「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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ことば7子育て編:人生はのろさにあれ のろのろと蝸牛(ででむし)のやうであれ 山村暮鳥。子育てで、最も大切なことのひとつだと考えます。

2019-08-22 10:19:30 | こども達へのメッセージ

 鷲田清一氏は、本日2019年8月22日のことばのコラムで、詩人・山村暮鳥の詩を選んでいます。

 のろのろが、目に留まりました。

 のろのろ、寄り道、道草、回り道…子育てで、最も大切なことのひとつだと考えます。

 のろのろと蝸牛のように、世界を十二分に感じながら成長をしていくこと。それを見守ること。


    「自分はいまこそ言おう」    作:山村暮鳥


なんであんなにいそぐのだろう
どこまでゆこうとするのだろう
どこでこの道がつきるのだろう

この生の一本みちがどこかでつきたら
人間はそこでどうなるだろう

おおこの道は
どこまでも人間とともにつきないのではないか

谷間をながれる泉のように
自分はいまこそ言おう

人生はのろさにあれ
のろのろと蝸牛(ででむし)のようであれ

そしてやすまず
一生に二どと通らぬみちなのだから
つつしんで自分は行こうと思うと


*******朝日新聞2019.08.22********
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14148033.html

折々のことば:1558 鷲田清一


2019年8月22日05時00分

 人生はのろさにあれ

 のろのろと蝸牛(ででむし)のやうであれ

 (山村暮鳥〈ぼちょう〉)

     ◇

 人生がどこまでも尽きない道ならば、先を急ぐより、一度かぎりのこの道を一歩一歩丹念に歩むほうがいいと、明治・大正期の詩人・児童文学者は言う。前方ではなく空を仰ぎ見、また大地を蹴るのではなく足裏で感じることができる。ふだん目にもとめないものが目に入ってくる。だから寄り道もしたい。宝物は存外そういうところにある。詩「自分はいまこそ言はう」から。

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