引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

収録のあとは、会津若松~郡山

2017年04月28日 | ラジオ収録日誌

まずは、和菓子の「吉田屋」さんに。

 

今回の生菓子は「桜餅」です。

*吉田屋さんは、季節を大切にしておられ

桜の季節の間は「桜餅」、

桜が散れば「柏餅」を。

桜餅と柏餅、両方並ぶことはありません。

発売日は、ラジオ福島で告知されるそう。

「柏餅はじめました」っていうのかな。

こういうラジオの使い方、季節感も

感じられて素敵ですね。

 

桜餅。

会津は、明日が満開かも、という日でした。

女将さん、今日はお姿が見えず残念でした。

おしゃれなお着物、帯、帯締め、草履の

取り合わせ楽しみにしてたのですが・・・。

もちろん、お元気だそうです。

 

 

 

桜餅4つと焼き菓子1袋くださいな。

次に向かったのは、

会津塗専門の漆器店。

毎年違うお店を訪ねています。

今回は十日町の「鈴善」さんへ。

常設展示場の会津塗のお椀。

伝統的な技法(柿渋、消粉)でつくられた

お椀。下地に身不知(みしらず)柿の

渋をつかったり、蒔絵には(普通、金粉を

つかいますが)、会津塗は消扮(けしふん)を

つかっています。

網絵のお椀

「これほどの網絵の描ける作家は

もういないと思われる」と説明文。

実物の繊細で正確な線に目を

奪われます。

お椀のふたの高台(つまみ)の内側

部分までも描かれています。

さて、時間が押してきたので一路、郡山へ。

八島さんの車で約1時間ドライブ。

常磐西線でも郡山ー会津若松間は

1時間10~20分位です。

高速にのり、緑のなかを走ります。

広告代理店ライトエージェンシーで

伊藤代表、佐藤本部長と落ち合い夕飯へ。

 

お店は京料理「すず木」。

ご主人は「たん熊」で修行された方。

お料理、器との取り合わせ、ごらんください。

 

前菜は、

竹の子、春椎茸、ウルイの沢煮風。

料理からも器からも、春が際立ちます。

手前の春椎茸、早蕨(さわらび)のように

みえますね。

「どう?竹の子、うまいかい」と代表。

「おいしいけど、ん?」

「この竹の子、岩瀬牧場の。

食べさせようと思って、掘って持ち込んだんだ」

ありがたいです。

それこそ「ご馳走」です。

ほろり。

 

新玉ねぎの丸炊き

ほたるいか。

お造里

あおりいか、えびの甘いこと・・・。

昨年は収録後、直帰しましたので

この2年間のあれこれを話します。

この竹の子も岩瀬牧場の。

牛肉の網焼き。

器は祥瑞文様。

小鮎の天ぷら。

天然ですね。

器はおしゃれな足つき。

「ご馳走」という意味そのままの

ご馳走さまでした ♫

 

計画としてはこの夜は、食後、福島に行き、

1泊して翌日は2軒のお店を訪れたいと

考えてましたが、1軒のお店が昨夏閉店

しており、もう1軒は4月27日頃より営業

とのことで帰京。

閉店していたのは福島市の山菜料理店

「魚菜草」。

20種類以上はあったでしょうか、

みずみずしい山菜が、

山にあるように、野にあるように、

焼き締めの大皿に盛られており、

ほーーっと、ため息の出る美しさでした。

震災~異常気象の続く日々、食材集めは

大変なご苦労だったろうと察します。

思いついた時、行かなきゃだめですね。

 

 もう1軒は、奥羽本線峠駅そばの郷土料理

「江川」。

こちらは雪深い地域にあり、春までお休み。

今年は4月27日(頃)からの営業のようです。

残念!

 

 そうそう、もう1軒あります。

下戸なのでお邪魔し辛いのですが、

福島市大町の居酒屋「おこぜ」。

15年前、ラジオ福島で初回録音のあと

佐藤賢二さんと食事をしに訪れたお店です。

こちらでいただいた山独活の

キーーンとした高い香り、歯ごたえ

わすれられません。

 

「朝4時に、山さ行っで採ってきたんだ」。

アクぬきし、1本を斜め半分に切り、

味噌を添えて出された山独活。

クマとの遭遇の話を聞きながら

カリカリッ、カリカリッ。

また来ますと言って、その後、1度しか

行ってない、そういうの気になるたちでして。

しかも、数年後、2度目にのれんをくぐったとき、

ご主人と女将さんは、@@、@@!!!

「今、2人で話してたんだよ、来るかもって」

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラジオ福島収録(14年目)... | トップ | 初めの一歩教室 2017年... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ラジオ収録日誌」カテゴリの最新記事