アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

井ノ頭公園のかいぼり

2014-01-29 16:50:40 | Weblog
 東京の武蔵野市と三鷹市にまたがる都立井ノ頭恩賜公園で、池の水を抜いて入れ替えるかいぼりが行われています。かいぼりが実施されているのは井ノ頭など54000平方㍍のうち34000平方㍍で、18日から排水が始まり、29日現在ほぼ全体の池の底が見えるようになりました。この池は以前は7つの湧水口があり七井の池と呼ばれ、明治時代までは東京(江戸)の水道水として使用されていたほど豊富な水量の綺麗な水でしたが、都市化に伴い地下水のくみ上げが増え、雨水の浸透量が減ったことなどから湧水が枯渇、植物プランクトンが増殖して汚れてきました。加えて外来魚が増え、在来のモツゴ、トウヨシノボリといった貴重な魚類が影響を受け絶滅の心配もでてきました。

 そこで都や両市などで組織する井ノ頭恩賜公園100年実行委員会が、2017年(平成29年)に開園100周年を迎えるのを機に、それまでにきれいな池を取り戻そうとかいぼりを実施することにし、かいぼり隊のボランティアを募集、今月、池の水を抜く排水のための工事を進めていました。18日から排水パイプで池の水を神田川に放流する作業にかかり一日に6000㌧を排水して、底が見えてきた25,26日にかいぼり隊による魚捕りを実施、保護する在来魚を今回かいぼりの対象にならなかった弁天池の生け簀に移しました。なお、捕獲した外来魚はすべて処分しました。“副産物”として自転車約200台やバッグ、財布などが出てきたといいますから、想像以上に汚れていたんですね。

 2月いっぱいは底を天日干しにし、3月に水を入れる作業にかかる予定です。使用する水は上流の井戸水で一日4000㌧ずつ流しますが満杯になるまで半月ほどかかる見込みだそうです。2月15日と26日には池底を歩く観察会を開く予定ですが、定員は各40人ほどでネットで受け付け申し込み順で定員になり次第締め切るそうです。
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