「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

2020年度から実施の小中学校学習指導要領:学校図書館の活用が期待。中央区も学校司書が大いに活躍できる場を!

2017-07-11 15:47:21 | 教育
 中央区も京橋図書館整備を検討中です。
 
 図書館のありかたを検討する一年となりますが、それとともに、2020年度から実施の小中学校学習指導要領でも学校図書館の活用が期待されることとあいまって、中央区も学校司書が大いに活躍できる場ができればよいと考えます。

********朝日新聞 20170710 ***********************

(学びを語る)学校図書館の役割 子どもに面白い読書体験を 高橋恵美子さん

2017年7月10日05時00分



 2020年度から実施される小中学校の学習指導要領では、学校図書館の活用が期待されている。だが、学校司書の配置は努力義務にとどまる。どうすれば図書館が活性化されるのか。


 ■日本図書館協会学校図書館部会長・高橋恵美子さん

 14年に学校図書館法が改正され、学校司書を置くことが努力義務になって以来、人数は増えています。ただ、地域によっては週2、3日しか雇用されなかったり、1人が何校も掛け持ちして巡回したりしています。専門性を問わない自治体もあり、資格がないのに学校司書になっている人もいます。かつては正規雇用だった高校の学校司書も、非正規化が進み、学校司書は「薄く広まっている」といえるのではないでしょうか。

 本来、学校司書は、学校図書館に毎日いて、本の貸し出しや返却だけでなく、子どもの相談にのったり、授業の支援をしたりする存在です。しかし、本の分類や目録が分からなければ、「調べる学習」の中で相談相手になることもできません。「アクティブ・ラーニング」を進めるためにも、専門職の学校司書を配置して学校図書館を充実させ、職員の研修を行う必要があります。

 学校図書館は、長く活用されてこなかったため、本来の姿を知らない人が多いのです。先進的な自治体では、公共図書館や博物館とのネットワークが構築され、子どもたちは授業の中で多くの資料に触れることができます。また、本を紹介し合う「ブックトーク」や「ビブリオバトル」といった活動や学校司書とのやりとりを通じて、面白い読書体験が生まれています。読んだ本の冊数をただ増やせばいい、というものではありません。

 「ユネスコ学校図書館宣言」では、子どもたちに「読書の習慣と楽しみ、学習の習慣と楽しみ」を促すことが学校図書館の目標とされ、「楽しみ」が強調されています。子どもたちが、面白い本に出会える環境の提供が求められているのです。

 (聞き手・杉原里美)

    *

 たかはし・えみこ 1949年生まれ。東京学芸大卒業後、73年から2010年まで神奈川県の県立高の学校司書を務めた。07年から現職。13年、東京大学大学院博士課程に入学。著書に「学校司書という仕事」。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏の読書のすすめ、朝日新聞... | トップ | 小児科医師としても、いじめ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教育」カテゴリの最新記事