに抜かれた。次は俺たちが抜かれる番かもな?」というような報道がなされています。
 
もっとも、人種的にほとんど変わらず、人口が十倍以上もいるんだから、経済規模が大きい方がむしろ当たり前。「追い抜かれた」というより、「あまりにもイビツだったバランスが、多少は回復した」と言うべき問題でしょう。

それにしても、ここ20年ほど、日本の経済成長はほぼストップしています。経済成長することに、意味がなくなったわけではありません。経済規模が大きくなれば、失業率は下がるし、消費は増えるし、税収は増えるし、財政赤字そのものが相対的に小さくなるし、良いことばかり。経済にとっては、まさに万能の特効薬、魔法の杖。今でも、本音は経済成長したい。

それでも、経済成長がストップして久しいのが日本の現実。もはや、すっかりそれに慣れてしまいました。「世界第二」の座を明け渡すことにも、動揺はほとんど見られません。「へえ、そうなの」という程度の反応だ。これはやはり、それだけ日本人の意識が変わったということでしょう。

実際のところ、もう、日本は経済成長という山を登りきり、頂上に達して久しい。大多数の日本人にとって、新興諸国と経済規模を競うことなど、ほとんど意味をなさなくなってます。新興諸国は、いま必死になって、周回遅れの経済成長をしているところ。すでに、日本は次のテーマに移ってしまいました。

日本に限らず、先進国はみんなそうでしょう。ヨーロッパ諸国も、「富国強兵」の時代をほぼ終えたと言える。唯一の例外は、アメリカだ。日本やドイツの人口が徐々に減る一方で、アメリカは、90年代にメキシコからの移民を大量に受け入れ、人口を四千万人も増やしました。もっとも、ただ単に人口を増やしただけでは、経済は成長しません。移民にせっせと住宅ローンや自動車ローンを貸し付けて、消費を大きく伸ばしてきたのが、アメリカという国のフトコロの深さでしょう。結果的には、それがアダとなり、金融破綻を引き起こしてしまいましたが・・・。

それはともかく、「富国強兵」に代わる次のテーマ、これから目指すべき課題とは何でしょうか。それは、「意識の覚醒」、もしくは「意識の進化」以外に有り得ません。(もちろん、そう思うのは、筆者が精神世界マニアだからですが・・・)。

かつて日本は、軍事力で世界を席巻し、その後、経済力で世界を席巻した。日本が世界を先導する最先進国なのは、すでに証明されてます。あとは、精神力しかない。地球人類の次なるステージ、「意識の覚醒」で世界の先陣を切ることしか、テーマが残されていないのではないか。

新興諸国は、周回遅れの経済成長や、軍備増強に追われています。でも、実のところ、今の地球人類にとって、それはもはや最大の課題ではありません。先進国は「意識の覚醒」へと移っているし、また、移るべきでしょう。

もっとも、自国が次のステージに移ったからといって、他国もそうではないということには、留意する必要があります。靴底に貼り付いたガムのように、いつまでもヘバリ着いて離れないテロリスト国家、北朝鮮。四千年の歴史にも前例を見ないほど、海軍力を増強して日本の領海を横行し、海洋覇権への野心を露わにする中国。もうしばらくは、東アジアの平和への脅威が続くというのが、好むと好まざるとに関わらず(っていうか、誰も好まないだろうが・・・)、動かしようのない現実です。超然としたポーズを取っていればいい、というものでもありません。やはり、現実は現実として、それなりに対応していかなきゃいけない。GDPのことより、この方がよほど問題だ。残念なことではありますが・・・。

もっとも、そんな情況も長くは続かないだろう。いずれ、彼らも変わり始めます。時間の問題なのはまちがいありません。

頭の痛い、余計な問題についてはさておき、日本はすでに次のステージへと移行しました。これからは、新しい精神文明を築いていく時代。軍事や経済ではなく、意識によって世界を変容させる時代です。

実際のところ、産業や経済、科学技術の発展は、地球環境を大きく変えてきましたが、意識の進化もまた、それと同じか、それ以上の変容をもたらす可能性を秘めている。きわめて大きな、発想の転換なのです。
  
  
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