オオキツネノカミソリ咲き始める

　立秋を過ぎても暑さは収まらず、多くの所が猛暑に見舞われています。東京も昨日に続いて33度超えで、明日以降もさらに暑く“猛暑週間”の始まりです。何度も猛暑日が続く今年の夏は歴史上特筆される夏になるでしょうねぇ。

　牧野記念庭園でオオキツネノカミソリが開花しています。ヒガンバナ科の多年草で真っ赤なヒガンバナに対してオレンジ色の花が優しさを感じます。庭園には“オオ”のつかないキツネノカミソリもあり、こちらはやや遅れて開花します。キツネノカミソリの変種がオオキツネノカミソリで、一緒に咲いていると見ただけでは違いが分かりにくいですが、よく見ると明らかな違いがあります。今咲いているオオキツネノカミソリは背丈も花もいく分大ぶりで、花びらから雄しべ、雌しべが飛び出ています。キツネノカミソリは花びらの中に収まっているのが違いです。

　名前の由来は、葉の形がカミソリ（床屋さんが顏剃りに使うやつです）に似ていて、花の色がキツネの体色をイメージさせるからと言われます。ちなみにオオキツネノカミソリを命名したのは牧野富太郎博士だそうです。花言葉は「妖艶」。男性を惑わす艶っぽく妖しい魅力か、名前のキツネが美しい女性に化ける妖狐をイメージさせるからでしょうか。