「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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「首都直下地震等による東京の被害想定」平成24年想定「東京湾北部地震 M7.3」と今回の令和4年想定「都心南部直下地震 M7.3」。震源の変更が被害想定に与えた影響について 

2022-06-01 12:27:55 | 防災・減災

 今回の東京都が出された首都直下型地震の被害想定が、前回より低くなっていることに対し、どう受け止めるべきかと考えています。

 すなわち、想定死者数が低く出たのは、10年前の前回の想定は、「東京湾北部地震 M7.3」であったのが、今回は、「都心南部直下地震 M7.3」と地震の想定を変えたことに起因していないか、気になります。都心南部に震源が変われば、人口集中地域から遠くなり、被害が低くでるのではと。
 報告書の中では、“都全体”で、「被害」が最大化するものとして、「都心南部直下地震」を選んだと書かれていますが、その「被害」の捉え方が、ポイントになると思っています。

 探したところ、想定発表の翌日5/26の朝日新聞報道で、震源が変わったことに関し、言及している箇所がありましたが、さらっと、「震源の変更が被害想定に与えた影響は小さい」とのことでした。その根拠が、もう少し、知りたいところです。

 いずれにしろ、京都大学鎌田浩毅名誉教授は、「首都直下地震の想定死者数に「もっと多くなる」。「インフラ劣化」「人口過密」で被害拡大の可能性。」と警鐘を鳴らされておられます。
 ➨ https://news.yahoo.co.jp/articles/bfd5d412b91c32c24fe16c87a598b38e76912f8c

   https://news.yahoo.co.jp/articles/630fa3fcf93c404a37c67811922ab6b9b01fa4e4

https://news.yahoo.co.jp/articles/affe5f80625d2d2027d391d187c79f9ab94e0939?page=1
 
******朝日新聞2022.5.25******



第1,前回平成24年「東京湾北部地震 M7.3」の震源:https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1000401.html


前回の震度分布


●パラメーター設定
平成24年
 

第2,今回令和4年「都心南部直下地震 M7.3」の震源 https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/torikumi/1000902/1021571.html


●今回令和4年の震度分布



第3、首都直下に備えるには

➨ タイムラインが記載された、わかりやすいパワーポイント
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/021/571/20220525/n/002.pdf


第4,前回平成24年の想定で課題とされたこと



●平成24年 冊子の結びにおける課題に関する記述


第5,「首都直下地震対策検討ワーキンググループ」最終報告(H25.12月)公表
 ⇒ 中央防災会議/防災対策実行会議
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/taisaku_wg/index.html

●「東京湾北部地震」と「都心南部直下地震」比較


●地震の周期



第6,過去の地震対策 資料より
https://www.bousai.go.jp/jishin/syuto/past2/pdf/taisaku.pdf



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