森口と植益3人で高野街道。
ここは俺が現役の頃からの練習コースであり、森口も高校時代に嫌と言うほど練習させられた場所だ。
初めからエンジン全開の森口、予測はしていたがこれほどパワーが違うとは。(修行が足りん)
森口が踏むギヤは重く速度が速い、後ろでギヤを合わせてみるが重い、何とか踏めるが踏み続ける事は出来ない、そこでギヤチエンジを何度も繰り返し、少しでも休めるギヤを選択しながら食らいついた。
森口は元々トラック選手で出力が高く軽いギヤも回わせる、ロード選手と違って加速がモーターバイクのようだ。
今日は最初から高い心拍で何処まで我慢できるかがポイント、絶対切れないようにしないと練習にはならない。
久しぶりにロード先頭交替、数か月前からトラックで練習を重ねたから身体は高心拍に慣れてるが、さすがにキツイ。
冬なのに暑い、掲示板は5度と出てるが壊れてる?
練習の負荷が高く体温が上がるのが気になる、ハンドルを握る手も暑い、より力を出す為に素手になるが全然冷たく無い。
高野街道は緩やかな坂が一番要注意、ギヤが掛かっている分速度が速く身体にかかる負荷が半端じゃない。(現役時代もここは多くの選手が苦しんだ)
植益が先頭で突入した時、ギヤをインナーに落とした。
速度が落ちたので森口が抜いていく、このままハイパワーゾーンに突入するから全力で挑む。
たまらず植益は切れていく、ここから二人で速度を落とさず先頭交替、最後まで何とか走れたが腰が爆発。
下りも寒さは無く紀ノ川まで一直線。
ここで森口と別れての帰り道、植益は心拍が150から下がらない、よっぽど追い込んだのだろう。
こうして今日の試練は終了したが、帰宅して尻が痛い。
ストレッチでもしようとすると脚が攣った。