波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

思いつくままに

2012-07-03 10:21:30 | Weblog
人はこの世に生きている間、どんなことを頭に浮かべながら過ごしているのだろうか。その時々に自分に都合の良いことはないかと言うことを無意識に頭に浮かべていることが多いとは思うが、その中で他人と自分とを比較すると言うことがあるのではないだろうか。何にせよ、誰かが自分より良い生活をしていると聞くと羨望と嫉妬のようなものが何時の間にか生まれていることを知らされる。「自分とあの男は学校も一緒で親も同じようなサラリーマンだった。だから当然同じような生活を送ると思っていたら何時の間にか向こうはとんとん拍子で仕事に成功して金持ちになっていた。
また、、自分と彼とは成績もあまり変わらなかったのに向こうだけが何時の間にか良い大学へ行くようになっていたのは納得いかないとか、家の娘のほうが美人だと思うのに向こうは何時の間にか、社長の息子に気に入られて嫁に行くことになった」と
数えればきりがないほどだ。人間社会に「運」、「不運」はあってはならないと思うが、現実にはこのようなことは一杯あり、この世界から免れることは出来ないでいるのである。
理屈の上では「人は等しく平等でなければならない」と言う言葉もあって差別を戒めているが、実態はそんなに美しいものではないことも認めざるを得ない。
しかしそんな現実だからこそ、覚えておかなくてはならない言葉がある。「私は与えられた恵に従って、異なった賜物を持っているので‥‥快く行うべきです」つまり人はそれぞれ異なった賜物を与えられていることを、各自で知るべきだと言うのです。
それが人にはどんなに粗末に見えることであっても、どんなに小さく目立たないことであっても与えられているものを大切にしてそれを生かすべきだと教えているのです。
私自身の経験でも立派な経歴の人とか、優れた人の前では畏敬の念を知らずに覚えて姿勢を正し緊張してそうでない人だと
無意識に軽い侮蔑の意識が生まれていることに気づき歴然とした覚えがあります。
そんな時こそ「人を尊敬することに人より勝りなさい」「人を自分より勝っているものと思いなさい」「嫉妬するのではなく
人を尊敬することの喜びを覚えましょう」と言う言葉を実感として知ることを覚えなければとしみじみ思うのである。