九州の風来坊

今は自由人で風来坊、何処までも突っ走る男は何処に行くのやら

練習で殺される前に

2020年02月28日 14時00分10秒 | Weblog

朝練お願いさいますと言われると断れない。山沿いにある関西サイクルスポーツセンターの風は強く冷たい、それでも太陽が出るとバンクに反射して次第に気温上がる。問題はバンクの中を舞う風、加速がきかず後ろに押し戻されるほど強い、それでも次第に力をつけ始めてるから平気速度は確実に上がってきているからチョット嬉しい (もしかして俺達強くなってる?)

バンクの中では幼稚園児が変り種自転車で遊んでる、子供は風の子、超楽しそう、どんなに苦しくても楽しい声だけが聞こえてくるのが関西サイクルスポーツセンターだ。

子供は絶対に遊びに来た方がいいが、意外な事に女子2人とか女子数人のグループをよく見かける、それも大はしゃぎしているのが、ある意味新鮮な光景だ。

大学卒業が決まった植益、カーボンからスチールに乗り換えてる、聞くと競輪を受けるとの事。

植益は城本さん弟子で1号だ。2号、3号までいる中では長距離型の選手だから俺達とも練習をこなす、今日も朝練習したあと午後練習があるらしい。(この寒さの中待つんか、俺は帰るぜ)

帰り際に新たな友人を見つけた。

聞くと2週間前からあるとの事、超リアルで実際には動いてる。

何時も練習行きましょうと誘ってくる植益に、周回で殺される前に鍛え上げとこ。

 


けっこう疲れてる俺と植益

2020年02月26日 14時05分38秒 | Weblog

21日木曜日に植益と練習したが、植益は結構な疲労困憊状態だった。

俺は、そこまで疲労の自覚症状は無いが心拍の上りかたが今ひとつでも、応身体は動いてる。だから別に対処はせず、休養してみたが自転車に乗る気も起らない、と言う事は結構な疲労困憊状態。(青年と走ってるんだから当然だろう、昨年の今頃では考えられない)

疲労の症状から見て筋肉の奥まで張っている、このまま自然治癒には時間がかかるからトレーナーの田上を呼んで積極的な回復を促す。(チョット股関節を抜いてみた)

だいたい老人一歩手前。  (来年は地域の老人会に入る予定にしてる)

選手時代にハードな練習をこなしてきたが、今更何をするんだと思ってしまう節がある。

若者と練習をしながら何時も思うのはモチベ―ションが低くさだ。

言葉ではマスターズに出るだの、トラックで記録を出すなど言っているけど、行動が今一つ本気ではない。(自分の言葉で背中を押してる)

それでも競技場で周回練習をすると、何故か追い込んでる自分がいる。

目標を決めればいいのだろうが、そもそもエントリーがめんどくさいし、ましては試合会場まで行くのがめんどくさい。(行ってしまえばそうでも無いが)

その点、青春時代真っ盛りの植益は土曜日に堺浜のレースに出て、日曜日に神宮外苑でのレース参加と結構なスケジュールをこなし、やる気十分、練習後の会話もめらめらと燃えている。

23日は大学生最後のレースは神宮外苑、全力で挑んできますと別れた数時間後に、大学卒業できますと喜びのメールが来た。(本当に卒業出来るんか)

卒業も決まった事だし、心置きなく暴れる予定だったレースは平凡な結果だった。(疲れもあると思う、ちょっと頭が弱いか)

レースはそんなに甘くない、逃げてチャレンジはしたが納得のいかない結果に涙したらしい。(その涙を俺は忘れてる)

そして又練習お願いしますとメッセージが来る。(俺を殺す気か)

当分植益と基礎練習が続きそうで、若者のエネルギーをほんの少し分けてもらう事にするか。

 

 


今日も走ったぜ

2020年02月19日 18時15分49秒 | Weblog

待ち合わせ場所に向かう道のり、ちょっとした坂で脚が動かない。(数日自転車乗ってないから疲れは無いはずなのに)

風は冷たい向かい風、太ももの上が一杯なのは何故だろうと考えてしまう?(心当たりは寝る前の安物ワイン?)

和歌山市内のほうは、暖かいらしく待っていた森口は素手。

桃山町から二人で西高野街道、一気に速度が上がり、脚が重くて集中力が散漫になるが、切れるまで踏み倒す覚悟はできている。

最初の坂道に入いってガンマンしてみるが、粘れないから即やめて力を温存。(自分の脚か疑う)

西高野街道に突入したらタイム計測、ここから花坂までが練習だ。

何時になくギヤを踏む森口、ギヤが重い分加速力が鈍いので後ろには着きやすいが、キツイのには変わりはない。

中間地点、植益が何時も切れる坂、俺が先頭で入って即交替、ここで切れる訳にはいかない。

切れずに無事頂上を通過すると、何時もなら森口が高速走行に入るが何時もの伸びが無い。

ギヤを踏み過ぎて腰が痛くなり、踏み込めない分速度が鈍り始めたのだ。

残り5km遂に腰が限界に達した森口は俺からも切れた。(相当辛そうだ)

何度か待ってみるが、練習なので踏み始め単独で花坂を目指す、最後の緩やかな坂はギヤをかけてみるが心が折れて減速まだまだ力が足りてない。

ここからはゆっくり走りながら座談して下り森口と別れた。

帰り路は風のはずがそうでも無い、何度か速度を上げてみるが、何となく失速していく。

おまけに冷たい風が前から吹いてくる、薄着だし身体がだんだん動かなくなり紀見峠突入。

もう全く動かない脚、こんな時に限って後ろのギヤは小さいし、どんどん速度が鈍って行く。

こないだの植益状態だと思いながらペダルを踏み、何とか頂上を超えた。

下りで更に身体は冷え肩が痛い、それでも最後の坂は練習だと言い聞かせやけくそでダッシュ。

意外と伸びると思った瞬間に止まった。

辞めておけば良かったと思うぐらいきつくなり帰宅。

バリバリのころなら足が止まってからが練習だと言い聞かせた。

心は簡単には折れず、ギヤをかえて追い込む、これが練習だと言わんばかりに。

そんな気持ちは心の片隅にあっても、ついつい優しく走ろうとする、この気持ち捨てなければ進化は望めない。

森口や植益のお陰で、初老のオッサンの進化は続く。

 


練習は試練の連続

2020年02月12日 16時42分43秒 | Weblog

高野街道限界走行で筋肉が痛い。

森口が一緒だから気合を入れていく、待ち合わせ場所まで2時間、植益は結構引くけど大丈夫。予定時間に到着、ここから高速で走られるとまずいので、最初は俺が先頭でコントロール、それでも最初の長い坂で植益が中切れ、追い抜いて森口の後ろに着くが踏んでるギヤが違う、どんどん苦しくなり脚も心拍もオールアウト。一応ここまではアップのつもりだが、アップじゃ無い。

下って西高野街道に入るとエンジン全開、高速で俺達を引きずり回す、たまったもんじゃないが、ここが一番の練習だから耐えるしかない、アップダウンが続く20分が勝負だ。

番手は森口、植益、俺だが、植益と森口の間隔が微妙に広く、中切れするのではという恐怖感が襲ってくる。

そして遂に2回目の試練が始まった。ここを乗り越えないと話にはならない。

森口先頭で番手が植益、今日は絶対に切れてはいけない植益がギヤをかけている、(俺はギヤを見てやばいと思った。悪あがき)  このままだと中切れすると思い、森口の後ろに回り頂上通過、この時点で植益は人生初のオールアウトとなり姿が小さくなっていった。

森口と二人でランデブーが始まる、何とか先頭交替は出来るが明らかに引く距離と速度が違う、違いすぎる。

ここからゴールまで平坦基調だがパワーがある森口はギヤを踏んで速度を上げる、向かい風で後ろについていても休めず何時切れるかと言う状態。

速度が鈍るのを待つが、全く衰えない、それどころかグングン速度が上がる絶好調森口。

気温も今の時期としては高い。長手袋を脱いで、しっかりハンドルを握る、汗でサングラスが汚れ前が見にくくなる、(冬だぞ)

残り10km先頭交替を数回休んで回復を試みるがほとんど無駄だった。

残り5km通過、加速について行けず数メートル離れるが、全力を出して追走、筋肉がもう限界でバランスが崩れて来た。

最後の数百メートル穏やかな坂道、森口が加速するのに合わせたが、全く相手にならず置いて行かれ終了。

今日のタイムは昨日より8分も早かった。

まだ帰り道の試練が残ってる。(帰りは少し上りがあるのだ)

森口と別れた時点で植益は足がもう限界、紀見峠が不安だと口にする。

ポケットのエネルギードリングをチャージして橋本通過。

ここからいやらしく上る、勾配は緩いが練習が終了した安堵感から集中力が切れ結構きつい、そして遂に紀見峠ここを上ればあとは下るだけだ。(かなり緩い坂)

この時点で無言の植益、気が付いたら姿は無かった。

日曜日大学のレース出ると言ってたけど大丈夫だろうか。

 

 

 

 


電話はカザフスタンからだった

2020年02月06日 19時21分27秒 | Weblog

カザフスタンの友人セルゲイ。

自分が怪我でチームを離れていたので、帰国時に時に会う事が出来ず、給料も少しかもらえず帰国したと台湾の選手から聞いた。

その後、一度だけ手紙が来たが、17年ほど音信不通。(給料が少なくて相当苦労したに違いない)

セルゲイの事は気になっていて、カザフの友人に聞いても消息はつかめなかった。

そんな中、昨年モンゴルのオギが事故で亡くなったが知らせる事が出来なかった。(セルゲイはオギがカザフスタンから連れて来た選手)

俺とセルゲイ、オギは何時も一緒にウォッカを飲んで色々な事を話した。

レースでは共に協力して闘い、同じ釜の飯を食べた戦友でもある。(オギはロシア語が出来た)

突然の海外着信、ハローハローの声でセルゲイだとすぐに気が付いた。

彼はロシア語しか話せないが,セルゲイから習ったロシア語で返答した。でも全然通じず、ちんぷんかんぷんだった。(でも元気そう)

その後メッセージが来た。

息子の携帯からだ。

文章がロシア語で書いてあるから、英語で書いてくれと頼んだ。(セルゲイは携帯を持ってない?)

メッセージはカザフスタンに来ないかとある、中央アジアのカザフスタン、ウズベキスタンの国境に近いシムケント。

調べてみると直行便は無いし、乗り換えで時間がかかる、再開したいが遠い国だ。

取りあえず元気で良かった。

 

 

 

 

 


シュープレート調整

2020年02月04日 18時24分16秒 | Weblog

悩みが多いシューズとシュープレート(クリート)、ここをイジリまくると迷宮入り。(多くの自転車乗りが悩む)

俺自身が選手時代も、シューズやクリートの位置には神経を使ったし、研究機関でも多くのテストをしてみた。

クリートを僅か数ミリ移動させるだけで失速する。(特に回転系の選手は)

経験上、浅くするより深くする方が脚が止まる確率は多い、実際、MTBオリンピックの選考会で、チーム員の野口選手がスタート前にクリート深くして失速した。(レース後電話でやってはイケない事をしてしまったと言った)普段から、試合前にクリート動かしたりするなと言ってたのに。

伊藤選手、以前履いてたシューズてがデカい、何故そのシューズと言うほどデカい。でも足を見ると小さい。

そこで購入したシマノのシューズ、でも足の指が右側だけ痛くなるんですよと言うから、即ラボでシュープレートの確認。

修正してテスト走行すると指の痛みは無くなった。何でこんなに簡単に治るのですかと言う伊藤(魔法ですと答えておいた)

伊藤選手の気になる部分は、走行中の脚の動き、初めて見た時にここは修正しようと思っていた。

修正しておかないと、股関節が固まったりして本来の力が出せなくなる、膝が痛くなったりする症状が現れたら最悪。

炎症を起こしたら数か月間自転車に乗れなくなる。(このような多くの選手を見て来た)

股関節は固まれば抜いて治せるが、炎症は程度にもよるが簡単には止められない。

早めに解決出来て良かった。