波紋

一人の人間をめぐって様々な人間関係が引き起こす波紋の様子を描いている

           思いつくままに

2010-08-25 09:19:50 | Weblog
最近海外からのTVドラマにはまっている。何気なく見ていたが、そのうちに、その国の風景や生活習慣などに興味を持つようになったからなのだが、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウエーデン、韓国と様々な国の人間模様を楽しめる。その中で特に興味を引いているものに、ある家族をモデルにしたものがある。死んだ父親の後を残った母親を中心に五人の兄弟が織り成す家族模様だが、長女が父親の後をついで会社の社長となり、その実務を長男が助けている。次女は報道関係のキャスターをしていて、次男は弁護士の資格を持っているのだが、世間では蔑視されるゲイでもある。三男は甘やかされて育ったのかプー太郎的な生き方をしていたのだが、兵役に取られ軍隊生活をして帰国し、定職に付かないでいる。
そこに父の愛人だった女性とその娘とが絡み、様々な人生問題が発生する。しかしその中を一貫して貫いている「家族愛」がそのドラマを支えていることに惹かれるのである。、
家族全体の問題として解決されていく過程は、単に作者の意図だけではなく、その家族が育て上げてきた尊い「家族愛」の表れだと思わざるを得ない。
話は変わるが、ユダヤ人の家庭では子供が13歳になると成人式をして大人としてのお祝いをする習慣があるとのことです。会堂では13歳で大人になったばかりの青年(子女)は聖書を読み、短い説教、勧めの言葉を語る。つまり大人になるとは自分で聖書を読み、それを人に語れるようになることを意味しているのだそうです。これに対して両親からお祝いの言葉を受けます。「これからあなたの人生に何が起ころうと、又あなたが人生で成功しょうとしまいと又有名になろうとなるまいと健康であろうと失おうとあなたの父、母がどんなにあんたを愛しているかを、いつも思い起こして欲しい。」
日本にも、世界に冠たる家族愛が存在し、立派な家庭が育っていた。しかし、最近の様子を見ていると、その大きな土台が崩れかけているような感じがしてならない。勿論他人のことではなく、自らを顧みて反省せざるを得ないのだが、墓参の習慣が薄らいでいることもその一つかもしれない。物が豊富になり、生活が豊かになると、とかく大事なことを忘れ、自分の欲しいものが手に入ることだけを考えてしまいます。それは人のことを顧みることを忘れさせ、自分だけが良ければいいという考えに何時の間にかなってしまっているのではないだろうか。