禁断の扉

トラック練習し始めて１週間、一度は回り始めた足も疲労の蓄積でタイムはどんどん遅くなっていく。
バイクハロン１１秒０が今日は１１秒８まで落ち込み、膝下が動かない、自分の意思ではどうにもならない、根性はもう通じない。
だいたいただのおっさんが数週間で走れるようになる訳が無いのだ。
疲労が無い足は回るが疲れてくると一気に走れ無くなる、無理して踏み込むから呼吸は上がり余計筋肉は疲労感を感じる。
それでもバンクに行ってはもがく、一体何の為に？
嫁さんには仕事もせずに何処に行くの？練習に行くといえばいい加減にしなさい、選手ではあるまいし、ガソリン代の無駄と言われるしまつ。
言われ見ればその通りだが、お前に言われる筋合いは無い、女は黙ってろ。
娘は選手復帰するの？バイクぺサーしたろか？その代わりバイク買って良い？
ダメだ親に似てアクセル全快でコーナーを攻めるから、危なくてしょうが無い。
そして今日遂に禁断の扉の鍵を見つけた。今までは少しモガイテも苦しくは成るが気分が悪くなるまでは追い込めない、それが今日は気分が悪く練習をしたくなるほどまで追い込めた、遂に来たぞ、ここを過ぎると更に筋力が呼吸筋が動きだすのは経験でわかる。
時間が無いから西日本実業団トラックで最高潮に神経を狂わして一気にワープする予定だ。

Ｕ２３ポイントランキング

Ｕ２３のアジアランキングは現在６位、宿敵イランがダントツのトップだ。
ＵＡＥ、マレーシア、ウズべキ、韓国、日本と続いているが後方からはカザフ、レバノン、フィリピン、香港と数ポイント差だ。
７月と８月の中旬にＵＣＩポイントを取りに行くレースは無いに等しいから逆転されない事を願うが。
現在行われているツールドアジアで香港のＵ２３がポイントを重ねると逆転で６位以下に転落する。
転落すれば世界選手権えの道は閉ざされてしまうのが現状。
この所Ｕ２３の選手主体で戦いを挑んで来るアジアのチーム、それに比べ年齢が高い日本のコンチネンタルチーム、日本ナショナルチームで戦うＵ２３だけの力ではポイントを確保するのは難しい部分もある、日本はチームが多い分アジアツアーの参加も多くＵ２３にポイントが回らないのも現状、少年達よ今以上に努力してエリートをしのぐ力を身につけないと世界に出るチャンスはなくなるぞ。
高校を卒業して４年で強くなれなければ先は無いと思え。