波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

    思いつくままに   「噂話」くい

2015-07-01 11:06:19 | Weblog
男の世界ではあまり話題にならないと思うが、(無いとはいえないが)女性の間では噂話ほど興味と関心を引くものは無いらしい。私の知人の女性(と言ってもかなり高齢者)に寄れば、地方の田舎から都会へ出てきて50年以上にあるが、田舎が恋しくて小さいときの幼友達を訪ねて時折話をしているとの事。そのときの話題は小さいときの思い出から始まり、「あなたは小さいときはいじめっ子で、私良く身体も小さいし、いじめられたり意地悪されたわ」と言い、「私そんなことしたかしら、ちっとも覚えてないわ」という他愛無い話からお互いに良く知っている田舎の様子を人間関係からそこでの出来事を些細なことまで知っていて「ああでもない、こうでもない。」「こうなっているの、ああなっているの」と小さいことまで詳しく話してその一つ一つに自分のコメントが加わり、とめどなく話が続くのだそうである。どうやら姉妹が田舎に居て事あるごとにしらせてくるらしいのと又その種を拾い集めてあることない事を話し伝える人も居るらしい。
話はその事実の真偽は裏づけが無いので怪しいものばかりだが、そんなことはあかまい無く話だけが一人歩きをしているのである。
しかし、冷静に考えると噂話は何の罪も無く関係ないということではすまないことも考えなければならないだろう。仮にその話が当人の耳に入り、事実と違うことが分かっても抗弁することも消すことも出来ず、当人だけがストレスを抱えたまま悩むこともあるだろうし、無関係とはいかないことが多い。
ましてこんな場合話題になる噂の内容はたいていの場合、耳に心地よいものではなくむしろ人を中傷したものやある意味同情を集めるはずのものが、ある意味自分の優位性を意識できることで会館を覚えるものが多いのは困ったものである。
そしてその尻馬に乗って「そうなの」と優越感に浸ることさえあるのだから、その罪は大きいと思わなければいけないことが多い。
件の女性も「私は、そんな事が嫌いだから田舎から出てきたの」と言っていたが、
確かに都会ではこれだけ混成されてくると人のことにかまうほどの余裕は無く、隣の人さえ、どんな人かも知らないことになる。(これもどうかと思うが)
事ほど左様に噂話はあくまで噂であって真実ではないし、仮に真実であったとしても他人のことは注意深く取り扱うことが大切になってくる。