波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

「世界への道」」①

2020-07-13 13:44:38 | Weblog
この話がきっかけで田舎の地場産業の会社が海外への道を歩み始めることになった。架橋の張さんの案内で初めて羽田から台湾へと行くことになった。無我夢中である。わずか3時間半で外国である。何もかもが刺激的であり、緊張感であり、感動的であった。空港に着くとまず日本とは全く違うにおいを感じた。其れが何であるか、全くわからないが独特の異様なにおいが鼻を衝く。後でわかったことだが、台湾で使われている様々な香辛料の入り混じった物のにおいということだった。(後日日本から出かけた人はこの匂いで着くや否や気分的に負けて何も口にできなくなってしまった人もいるが、現在では全く変わりないようです。)
静かで穏やかな雰囲気の町に降り立ち工場や事務所に案内され大歓迎を受けた。夜は台湾でも珍しい温泉郷へ案内され、歓迎の席を設けられた。その席には台湾のサービス女性まで付くというサービスぶりで驚かされた。私は全く初めての経験でどうしてよいかわからず、そのまま何もわからずすごしたが、これが台湾流の外人に対する特別なサービスらしい。いきなりの出来事で今でも忘れられない。然し好奇心を働かせて、いろいろと話を聞くことが出来た。そして彼女たちが働いているところまで押しかけてみたのである。ホテルは各階に女性が一人専属についていてお客の要件に何でも応えられるようになった居た。
私のフロアーにも中年の女性がいたが、なぜか日本が達者で便利であった。私は毎晩夜遅くまで接待を受けていたので、帰りのお土産を用意することを忘れて
出発の前夜遅く、その女性に土産を用意することを頼んで寝てしまったのだが、翌朝起きてみるとすっかり用意されていたのにはびっくりしたのである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿