波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

   思い付くままに   「久しぶりの訪台」

2014-02-18 08:08:34 | Weblog
日頃は特別な用事でもなければ出かけることはないのだが、今回は4年ぶりに台湾を訪ねることになった。台湾は私の人生にとっては大きな足跡を残した場所でもある。それは訪問の回数だけではなく、仕事の上でも「始めであり終わりでもある」と言う意味もあった。
昭和48年と言えば今から約40年前になるが、初めて日本を離れて渡台、定年を迎えて仕事を離れてこれでもう行くことはないと思っていたが息子が仕事を継いだ形になって新しい交わりがはじまり、それが今回の行くきっかけとなったのである。
先方の会社も創立40年を過ぎ、新組織になっているが、董事長は当初から変わっていない。私も年齢を重ねたが、彼も同じ年齢とあってお互いにこの際会うことになった。
彼は台湾人でありながら酒を嗜まず、敬虔なクリスチャンでもある。そんなこともあって今回は元気なうちに再会しようとなったのである。
出発を前にしてあれこれ思いを巡らせている内に、あることを思いついた当時はビジネス中心の時間を過ごし昼夜を問わず接待や業務に専念して観光はおろか、市中の名所など知る由もなかった。最近TVなどで台北の市内を盛んに紹介している映像を見ていると私の知らない食べ物や
名所がたくさんできていることを知った。(当時は新幹線も地下鉄もなかった)
中国人の観光客も規制緩和に伴っても連日大挙して訪れていると聞いている。
そこで今回は出来るだけ空いている時間を利用して地元の下町や古い街並みを散策して地元の
人たちが利用している屋台の食べ物や生活物資を少し丹念に探索してみたいと思っている。
土産物もありきたりのからすみ、月餅などではなく、普通の人たちが日ごろ親しんでいるものを物色して味わってみたいと思う。
台北駅のフードコートや永康街は小さいけれど昔の儘の面影を残して賑わっているようだ。
そこで大好きなビーフン、ネギもち、ルーローハン、そしてスイーツにスムージーを食べたら
本当の意味で台湾へ来たという思いになれるかもしれないと思うと行く前から久しぶりに心がわくわくしてくる。
将来は中国との関係も政治的な影響を受けて台湾も変化していくことだろう。そして本来のものも変化していくかもしれない。それも時の流れとして受け止めていくのだが、せめて今回は
歴史的に培われ築いてきた台湾の風土を少しでも垣間見ることが出来ればと願っている。
それは私の青春の一ページが残されていると思うからであり、それを大事にしたいと思うからでもある。