8月腰を強打し1ヵ月も寝て、9月6日にKCSCで練習を開始し始めた頃は、30分ほど走れば満足と言った感じだった。
記憶と感覚は元選手なのに年月が過ぎれば、身体は大きくなり老化の道をたどっていた。
身体全体に脂肪がのり、内臓脂肪で腹が出ると年のせいにして代謝が悪いと思い込む、自転車に乗るとハンドルの下を持ちずらく筋力不足を実感。無酸素運動は心拍に大きな負荷がかかり速度維持が出来ない、こんなに走れ無いのかと思う反面、練習を再開すれば、どれぐらいで走れるようになるのか興味が湧いて来た。(ここで学んできた自転車の科学、トレーニング理論を自分に使う)
9月後半
乗り始めると肩と首が痛い、これを我慢してマスターズに出るが、追い抜きでハンドルが持てず大敗。
ポイントレースは優勝したが、まぐれだった。(自分の力はわかる)
10月は後輩とMTBで遊んでいる時に脚を強打、約1か月間自転車には乗れなかった。(計画台無し)
10月後半、教え子の森口が練習に参加、森口は高校時代の個人追い抜きで何度も優勝、チームパーシュートでも全日本を制覇、ジュニア世界選手権のメンバーでもあった。
それが大学卒業後、競技から離れたが速力は健在。
11月、体力が変化するごとにポジションは変わり、より効率的で力が出る所に収まり始める。
世間ではポジショニングを売りにする所があるらしいが、そんなに簡単な物じゃない。(素人をだますのは簡単)
計画的に進める基礎練習は経験と理論に基づき段階を踏んでいる。(世界のトレーニング学、もう一度勉強)
ロード練習で自己満足から、専門的なトレーニングにシフトして3か月、身体の変化が見られ始めた。
発育曲線でみるゴールデンエイジの少年達より、ウルトラゴールデンエイジの老化曲線は尻上がりだ。
(少年達は初老のオッサンに負けてはならない)
多くの一流選手を育てた経験、ギリギリの強度が必要だが、後何本、何周回苦しまなければいけないと言う心理的恐怖感が襲ってくる。
後半になれば自分に優しくなり、追いこむ事から逃げたくなる、いや逃げる。
行くぞ最後の1本と気合を入れて開始、自分の意志はもっと速く、脳からの指令も伝わっているはずの脚が動かない、森口も植益も練習している皆同じだが、少年達は違った。
最後のダウンが速い、おいおい、そんな力残ってるんだったら、高速走行の時出しきれ。
練習の最後は、レッツ漕ぎ漕ぎと応援してくれるキャラクターの前で解散。